Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

シネマしりとり「薀蓄篇」(278)

2019-01-26 00:10:00 | コラム
しっ「きん」→「きん」ぱつ(金髪)

春風亭小朝に「金髪豚野郎」と暴言を吐いたのは泰葉だったか。
けっしてセンスのいいネーミングではないけれど、そーとー経った現在でも覚えているのだから、そこそこインパクトがあったということかな。

自分は坊主だから金髪は・・・といいたいところだけど松本人志もやったからね、無理ということはない。

ないが、染めるのはいいかな。

坊主は似合うと自覚しているものの、金髪が似合うとは思えないし。。。


金髪は英語でいうとブロンド。
ただそれだけでセクシーな感じがしてしまうのは、やはりモンローあたりが影響しているのかもしれない。


以下、個人的に印象に残る「映画のなかの金髪」7人。(映画は6本)


『ビバリーヒルズ・コップ2』(87)

「大女」ブリジッド・ニールセンは、最初カツラで登場。



しかし実際は・・・




『悪人』(2010…トップ画像)

たしか、妻夫木くん本人が考えた設定だったかと。

うん、悪くない。


『アラビアのロレンス』(62)

さすがピーター・オトゥール、髪の毛でさえ知性を感じさせる。


『殺しのドレス』(80)

いかれた精神医、マイケル・ケインの女装。



もちろん、ナンシー・アレンの地毛も素敵だけど。

アレンっていまのことばでいうと、「ちょうどいいエッチさ」なんだよね。




『鳥』(63)

世代的に娘のメラニー・グリフィスのほうにグッとくるのだが、それは彼女の甘ったるい声とボディに目がくらむから。

髪でいうと、やはりママのティッピ・ヘドレンのほうが印象に残る。


※ヒッチコックの名人芸と、ティッピの美しい髪を堪能せよ!




『座頭市』(2003)

勝新太郎の代表作を北野武が自由に再映画化、タップに金髪―これが意外に、あうんだな。


次回のしりとりは・・・
きんぱ「つ」→「つ」み。

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明日のコラムは・・・

『米オスカー予想 早刷版』
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シネマしりとり「薀蓄篇」(277)

2019-01-25 00:10:00 | コラム
む「し」→「し」っきん(失禁)

「大・小便が、自分の意志にかかわらず、排泄されること」(デジタル大辞泉より)

まぁ主に小便を指すよね、
大便の際は「脱糞」と表現することのほうが多いと思う、
厳密にいえば、いや厳密でなくとも「脱糞」はふつうに「大便すること」なのだけれども。。。

自分?

かなり「ゆるい男」なので、しばしば脱糞している。

歩きながら、堂々とね。
(真夜中限定だよ、もう「どうにでもなれ」と思ってしまうわけだ)

その点に関する羞恥心は持ち合わせていないので、胸を張っていえるくらい。


失禁は、当然小さいころはあったけれど、小学生になったらふつうに立ちションするようになるからね。


※こちら、イヤらしい画像に見えるが、そうではなく、大学でおこなわれたバーチャル失禁体験




映画における失禁シーンの意味は、おそらくふたつだけしかない。

(1)登場人物の恐怖を表現するため
(2)そっち趣味のあるひとへのサービス

(2)はずばり、スカトロジー趣味ということ。

これに関して語るのはやめておこうか、きょうは(1)だけで展開していこう。


自分が想起した映画は、以下の5本だった。

『13日の金曜日 PART2』(81)

ホラー映画イコール失禁、安易かもしれないが、恐怖がダイレクトに伝わってくる。

『夜がまた来る』(94)

夏川結衣がシャブ漬けにされ、失禁までする。

公開当時、結衣さんの存在を知らなくて、鑑賞後にキャリアを調べ驚いた。

脱げば小便すればいいってわけではないが、すんばらしい女優魂だと思った。

『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程』(2008)

拷問に遭った坂井真紀が失禁。

実際にそうであったろうな・・・と想像出来て、恐怖というより戦慄が。

『聖獣学園』(74…トップ画像)

多岐川裕美が主演したトンデモ映画であり、ある意味で(2)のスカトロジー趣味色のほうが強いかもしれない。

かつての日本映画は、このようなウンゲロミミズ系が量産されていたのだった。

映画史を俯瞰するためには、若い映画小僧にこういうのも触れてもらわないと!!

