詩の現場

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星のない夜のむこうに

2014-06-19 | フリー Poem
私たちは歩きまわり
暗い夜ふけに影をおとす

地上におとす影は
私たちの歩みとともに
どこまでも暗く
夜の中から起き上がる

散歩にでたまま
今夜は犬を連れて
このまま どこまでも
行ってみようと思った

私たちの
星のない夜のむこうに
暗い高みが底知れず拡がっているように

どこかで寸断される道が
山中のけもの道につながっているように
この閉塞感から抜け出るための道は
つづいているだろう

犬の耳元には 昨日までのように 
虫や鳥がささやきにくる
陽が昇ったことを知りながら
私たちの道は なおも細くなり
どこまでもつづいていくと思えるだけ
そして唯一の希望の確実性を持って 
朝から夜につながる一日が
足元を照らしてくれると思えるだけ 今は




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