業転玉を仕入れて自分の城を守る
2016年08月23日の記事です。
1年前にはまだ業転玉を仕入れるメリットの方が断然大きかった。
業転玉のリスクは品質と供給の「保証」がないこと。
※精製元売が品質を連帯保証していないし、継続して供給することを約束していない。
品質は自己分析で保証できても、供給不安から逃れることはできない。
これまでは、ガソリンスタンド2万店計画に沿って「こっちの水は甘いよ作戦」で業転玉が垂れ流されてきたから
系列玉より常に10円前後という、圧倒的な安値メリットが絶大で、“リスクを負っている”なんていう意識はなかっただろうにー。
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過去、「業転玉を取るのは経営努力」「業転玉を取らない経営者は無能」と言った同業者もいたくらいですから。
8月26日燃料油脂新聞より
スタッフ給油に回帰
※
回帰=元々はフルサービス店
増勢するセルフSSの市場占有率が上昇する一方、消費者の高齢化が進んでいる地域事情などを踏まえ、セルフとして運営していた店をスタッフが給油する形態に切り替え来月リニューアルオープン。
ただし、
窓拭きなどのサービスは行わない。
※
昔、これと同じようなことをこうちゃんに言ってました。
「一旦休業して、価格競争が収まるか周りがセルフばかりになったら、営業を再開したら良いんじゃない?」、みたいな。
規制緩和以前15円程度あった粗利が、規制緩和以降数円しかない状態になっていても、
昔ながらの営業を続けながら窓拭きなどのサービスを省くことは困難です。
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元売統合で業転玉の流通が細り、業界紙で「系列回帰」という文字を目にするようになりました。
癪に障ります。