『SUPER8/スーパーエイト』(2011)

未知なる生物を目の当たりにし、失禁する少年がひとり。

こんな経験したら、現在44歳の自分でもびしょびしょ漏らすわな。


結論。

恐怖=失禁に年齢は無関係。
絶叫することが出来ない環境下にあると、(どういうわけか)膀胱が反応してしまうのかもしれない。





あすのしりとりは・・・
しっ「きん」→「きん」ぱつ。

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『シネマしりとり「薀蓄篇」(278)』
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牧場の牧に、野球の野。

2019-01-24 00:10:00 | コラム
きょうのテーマはつまり、
♪ ドはドーナツのド、レはレモンのレ ♪ ということ。

電話などで自分の名前の漢字を説明するとき、どの漢字を挙げるのかっていう。

自分のフルネームは牧野光永、

下の名前「みつえい」は読みも含めて「かなり」個性的なので、電話口で漢字を当てるひとはまず居ない。

「光に永久の永です」と説明。

苗字だって槙野かもしれず槇野かもしれず、あるいは、いちおうこういう仕事をやっているのでカタカナ「マキノ」の可能性だってあるからね。

というわけで、
これはガキのころからだし、なぜって家族全員が(たぶんだが)こういう説明をしていたため、

「牧場の牧に、野球の野です」といっている。


ポール牧の牧。でもいいし、野原の野。でもいいのだろうがね。


ただまぁ、どちらにせよ説明し易い漢字だと思う。

黒沢ではなく黒澤だとか、高橋ではなく髙橋だとかいうよりはね~。。。


※牧場の映画といえば、古くは『OK牧場の決斗』(57)だろうが、自分のなかでは『ベイブ』(95)だね



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にっぽん女優列伝(96)菊地凛子

2019-01-23 00:10:00 | コラム
81年1月6日生まれ・38歳。
神奈川出身。

公式サイト


小さい役ではあるものの、2000年あたりから地道にキャリアを築いていた菊地凛子(きくち・りんこ)さん。

ただ当時は本名の「菊地百合子」名義で芸能活動を展開していて、正直パッとはしませんでした。

転機になったのは、アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥによる大作『バベル』(2006)の千恵子役から。



聾唖の女子高生が股広げる! みたいなゲスい内容ばかりがクローズアップされましたが、抑えた演技はなかなかだったと思います。

改名は2004年でしたから、それですぐに幸運が舞い込んだ。

姓名判断とかあまり信用しませんが、そういうこともあるんだな―と思ってしまいますよね~。



<経歴>

夫は俳優・染谷将太。




高校生のころに原宿でスカウトされ、まずはモデルとして芸能界り。

映画女優デビュー作は、99年の新藤兼人監督作品『生きたい』。

以降、新藤映画を中心に主にインディーズ系でキャリアを築いていく。

殿山泰司をモデルとした佳作『三文役者』(2000)、
『空の穴』(2001)、『17才』(2003)、『理由』(2004)、『69 sixty nine』(2004)、『茶の味』(2004)、『笑う大天使』(2006)などなど。

そして前述した『バベル』の熱演により、一般層にまで名前が浸透することに。
というより、映画ファンでも彼女に注目していたひとは少なかったように思います。

ちなみにイニャリトゥの映画としては、野心は買うものの、ほかの監督作に比べて質が落ちる・・・というのが一般的な評価でした。

自分?

