masumiノート

何を書こうかな?
何でも書こう!

小規模SSの声こそ大切

2018年05月31日 | ガソリンスタンド3

小規模SSの声こそ大切  栃木・村上芳弘理事長インタビュー(5月28日ぜんせきより)



◆栃木県の組合活動についてー

組合活動は、組合員のために何ができるかが第一。
厳しい環境の中で一生懸命に戦いを挑んでいる組合員、とりわけ小規模の人たちが頑張っている姿をみたときに、組合としてなにがサポートできるのかを考えて行動し、少しでも役立つ組合でありたい。
組合員の減少を食い止めないと、組合はどんどん疲弊し、全石連の活動や政治運動にも大きく影響してくる。

組合はもともと零細の集まりで、数が集まって大きな力を発揮し、現場の声や問題点を行政に届けることができる。
そのために組織活動をきめ細かく行い、組合員の要望をまとめ、全石連の理事会や経営部会・関東支部などで積極的に発言したい。


◆いまSSにとって必要なこととはー

技術力や資格所得も含め、お客様の信頼を得られるSSづくりを目指すべき。
外国人登用も本格的に推進し、社員教育により一層力を入れるべきだと思う。

給油形態の2極化が進む中、廉売に廉売で対抗していては意味がない。
業界においてフリート会社は強大な力を持ち、ある意味では元売以上のSS戦略を持っているが、
我々が背負っている災害対策・安定供給などの社会的責任をないがしろにしては意味がない

SSを守るはずの施策で異業種参入が容易になり、もし廉売競争が加速してしまぅたら、小規模ディーラーはますます疲弊する。
なんでもありの世界になってしまい、
例えば、
燃料配送合理化の支援措置が大型ローリーに回り、結果として業転玉を運んでいるようでは、本来の意義が薄れてしまう。


◆様々な課題がある中で、なにを改善すべきかー

現在問題になっている『カード問題』についても、元売ばかりがシェアを拡大し、我々が手間賃でやらされる『小作人』になるのはおかしい。
元売・販社一色になってしまうと、大企業がカード給油に移行してしまったら、山間部や過疎地域を含む地方にも波及してしまい、小規模ディーラーがますます苦しくなる。
経営部会でしっかり問題点を精査したうえで、元売に伝える必要がある。
そのほかにも、環境対応の観点から、重油をLSA重油に1本化しても効果的だと思う。
これも全石連を通じて元売に提案していきたい。


 
負の連鎖から抜け出す 3者時代抱いた“志”貫く (5月29日燃料油脂新聞より)


山梨県内3者販売店地場フルサービスSS業者が今後の生き方を必死に模索している。
同県内では元売の経営統合、合併による需給バランス適正化によってガソリンマージンが着実に回復しているものの、(略)
かつて経験したことのない需要減時代に突入。

資本力が限られる3者販売店地場フル業者は再投資に対する不安感が少なくない。
どのような経営の舵取りをしていけばいいのかー。

水面下の動きに詳しい事情通や地元筋が大きな注目をしている山梨県有力特約店若手経営者の最近10年間の“挑戦”に迫った。

*****

同若手経営者は経営的に苦しい状況に置かれている多くの3者販売店地場フルSS業者の“声なき声”を次のように代弁する。

「八方ふさがりの状況をどうにかして抜け出したい。しかし現実にはどうすることもできない。
負のスパイラルに陥ってどんどん悪い方に向かっていってしまう。
誰も助けてくれない。
次第にやる気がなくなってくる」。


同若手経営者は3者販売店地場フルSS業者、とくに親世代の後を継いだ若者のリアルな気持ち、追い詰められた状況が痛いほどよくわかるという。
同若手経営者も十数年前に同じような境遇のなかで“自分自身”と闘っていたからだ。

「なにも行動していなかったら商売をやめていたかもしれない」と当時を振り返る。


同若手経営者は昭和52年生まれの41歳。
先々代が、地元大手特約店の3者販売店という格好で創業、先代は十数年前から実質的な経営を同若手経営者に任せていたものの、親と子が1つ屋根の下、また現場で顔を毎日合わせて仕事をしていると、経営方針で後ろ向きの気持ちになる、息が詰まってしまうようなことがあったようだ。

「このままではジリ貧だ。同じことを続けていては廃業に追い込まれるだろう」と危機感が高まるばかりだった。

ちょうど10年前に同若手経営者は大きな決断を下した。
地元大手特約店から大手商社系への転籍だ。
すでに石油業界、SS業界は自由化時代を迎えていたものの、地方では3者販売店が地元大手特約店から系列替えすることはどちらかというとマイナスのイメージが強かった。

同有力特約店は10年前まではごく普通の1店舗3者販売店だった。
現在は企業規模の目安となる年商が10倍超に伸長、同県内燃料油販売業者の規模ランキングでも10本の指に入り、
1店舗3者販売店から最近10年間で5SSをネットワーク化した有力特約店に姿を変えた。
さらに本社には大型トラック向け給油所兼油槽所を増設、大型ローリーを稼働する配送事業にも力を入れており、今後は指定工場の資格取得によって車検、車販を中心とした自動車関連ビジネスも収益の柱にしていきたい考えという。



**********

5月30日燃料油脂新聞より

週間コスト1円超下落 

※今週の仕切り改定
昭和シェルは1円値下げ、JXTG・出光はスライド

「時間差はあるか知らんけど(元売の)帳尻合わせは必ずあるやろからゴチャゴチャ言わんでも良い」byこうちゃん


“脱炭素化の切り札” 水素普及促進へ