八月大歌舞伎観てきました。
お正月からだから8か月ぶり。
ちょっと心配は心配だったけれど、8月に始まってからまだ感染者を出していない歌舞伎座。
徹底した対策をしているはずだし、若い人もそんなにいないはず。
お土産通りはお店の数も少ないし、観劇客も観光客もすくなくて
閑散としている。
入り口でチケットは自分で切って消毒と体温をはかる。
筋書きも販売していない。
チラシもない。
その代わりの今月だけの簡単な筋書きがあった。
中に入ると客席は
1つおきで桟敷席は販売をしておらず、廊下側のドアを開け放して換気している。
チケットを取りやすいだろうと一番最後の回をとったのだけど
まだまだ観客は少ない。
開演前のザワザワした高揚した雰囲気もなくて静かに幕開きを待つ。
開演前に彌十郎さんのあいさつ。
歌舞伎では異例のこと。
コロナ対策のことや観劇のお願いなど。
役者さんの生の声を聞くとなんだかそれだけでワクワク。
演しものは4部制ですべて一幕、休憩なし。
飲食も禁止。
劇場内のお土産屋さんにも中からは入れず、飲み物食べ物を売っている店もクローズ。
歌舞伎はお弁当を食べるのも含めた楽しい観劇なのに、ちょっと寂しい。
私が観たのは「与話情浮名横櫛」
「いやさお富、久しぶりだなぁ~」
というセリフで有名な切られ与三郎とお富のお話。
幸四郎さんと児太郎ちゃんのがっつり芝居。
見得をきっても掛け声はない。
ただ拍手で応援するだけ。
最後の二人の抱き合うシーンは
ソーシャルディスタンスを守るために紐をつかって表す。
それでも生の舞台は楽しい。
いろいろな制約があっても楽しい。
そして
生の舞台は私の心の栄養。