5月8日燃料油脂新聞より(※青系文字がmasumi)
JXTG 2018年度販売戦略を策定
カード乗り入れ 複合店導入も推進
「EneJet」本格展開
新生ENEOSの象徴と位置付ける“差別化ブランド”「EneJet」を、敷地や設備に一定の基準を設けたうえで立ち上げる。
3月末現在1163カ所あるエッソ・モービル・ゼネラルのセルフで展開しているエクスプレスに替わり「先進的で、早くて、きれい」かつ「使いやすく、便利な」セルフSSを目指す。
ピット室はエネジェットカーケア、ドライブスルー洗車はエネジェットウォッシュとして導入。
店舗の立地などに合わせ、セブンーイレブン、ドトールコーヒー、Dr.Driveの併設業態の開発にも取り組む。
JXTGはブランド統一に関わる施策の準備を加速するが、新非接触決済ツール「EneKey」の導入もその一環。
2019年7月以降、従来エクスプレスで展開してきたスピードパスからの切り替えを進める。
※
元売の策定する戦略の対象は、主に販社と大手特約店であり大型セルフです。
全国の(旧EMGを含む)ENEOSセルフの中で、“差別化ブランド”「EneJet」のセルフは何店舗くらいになるのでしょうね。
「社説」業転洪水諸悪の根源だった
(1)
昨年4月元売統合とエネ高度化法2次告示の対応で原油処理能力が削減され、これまでの供給過剰が解消に向かうなど需給構造の改善で業転品の流通量が激減、市場の健全化が進んだ。
結果的に原油コスト連動の店頭市況が形成され、生販ともにマージンが回復、再投資可能な業界に向けて一歩踏み出した。
シェア競争とはいえ、元売の販売政策がいかに無秩序でひとりよがりであったか、あらためて証明したといえよう。
(2)
需給改善の動きが本格化していなかった平成28年度経営実態調査によれば系列と業転の仕切り格差はリットル4円30銭~5円40銭。
系列に属する意義を見失う格差である。
格差拡大を背景にガソリン業転仕入れ割合は22.6%に上昇。うち7割以上業転仕入れは5.3%を占めた。
一方格差があるにもかかわらず系列1本仕入れは77.4%と高水準。
不利を被っているはずだが元売への忠誠度の高さは注目に値する。
(3)
系列外仕入れは灯油49.2%と約半数、軽油が43.6%、A重油も53%と半数を超す。
元売マークを掲示する系列業者が仕入れの半分近い数量を業転品で補うという異常な構図である。
これでは健全な競争ができず、いびつな業界を形成し、不公平感が募るだけだ。
安値業転は元凶、業転根絶は喫緊の課題と主張してきたが、足元の収支改善の状況を踏まえると「業転は諸悪の根源」と強く指摘せざるを得ない。
※
>ガソリン業転仕入れ割合は22.6%に上昇。
系列店の業転仕入れ(他社買い)
ガソリンは4~5店に1店が、
灯油軽油は約2店に1店が、
しかしこれは全国平均
長崎県壱岐市のように昨年5月まで価格競争とは無縁だったような商圏なら業転で凌ぐ必要はありません。
地域(商圏)によって他社買い店の割合は増減します。
それから価格差について平成27年3月5日の燃料油脂新聞に記載されていた金額は、
>業転玉と系列玉の仕入れ値の格差は11.2円。
>系列内格差は13.8円で業転格差を上回ります。
1リッターで、ですよ。
消費者の皆さんには信じられないと思いますが、これがこの業界の“失われた20年”の日常でした。
因みに当店は瞬間風速的とはいえ、2013年11月に18円という仕切り格差 を経験しています。
この価格差でも当店は業転玉には手を出しませんでした。
でもそれは元売への忠誠心などではなく、顧客のためです。
高値と知りながら系列玉を仕入れる理由。
元売(担当者)の言い分に理があります。
結果ありきの冷遇にも耐えて系列仕入れを貫いてきたのは、
業転玉を垂れ流して地場3者店の減少に加担してきた元売への忠誠心なんかであるはずがありません。
PS
JXTGの今週の仕切りは全油種2円値上がりします。
昭和シェルは1.5円だそうです。
そんな状況下で、尾張地方の元売販売子会社は看板価格を1円値下げしたそうです。
(st31掲示板 No.29212より)
消費者の皆さんには安値が善でも、この20年で販売店の数は半減しました。
まだまだ減りますが、「これ以上の減少はインフラ崩壊」という状況です。
それにシンエネやコストコなど安値店はありますので。
以下夫婦の会話
ま、「今回の2円はこの商圏で転嫁されると思う?」
こ、「無理やろ。この前上げたとこやもん」
ま、「そうかなあ?JXTGが1.5円ではなく2円上げたのは、“転嫁し易いように”という親心やと私は思うねんけどなあ...。ここらのセルフはお利口さんやから期待に応えてくれるんちゃうかなあ☆♪」
ま、「ただ、こうちゃんが問題やけどな(苦笑)」
さてさて、と。