ちょこっと本音

自分のこと、趣味のこと、ダイエットのこと・・・
心の声をちょこっと文字に。

図地反転

2009年11月24日 | ちょっと賢くなれる雑学
読者から電話がきた。
ご年配の常連の方で、誤植などの間違いも指摘してくるが、漢字の読み方がわからないから教えて欲しいというのが多い。
確かに読み方がわからないと辞書も引けない。
怒っている訳ではなく、だれかと話をしたいのかもしれない。
こちらも読者なので無碍にもできない。
またものやわらかな話し方をするおじいさん(たぶん)なので、親戚のひとと話している気になってしまう。

今日の質問は、うちの雑誌ではなく他誌かどこかでみかけた熟語についてだった。

図地反転

これは私も初めてきいた。読み方もわからないし広辞苑にも出ていない。
ネットで検索したら、「ルビンの壷(ルビンの杯)」が引っかかってきた。
デンマークの心理学者ルビンが1915年に図地反転図形」の存在を初めて紹介した。
「図」とは、形として認識される部分、「地」とは、そのとき背景となる部分を指す。
二人の向かい合った顔の真ん中に杯の形ができる画をみたことがないだろうか。
壺が図として認識されるときは、その他の部分は地であり、2人の顔が図として認識されるときは、その他の部分は地である。壺と2人の顔が同時に見えることはない。

話しているうちに、どうやら新聞の記事にでていた本のタイトルだったとわかった。
江戸川乱歩賞受賞作家の曽根圭介さんの書きおろしミステリー「図地反転」のことだった。
人物や出来事も意識の向け方次第で「図」にも背景の「地」にもなるのが現実。
「地」に沈んでしまえば、いくら重要な情報も顧みられない。
これが冤罪を生む構図だということで、足利事件を題材にしたミステリーらしい。

それはそれで問題解決。
でもなぜ私を名指しで電話してくるのかな。
確かに雑誌には名前がでているから、その雑誌にたいしての責任者だけど、そんなところまでねぇ。

でも、私も一つ言葉を覚えたから、ま、いっかぁ~。



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