詩の現場

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風にさそわれて

2014-06-24 | 詩を歩く
なぜ、こんなに植物に惹かれるのだろう。
雲や風のことを知りたいのだろう。
鳥を探すのだろう。

いまはいない彼らの声を
もう一度聞いてみたいと思っているから。

彼らが、もう一度遊びたいと
そばに来てくれていると思う時があるから。

人は、大切ないのちとの別れを
いくつも経験しなければならない。

愛犬や愛猫たちとのさよならも。
いなくなってどんなに年月が経っても
淋しさは消えない。
一緒にいた時間は永遠に
すぐそこに、光の中に置いてあって。

彼らの深いまなざしは
時々、記憶の中からあふれだし
私たちを包む大きな光の中に
風となっておとずれる。

だから、いつも光さす場所の
草花の茂みに腰をおろしながら
やさしい風がまたやってくるのを待っている。
雲が風に流れていく様子を
しずかに見守り続けたりする。




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