冷たい風の吹く朝のホーム
凍えた手に吹きかける息も白く
春は本当に名のみだとふるえていた
おはようと明るい声
一駅だけのお友達
「はい、これ」
凍えた手に天使のクッキーをポトンと落す
「これ、私が作ったの。お仕事忙しそうだから疲れたら食べて」
食べるのがかわいそうな可愛いクッキー
チョコクッキーの天使にはちゃんと羽根も付いている
何処かへ飛んでいかないように小さな袋に入っている
そっと両手で包み込む
ほんわりとしたあたたかさ
一瞬寒さが遠のいた2月の末の朝だった
ｂｙ 紫苑
だいたい、電車に乗るときは、同じ車両の同じドアからのるので、毎朝会っている人とは何となく顔なじみになる。
彼女もそう。
どちらからともなく、あいさつし一駅だけ一緒に乗っていく。
いつも明るく笑っている彼女を見ると、仕事に行きたくないなと思う自分が恥かしくなる。
昨日、朝から気持ちが悪かった。
それでもゴミをすてたり、お風呂をあらったり、母の身支度を手伝ったり、いつものようにいつものことを済ませた。
そしていつものように朝ご飯も食べた。
昨日は呼吸器科受診の日だった。
会社は午前中休暇をとっているので、少し遅れてもいいかなと思い、ベッドに倒れこんだ。
気がついたら10時。
急げばまだ病院は間に合う。
でも胃が気持ち悪く、吐き気は続く。とても起きられない。
この状態は最近よくあるので、しばらく暖かくして寝ていると楽になる。
もう一眠りと、病院をあきらめ横になる。
そして母に起こされたのは12時30分。
会社へ行こうと思えば間に合う。
でも身体がだるくてだるくて起きるのがやっと。
結局、病院も会社も休んでしまった。
そして1階へおりていくと、母が食事の仕度（チキンライス）をしていた。
胃が気持ち悪いのにどうかと思うけれど、食べることはできるから、この胃はサボりたがっていた気持ちが外に出たのかな？
母が作ってくれると思ってばかりいたら、これやって、あれやってと、気がついたら最後には私が作っていた。
作らせるために起こしたのか！・・・と心の中で怒る。
そして昼から夕方まで昼寝。
横になるとすぐ寝てしまう。
起きて何か仕事などをするとすぐ疲れてしまう。
何処か悪いのか、それともサボり魔か？
夕食はさすがに軽く済ませたが、また横になって9時から11時半まで寝てしまった。
最近本当に横になるとすぐに寝てしまう。
軽い疲れを感じる。
胃がいつも軽い吐き気を感じている。
3月9日に消化器科の予約をとっているが、それまでこの調子？
本当に毎日疲れる。
何処か悪いのなら原因がわかっていいのだが、きっと今までの人生の疲れ(？）や毎日の仕事疲が少しずつあらわれてきているのならどうしようもない。
私の席から見えるのは
ずっとしまったままのブラインド
晴れの日は青空のストライプ
曇りの日はグレーのグラディーション
その日その日で
前のビルが輝いていたりしずんでいたり
この席は嫌いではないけれど
やはり外はすっきりと見たいから
ときどき仕事中でも
外へ出る
ああ、本当の天気は
こんなだったのかと驚く時もある
私の席からはPCのために
締め切ったままのブラインドがみえるだけ
ｂｙ 紫苑
父がなくなってから今年で七回忌。
でも毎年、バレンタインにはチョコを供える。
今年はどんなのにするの、と母が聞く。
もちろん、自分が食べるので美味しいのを買ってくるようにという、プレッシャーをかけてきたのだ。
忙しくて目当てのものは買えなかったが、ちょっと変わったものを買った。
柿のたねをチョコでコーティングしてあり、意外と美味しい。
それとゴディバのトリュフもつけた。
14日より前にお供えしたので、食べたのは14日なってすぐ。
母は、本当に待ち構えていたらしくさっさと持ってきて食べる。
「おとうさん、いつまでももらえていいね」と母はいうが、お返しはない。
わが社では、バレンタイン中止になっている。
これは社長命令。
あげるほうも貰うほうも、お返しなんか考えると面倒だから。
だから私は親しい友達に友チョコをあげる。
今年は日本酒の好きな女友達に、日本酒入りチョコをあげた。
そうしたらもうすでに、ディズニーシーのお土産を貰った。
かわいい苺。
会社で少しずつおすそ分けして、あとは家へもって買えった。
宝塚歌劇「復活」、ショー「カノン」を観てきた。
身体は疲れていてパスしようかと思ったけれど、友達に引っ張り出され気分転換。
劇場内に入って驚いた。
私たちは、お財布との関係で最近はA席（5500円）で観ている。
何しろ今までいい席狙いS席ばかりだったがこの8500円はとても高く感じるようになった。
それよりも、席は悪くてもたくさんの芝居を見ようということになり、A券狙いに転じたのだ。
劇場内に入ってびっくりした。
2階席半分から上がA席とB席。
ここは満席。
そしてその下がS席。
なんと両端がガラガラ。団体客でも入れば埋まるが・・・。
ここにもデフレの嵐が吹いてきたのか。
