goo blog サービス終了のお知らせ 

fromイーハトーヴ ーー児童文学(筆名おおぎやなぎちか)&俳句(俳号北柳あぶみ)

お知らせ・防備録。
記事および画像の無断転用はお断りいたします

Information

『そこに言葉も浮かんでいた』(新日本出版社)『アゲイン アゲイン』(あかね書房)『わくわくもりのはいくえん はる おともだちできるかな』『みちのく山のゆなな』(国土社)『ファミリーマップ』、エンタメシリーズ『家守神』1~5巻、『おはようの声』幼年童話『ヘビくんブランコくん』『オンチの葉っぱららららら♪』、短編集『友だちの木』・歴史物語『アテルイ 坂上田村麻呂と交えたエミシの勇士』他、好評発売中です。各種ご依頼は、左側のメッセージからお願いいたします。    

夢の世

2014年12月30日 | 俳句

 夢の世に葱を作りて寂しさよ    永田耕衣

 俳句は思いを言わない、ということをいつも念頭に置いて俳句を作っています。そのためには写生の力を身につけなくてはなりません。これが、意外と難しい。で、時にこのような幻想的な、ちょっとどういう意味かすぐにはわからないような俳句にも心惹かれるものです。夢というふんわりとした言葉から始まっている句ですが、葱という土着の象徴のようなものを持ってきているところで、地に足のついた感も出ているのでは? と思う次第です。(なんて、私が講釈をたれるなんておこがましい。とても有名な句です)

 今年もあと今日明日。あわただしい中で、ちょっと現実から離れるひとときを。

  さいたま市某所から見えた富士