そんなことないと思います、大好きです。


ともあれこの演技により、内外から多数のオファーが届くようになります。

『図鑑に載ってない虫』(2007)、『恋するマドリ』(2007)、
押井守のアニメーション『スカイ・クロラ』(2008)では声優に挑戦、
さらに押井監督が実写映画を手がけた『ASSAULT GIRLS』(2009)にも主演、

酒を愛する男女を描いた佳作『サイドウェイ』(2004)をリメイクした『サイドウェイズ』(2009)、
米中合作の『シャンハイ』(2010)、
トラン・アン・ユンが村上文学を映画化した『ノルウェイの森』(2010)では直子を好演、

そしておそらく出演映画では最大のヒットを記録した、SF大作『パシフィック・リム』(2013)。

ギレルモ・デル・トロのロボット愛に満ち満ち「過ぎている」快作ですが、こういうタイプの映画によくある「俳優置いてけぼり」にならぬよう、俳優陣はみんな頑張っていたと思います芦田愛菜ちゃんも!!


酷評された珍作『47RONIN』(2013)、『トレジャーハンター・クミコ』(2014)、『テラフォーマーズ』(2016)、
最新作はヒット作の続編『パシフィック・リム:アップライジング』(2018)。

2014年には、天才・菊地成孔がプロデュースを手がけ音楽家デビューを果たします。

こちらの才能はよく分かりませんが笑、女優としてはこのまま躍進をつづけてくれることでしょうね。


次回のにっぽん女優列伝は、岸恵子さんから。

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にっぽん女優列伝(95)菊池桃子

2019-01-22 00:10:00 | コラム
68年5月4日生まれ・50歳。
東京出身。

公式ブログ


菊池桃子(きくち・ももこ)さんといえば、自分のなかでは「パンツ」と「ラ・ムー」と「ストーカー」。

最後は単に、桃子さんの厄介なファンが「2度も」起こした事件というだけであり、本人にとっては迷惑でしかないでしょうけれど。。。


「パンツ」とは、映画女優デビュー作『パンツの穴』(84)を指しています。

時代とはいえ、これOKした事務所も親御さんも、もちろん本人もえらいなと。




「ラ・ムー」とは、桃子さんをメインボーカルとしたロックバンドのこと。


「ロックをやる」と宣言したとき、業界は、いや一般人でさえ失笑気味だったと記憶しています。

もちろん自分もそうでした。

しかし思い返してみると、そう笑った自分もまた「よくロックを知らない」状態だったのですよね~。




<経歴>

戸板女子短期大学の客員教授も務める。

元夫は、プロゴルファー西川哲。

町で評判の美少女だったことから音楽関係者の目に留まり、スカウトされて芸能界入りを果たす。

83年、アイドル雑誌『Momoco』(学研)のイメージキャラクターに就任。
「桃子」つながりでしょうね。

映画女優デビュー作は、前述した『パンツの穴』。

いってしまえば「しょーもないコメディ」ですが、では笑えないかというとそんなこともなく、充分に10代ウケしそうな快作ではありました。

この84年に『青春のいじわる』で歌手デビューし大ヒットを連発、トップアイドルとして君臨しました。

顔がぱんぱんだったデビュー当時よりも、自分はこのあたりのほうが好きでしたね。




88年、ロックバンド「ラ・ムー」を結成する。

これまた前述したように感心はしませんでしたが・・・
その少しあと、90年代に入ってから急激に色っぽくなり、とくにこのCMを観てから、「まあまあ好き」が「かなり好き」に変わりました単純ですね男はやっぱり。。。

※その目、ちょっとエッチ―!




ここからは、映画のキャリアにしぼって。

ヘンテコなSFなのにそれを手がけた技術者たちは一流という『テラ戦士Ψ(サイ)BOY』(85)。

桃子さんのキュートさだけでは時間がもたないので苦笑、そうした技術や、竹中直人の怪演を目当てにするのがよいかと。


『幕末青春グラフィティ Ronin 坂本竜馬』(86)、『アイドルを探せ』(87)、
フジテレビが総力を挙げてメディアミックス(死語? じゃないよね)を展開した『パ★テ★オ』(92)、
『プリンセス トヨトミ』(2011)、そして最新作は『ピーチガール』(2017)。

もっと出ているかと思ったのですが、このくらいなのですよね。


色っぽくなって以降に、それに見合ったキャラクターと出会えていないのが惜しいですなぁ・・・。

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明日のコラムは・・・

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