学校教育を考える

混迷する教育現場で,
日々奮闘していらっしゃる
真面目な先生方への
応援の意味を込めて書いています。

すべては子どものために

2006-07-21 | 教育
このような時代だからこそ
なおいっそう教師が
肝に銘じておかなければならないことがあると感じている。

それは,教師は,子どものために
そして,やがて子どものつくる未来のために
働いているということである。

ひたすらに,一人ひとりの子どもの成長を願い,
子どものために働く。

子どもたちは,やがて成長し,
未来の社会をつくっていく存在である。

われわれ大人は,未来をつくることはできない。
われわれは,彼らに未来を託すのである。

教師は,未来に直接関わっているのである。


いつも問い直すべきである。

何のために働いているのかと。

自分の業績をあげるためではない。
自分の評価をあげるためではない。
いい先生と呼ばれたいからではない。
自己実現のためではない。
金儲けのためではない。
学校を大きくするためではない。
入学者をふやすためではない。

教師は,そのような現在の利害に生きているのではない。

多くの教師は,
ひたすらに子どものために生き,
名もなく消えてゆく。

ただ幸せなことに,
われわれ教師は,はるかな未来に
直接に関わっているのである。

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8 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
教員は未来社会への参画者 (ほり)
2006-07-21 15:54:51
>>われわれ教師は,はるかな未来に

直接に関わっているのである。



私もまさにそのように考えます。教員の仕事の本質は、子供を通して未来の社会作りに関わることです。しかし、今の学校の諸問題は、「学校が先生のため」に存在し、「子供の成長のため」が主眼になっていないことに起因すると考えます。子供自身の幸せも、彼らの成長を抜きに考えることはできません。

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Unknown (madographos)
2006-07-21 21:21:39
>ほり様。コメントありがとうございます。

「今の学校の諸問題は、「学校が先生のため」に存在し、「子供の成長のため」が主眼になっていないことに起因する」,まさにおっしゃる通りです。教師の仕事の本質を見極めることが本当に大事になってきたと思います。
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Unknown (minami)
2006-07-22 00:56:09
一人ひとりの先生が、子どものために100パーセントで働けるような、そんな学校組織の雰囲気を築き上げていくことも大切ですよね☆

それにはやはり、一人ひとりの教師の意識はもちろん、校長先生などの管理職の先生の影響が大きいのでしょうか?
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Unknown (madographos)
2006-07-22 09:43:08
>minamiさま。コメントありがとうございます。実は,現在の学校は,教師が「子どものために」安心して働ける環境にはなっていません。それは,管理職の責任でも,教員の責任でもありません。社会が学校に市場原理を導入し,改革から利益を得ようとする人々が力を持っており,それらの人々の言説が,確たる論拠もないのに,あたかも真実であるかのごとく思われているのが問題です。教育現場を知らない人々の言葉のほうが,教育現場を支える人々の言葉よりも重視されるのが,教育の世界の不思議なところです。本当に「子どものために」働いているのは誰なのか,「子どものために」発言しているのは誰なのか,じっくりと見極めなければなりません。教育においては,流行の言説や,あたかも説得力がありそうにみえる教育論にまどわされてはなりません。私はそう思っています。
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Unknown (今日)
2006-07-23 08:38:16
教育とは、このようなもの。



ところが、上が金儲けの対象にしていますね。



これは、人間破壊ですね。
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Unknown (madographos)
2006-07-23 14:17:13
>今日さま。コメントありがとうございます。おっしゃるとおり,まさに「人間破壊」です。
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すべての大人の (都下の人)
2006-07-24 20:49:48
私は、それはすべての大人の義務だと思っています。



ただ、それを職としているかどうかの違いであると思っています。



そういう意識が社会に無いから、学校も変になってしまうのだと思っています。

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Unknown (madographos)
2006-07-26 20:49:41
>都下の人さま。「すべての大人の義務」その通りですね。社会全体の問題として捉えなおさなければなりませんね。
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