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『そこに言葉も浮かんでいた』(新日本出版社)『アゲイン アゲイン』(あかね書房)『わくわくもりのはいくえん はる おともだちできるかな』『みちのく山のゆなな』(国土社)『ファミリーマップ』、エンタメシリーズ『家守神』1~5巻、『おはようの声』幼年童話『ヘビくんブランコくん』『オンチの葉っぱららららら♪』、短編集『友だちの木』・歴史物語『アテルイ 坂上田村麻呂と交えたエミシの勇士』他、好評発売中です。各種ご依頼は、左側のメッセージからお願いいたします。
中学年から
宮城の牛飼いでもある、じょうさんの新刊です。
母を亡くして、獣医である父とともに、美咲はモーモー村へ一年間という期限の約束でやってきます。人よりも牛の数の方が多いというモーモー村。ついてすぐに出くわしたのは、牛の出産でした。
何しろ、堀米さんは牛を何百頭も飼っている牛飼いですから! その描写は迫力があり、かつ平易で子どもたちでもすんなりと読むことができます。実際に牛たちと日々暮らしているからこそ描ける描写が満載なのです。牛の鳴き声しかり。モウモウだけじゃあないわけですよ。
脱帽です。自然、命、人の暖かさがいっぱいのモーモー村へ、私も行きたい。
この物語は「ちゃぐりん」という雑誌で、連載されていました。書店では売っていないのですが、農協系で取り寄せることができる雑誌。私は岩手で、たまに農協に出かけるのですが、そのロビーにあるので、この物語も、中の1編を読んでいました。でも、一冊になると、その暖かさ楽しさが何倍にもなった感じ。もちろん加筆もされているとのことです。
都会の子どもにも、そして田舎の子どもにも、そして大人にも読んでもらいたい一冊です。