3月16日 ぜんせきより (※青系文字がmasumi)
コストコ販売手法を問題視
地場中小撤退の危機 出店県理事長ら公取・エネ庁へ
(コストコが運営するSSがある県の石油組合の理事長らがエネ庁・公取委を訪問して)
「コストコの販売手法に問題がある」と強く訴えた。
また、各理事長からは地元で周辺組合員が経営的に疲弊している状況を説明し、安値玉流通の大元である元売や商社に対する行政指導や、不当廉売の厳正な対処による公正競争環境の早期確立を要望した。
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18年前、セルフが解禁され、組合の要職に就いているような大手特約店は、補助金を使って次々とセルフに改装し、
“地場3者店の仕入れ値と同値”という安値看板で集客し、
当時は差別対価や業転も表には出ていなかったために価格差を説明する術すら持たない地場3者店を、廃業、或はPBへと追いやりました。
(※当市ではセルフ解禁前から他市に本社のある2者店がそれを行ったのです)
あの当時、大手特約店が地場3者店にとって“問題のある販売手法”を行っていたし、今もそうです。
だからコストコに対する組合の反応を業界紙で見る度に、「何を今更?」と思ってしまうのです。
コストコは地場中小撤退の危機かも知れませんが、
地場零細にとって、コストコは撤退の危機ではありません。
コストコが来ようが、地場零細には、体制に影響ナシです。
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**「安値玉を垂れ流している元売がどこなのか、流通証明書によって明らかにできる」、とかいうハナシはどうなったんですかいねえ・・・
「論説」窮状が映るSSの経営実態
レギュラーガソリンの平均粗利は3年連続10円割れ。
今後のSS経営方針については、「継続する」が7割強を占めたが、「廃業を考えている」も1割を超え、うち5年以内に廃業予定が30%強と、SSの減少には歯止めがかかりそうもない。
廃業理由としては、燃料油販売量の減少、粗利益減少、施設の老朽化、後継者不在などが上位に挙げられた。
これを裏返せば、社会構造的な石油内需減は別としても、粗利益が「増加」すれば、老朽施設の「改善投資」ができるし、良い商売となれば「後継」する魅力も高まる。
中小SSが理不尽と訴え続けているのは、特に「自店の系列仕入れより、同系列SSの小売価格の方が安い」状況がまかり通っていることだ。
ブランドには付加価値がある。だが、現状はその価値が霞み過ぎるほどの系列業転格差が生じ、事後的調整で対処している。
エネ庁ヒアリングによれば、多くの元売も公正・透明な価格指標を求めているという。
SSはエネルギー供給“最後の砦”。
至急、この覚悟で頑張り続ける中小業者の声に応えてほしい。
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コストコは異業種です。つまりPBと同じです。
ブランド料(ブランド価値)が付加されていないPBが安いのは当たり前で、それならまだ消費者への説明も付くのです。
地場3者店にとって困るのは、PBと同じかそれ以下で売る販社や大手の存在です。
数量インセンティブとするには、その格差は大き過ぎるのです。
もちろんPB(業転)との格差もブランド料を大きく超え過ぎている。
需給バランスもあると思うけど、規制緩和直後のそれは結果ありきの冷遇だったと確信しています。
それにしても、
>エネ庁ヒアリングによれば、多くの元売も公正・透明な価格指標を求めているという。
これ、どう思います?
卸値を決めている、その元売が、“公正・透明な価格指標を求めているという” って?!
じゃあ、今まではいったい何を根拠に値決めしておられたんでしょうか?
もうね、masumiさんはこの茶番劇が面白すぎて開いた口が塞がらないのですよ。
***コメント紹介***
(三代目)2016-03-18 13:03:27
お疲れ様です。
むしろコストコの手法の方が真っ当ですよね。
何しろ最終的には赤字は出さない、高時給で人を雇う、ですもん。
事後調整だとか数量インセンティブだとかに頼ることなく、ですもん。
草食動物をさんざ食い物にしてきた肉食動物が、自分が敵わない恐竜が登場した途端に弱者ぶって「これじゃ生きていけない!」って言ってる様な滑稽さを覚えます(笑)
どんどんコストコ、進出求む!