作品はとてもよくできていたが、原作を読んでいないので、体力が戻ったら読んでみようと思う。
それにしてもこの組は歌とダンスがとても巧い。
それだけでも別の世界で少しは気分転換になったのだが、実のところ、芝居だけで疲れてしまったのだ。ショーも観たかったので頑張ったが、終わったら速攻で家へ帰り休憩。
体と、楽しみが一致しないのが哀しい。
（ロビーに飾ってあった雛人形）
昨日の夕方から雪が降り始めた
来るまで走ると
雪国を走っているみたいに
フロントガラスに雪がむかってくる
今夜は積もるかな
一夜明けすっかり止んだ雪
家の周りはうっすらとした雪化粧
そしてそのまま氷になった雪
風がふくとさーっと氷の粒が
青空を飛ぶ
雪氷
こおりゆき
せっかく芽をだした草たちも
氷のなかで冷凍保存
今日会社を休んだ
寒いから？
いいえ
眠いから？
いいえ
胃が気持ち悪く吐き気がしたから
これは病気？
わからない
子供が学校へ行きたくないウソを同じ？
わからない
確かに会社にはいきたくなかった
仕事もいそがしいし
やらなければならいことはあるし
休んでいられない
たとえパワハラがあったとしても
一日中寝ていた
気持ちが悪いのは夕方ごろ治ったが
また寝る時間が近づくと軽い吐き気がする
明日は会社へ行かなければならないから？
そうかもしれない
出社拒否症かもしれない
でも本当に胃がわるかったら・・・
そちらのほうがしんぱいだけど
やっぱり今日は
一抹の自己嫌悪があった
by 紫苑
待ちに待った勘太郎くんの勘九郎襲名披露公演。
もちろん大入り満員。
中に入れば、ご贔屓さんからの絵馬が壁にかざられ・・
西座敷（下手側＝舞台に向かって左側）には、舞子さん2名、芸妓さん4名のきれいどころがズラーッと並ぶ。
さすが、中村屋さん、やることが粋だねぇ。
で、今回は私もいい席で、後方とはいえ、花道の左側なので、花道への出入りがしっかと観ることが出来る。
口上が観たかったので、疲れた身体にむち打ち（こういうときは動ける？）夜の部を観た。
出しものは最初は御存 鈴ヶ森。
白井権八を勘三郎丈が演じる。
私が自分のお金を出して歌舞伎を観た最初の演目がこの鈴ヶ森だった。
そして権八はこの間亡くなった中村芝翫丈だった。
何か因縁を感じる。
そして口上。
ズラーッツと並ぶ親戚筋、幹部たち。
これからの歌舞伎界を背負って立つ勘九郎くんに温かい拍手が鳴り止まなかった。
ここで休憩。
そして待ってました、新歌舞伎十八番の内 春興鏡獅子。
弥生（後の獅子）役はもちろん新勘九郎！
その弥生を連れてくるのが、今年90歳の中村屋の生き字引小山三さん。
正座していて立ち上がるとき、自力でヒョイと立ち上がるのに、みんなびっくり。
弥生の後見は弟の七之助クン。
まだまだ、ちょっと粗い踊りのところもあるけれど、よく練習したとみえ、自分のものになっていて、獅子の勢いはこれぞ獅子という力強さがあった。
またまた休憩。
あれ？綺麗どころが帰ってこない・・・とおもったら、着物を着替えて戻ってきた。
終わってからすぐお座敷？
最後の演目はぢいさん、ばあさん。
三五郎丈と福助さまの私のお目当ての演目。
些細なことから新婚の二人がひきさかれ、37年も別れ別れになり、ようやく再会するというお話。
最後はちょっと老けすぎの気もするが、これがまた可愛い。
やはり巧い役者だなと思う。
というわけで、とても楽しい歌舞伎見物。
でも実は途中で疲れ果て、最後まで観られるか心配だった。
なんとか最後まで観て、家へ帰ってぐったり。
早く元気になって、観劇の回数を増やしたいものだ。
「おはようございます」
といってOfficeの扉を開ける
し～ん。
誰も言葉を返さず、もくもくと仕事をしている。
別に私が遅刻をしたわけではない。
近くの席の人とは、ちゃんとあいさつするけれど、
そんなに広くない社内なのに、私は完全無視された
ま、いつものことだけど
無視するのは約１名のオヤジだけ
先週、校了したパズル誌でちょっと問題が起きた。
これは私の（つまり編集）の範疇でなく製作（オヤジ）の仕事。
なので、礼をつくして(？）
「○○さん、ご相談があるのですが・・・」
といい、状況説明をする。
そのあとを引き継ぐのが製作の仕事。
「じゃあ、やっといて」
「え？」どうして私がしなくてはならないの？
私の仕事じゃないじゃない。
印刷屋さんも困っている。
しょうがなく、印刷屋さんにその旨正直に話してやった。
印刷の営業担当君はオヤジの携帯に電話して、この問題を処理してくれた。
どうして意地悪するのだろう。
たぶん、私が嫌いなのだろう。
でも、外面のいいこといいこと。
もう２~３週間胃が気持ち悪いのだが、今日はまた、朝から調子が悪くなった。
私に聞こえる雨の音は
車がはねる水の音
大きな車は長い水しぶきの音
小さな車はシュッと過ぎる
窓から雨が見えなくても
私には音で雨がわかる
シューッ、シャーッ、シュッ
車の音は雨の音
by 紫苑
