コンペが終わって初めてのレッスン。
最初は今、サークルでやっているクイックをお願いした。
結構忘れている。
そこをなんとか、皆のやっているところまで追いつくように頑張る。
次は今度のスタジオ・パーティーのデモの練習に入る。
種目はチャチャ。
最初がちょっと違うが、あとはどこかでやったことがあるというステップ。
サークルでやっているステップなのだ。
だからできるはず。
でもできない。
ロンデから次のステップが間違う。
それは1月のサークルのパーティーでのステップ。
今やっているのはまた違う。
あの時はそれができない、できないと言っていたけれど、身体にしみこんでいたらしい。
それが抜けなくて、新しいステップができない、できない。
最初から中盤までは、組まずに違うステップをしながら進む。
先生がカッコイイステップをしてくれるから、私はきちっと自分のステップをやればいいのだ。
そしてまだ進んでいないけれど、後はコンペと同じような感じで進むらしい。
早く覚えなくては。
日にちが少ないので焦る。
終わってから先生に次の段階の事について相談。
コンペでいろいろなダンスをみたので、あれもやりたいこれもやりたい。
という状態で、全然決められない。
あとで書きだしてみようかな。
帰りの電車の中で、友達からドレスを格安で譲ってくれるというメールが届いた。
写真をみると、薄いピンクでとてもかわいい。
これならやはり次はスタンダードかな。
憧れのヴェニーズワルツはできるかな。
と思って、曲を考えた。
私にはあの曲しか考えられない。
それは「うたかたの恋(宝塚版)」のオープニングの舞踏会の時の曲、「こうもり序曲」だ。
赤い絨毯を引いた大階段でのルドルフのセリフ。
「マリー、旅に出よう」
これから始まる悲劇。
その前の新しい出会い。
それが「こうもり」だったのだ。
思い出もあるしね、この舞台には。
だからできればこれで踊れたらいいな。
な~んて、一人で想像して楽しんでいた。