masumiノート

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2018年05月30日 | ガソリンスタンド3

今日もこうちゃんは朝から配達で大忙しです。
帰って来たと思ったらもういません。
私が接客中にローリーを乗り換えて次の配達へ行きました。
こうちゃんが帰ってきたらトイレに行こうと思ってたのに...(T^T)ウウ


さて、その配達です。

昨日も店の前に停車したトラックから降りてきた人に配達してもらえないか問われましたがお断りしました。
「すぐそこの現場だから」と食い下がられましたが、どこの誰かも分からない“イチゲンサン”の現場への配達を引き受ける余裕は今の当店にはありません。(従業員が居た頃は別です)

先週も発券店値付けカードでの常連さん(法人客)から灯油配達の打診を受けました。
「配達はされていますか?」との問いに「既存の配達先だけ」と答えたものの、お話によるとこれまで配達してくれていたガソリンスタンドが廃業したとのことで、
常連客でもあり「一応主人の耳に入れておきます」とお応えさせて頂きました。


配達から戻ったこうちゃんに伝えると、

どこか行ってくれるところがあれば良いけど・・・

ずっと給油に来てくれてはるしなぁ・・・

もし他に(行ってくれるところが)無ければ、引き受けてあげようか。。。

と、
もし又依頼があれば、前向きに検討するようです。





実際、「今まで来て貰っていたところが店を畳んだので、」という配達への打診は数年前から増えています。

つまり私たちのような地場フル店が営業を続けている意味はそこにあるのです。
ただ「いつまでも」というわけにはいきません。




st31掲示板より







当店は零細3者販売店です。
店舗は1店舗しかありません。
店主が生まれ育った地域で生業として営業を続けています。

最近は(最近来られるようになった発券店値付けカード客から)「この店は殿様商売やな」と言われています。




規制緩和以前も(中間マージンとは別の次元の)卸格差はあったようですが、そういうことは関知せず、
地域で最高値(と言っても1~2円)の単価設定で営業を続けていました。

親子で、夫婦で、といった家族だけでの運営店が多い3者販売店のなかで、
社員・フリーター・アルバイトを数名を雇用し、

常連客はもちろんのこと、他府県ドライバーのガス欠・脱輪・バッテリー上がり等、全てのSOSに対応してきました。

自社独自のポイント制度以外にも、これまた3者店では珍しく、
夏と冬には抽選会を催し、

日頃のご愛顧に感謝しての利益還元も行っていました。

あの頃、(同じような卸格差がありましたが、)努力は報われました。



過当競争が始まり、低マージンを余儀なくされながらも、発券店値付けカードや1000円分などの少量給油にもそれまでと同じサービスを必死で行っていました。(冬場は手がパンパンに晴れ上がり膿が出たほどです)


ニュータウン開発に伴う新設店の開店ラッシュで、意識が様変わりした消費者もありました。
“お互い様”という精神を失い、
配達依頼の電話にすぐに応えられないとなると、「すぐに来れないのならもうお前のところとの取引は止める」と言う人も出現しました。


そういう状況ですから「お断りする」ということは本当に難しいことで、
工事現場への、完全に不採算な少量配達も、泣く泣く、本当に長い間、泣く泣く続けました。


利益の源を求めて洗車メニューを増やし、タイヤ販売にも力を入れ、古物商の許可を取得し中古車販売も始めました。


タイヤもメーカーの方が驚かれるほど売れましたし、磨きコーティング洗車も中古車も順調でしたが、経営状態が好転するところまではいきませんでした。
そのような“人手が掛かる”油外ではカバーできないほど、(全量系列仕入れでは)燃料油マージンが低かったのです。


そんななか、ニュータウン開発に伴い新設開店していた近隣の2者店の店長さんが、セルフ改装の報告に来られました。
「赤字でこれ以上はムリと撤退しようとしたが元売の意向でCAセルフに改装することになった」というものでした。
※CAセルフ=月額100万だか120万円の運営費を元売りが支給し、それで人件費や光熱費などの経費を賄いながら運営するというもの。


その後、これまた近隣の2者店が更に大手2者へと運営者交代されました。


もしも相手が撤退(敗退)して店舗がなくなったのであれば、当店は勝者として残存者利益を得ていたのかも知れません。

しかし現実は更なる強者が取って代わるー


>適者生存?

一体いつまで戦えばそうなるのでしょうか?
当方生身の人間です。




>昨日ある講演で聞いた、少し耳の痛い話。
>「SS業界人は、やれ行政がー、やれ元売りがー、やれ同業者がーっと他者に責任を求めすぎです。」


自店の仕入れ値が近隣店の売り値という、
世間には知らされていなかった差別対価や業転玉との卸格差ー
前全石連会長が「中小SS生存不能」とエネ庁長官に訴えた、10円以上もの卸格差ー

この責任は、では一体どこにあると言うのでしょうか?



でももうそんなことは二の次です。

今一番の気掛かりは、上に書いたようなことです。






この記事は 20円はやろうと思えば可能ですが、 のコメント欄の続きのような記事です。