笑う社会人の生活

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2013年06月06日 | 2013年 映画 レビュー
3日のことですが、映画「はじまりのみち」を鑑賞しました。

戦時中、監督作『陸軍』が軍部からマークされ次回作の製作が中止となり そんな状況にうんざりした木下恵介は松竹に辞表を出す
戦況はますます悪化し山間地へと疎開すると決めた恵介は体の不自由な母をリヤカーに乗せ山越えをすることにしたのだが・・・

木下恵介監督が実際に行ったという実話を基にしたストーリー

母を疎開させるためリヤカーに乗せ山越えする ただそれだけのごくシンプルな物語で
大きなアクシデントがあるわけでもなく 淡々と見せていく

そこに 木下の母への想い、母の息子への想いが描かれていて
派手な描写はないけど 感動できる

しっかりと押さえた演出で
恵介が母を整えるシーンや母の手紙のシーンなど イイですね

オーソドックスな作り、じっくりと

また、木下恵介が監督として再出発する物語ともいえて
ここでキーとなる便利屋との会話が印象に残りますね

主演 加瀬亮の演技はもちろん、濱田岳の好演もあり
田中裕子の顔での熱演も流石!

そして、木下恵介の作品を実際に使ったシーン
まさに これこそが原監督がやりたかったことなんだろうなぁと

印象に深く残り
それまでがシンプルな作りだったからこそ、この構成は凄い

ちと最後のシーンは長さを感じたけど・・・

とはいえ、木下恵介作品を見たくなるし
見ていなくても 本作が響くためのシーンになってますね

パンフレット:600円
      内容もしっかりとあり
      値段の割にけっこう良いかと

私的評価:3+
    ストーリー展開が弱いのが玉にきずだけど
    あの驚きの構成や押さえた演出は素晴らしかった

アニメ監督として名が知れた 原恵一監督、初実写作品
「カラフル」も非常に実写的なリアルさがあったので 納得ですね


それでは、また








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2 コメント

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母は強し~ (cyaz)
2013-06-17 12:36:18
リバーさん、こんにちは^^
TB、ありがとうございましたm(__)m

この映画、抑揚がないですが、淡々と
その時代に「生きる」人間模様と家族愛が
描かれた作品でした。
いつの時代にも“母は強し”で、
幾つになっても、精神的に
母から離れることはできないのではないでしょうか?
個人的には加瀬クンの今までの作品の中で、
一番素晴らしい演技だったと思います^^
返信する
cyazさんへ (リバー)
2013-06-17 17:36:48
コメント ありがとうございます。

淡々と しかし 押さえた演出で見せていて
ドラマとしてしっかりと見れました

母と子の関係は強いですね
返信する

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