masumiノート

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JX 先行指標を下方修正

2016年03月03日 | ガソリンスタンド2


3月3日 燃料油脂新聞


http://st31.com/bbs/index.phpより


***(以下masumi)


先行指標というのは、元売の製油所から出る時の単価です。
(ガソリン86.8円が修正後の金額で、この中にはガソリン税も含まれています。※消費税は別)

系列3者店の仕入れ値は、週決めで、
先行指標の金額(3/1~3/2は86.8円)に運賃(距離により異なる)+ブランド料(現在は3円)+中間マージン(特約店により異なる)が足されたものとなります。

3者店の仕入れ値は概ね先行指標に8-11円足されたものとなるはずです。
税込みでは102-105.6円、
つまり安値店の看板価格か、それ以上です。


系列店の仕入れが非系列店のそれと大きく異なるのは、
ブランド料と中間マージンが課されると共に、これが固定されているという点です。


商社が元売から仕入れた業転玉は、売れ行きが悪ければ「値下げ」されます。
それでも売れ行きが悪ければ、原価割れになるとしても、“枠”を消化するため更に値下げされます。
それゆえ “午前と午後で単価が違うFAXが届く” という事も起こります。



市場は安値に引きずられますので需要減が続くと、コスト連動としている系列玉と日替わりで値下げされていく非系列玉との価格差が拡大します。

そうなると系列店の不満が高まり→「事後調整」ということになるのです。


この事後調整は昔々から行われていた慣行ですが、多くの3者店は“蚊帳の外”でした。
2年前に業界紙に載ったことで初めてその存在を知った3者店もあったようです。

そしてまた業界紙に掲載されたにも関わらず、3者店に対して還付しなかった2者店もあったようです。


とはいえ、2者店であっても、それまでの元売からの事後調整はアルところとナイところがあり、
また、アルとしてもその金額は大小様々だったようです。



数量インセンティブ(?)によって非系列のPB店と同値、或はそれ以下で販売できる販社や量販大手。

客数がなければ油も油外も売れませんから、事後調整を当てにして先行値下げしてでも「安値集客」に走る販売店も現れます。


安値に引きずられる“市況”によって低マージンに陥る販売店。



規制緩和以降、長きにわたっての、この業界の図式なのでございます。



おまけ

>数量インセンティブ(?)

確かにインセンティブと言われれば仕方ないと思えますが、
masumiさんは、3者店への高値仕切りは「結果ありきの冷遇」だと思う面も多分にあるので、(?)を付けました。




おまけのおまけ

建値の仕切りFAXを元に値決めして販売が終了していますが、

元売の皆さんは、消費者の皆さんに対して後ろめたい気持ちになりませんか?















災害時協定は、石油組合よりゴルフ協会。

2016年03月03日 | ニュースから一言二言

三田署と市ゴルフ協会が災害時の施設活用で協定
神戸新聞

南海トラフ巨大地震などの大規模災害に備え、兵庫県の三田署と三田市ゴルフ協会は2日、災害時に警察がゴルフ場の施設などを活用できるとする協定を結んだ。警察署と地元民間団体との災害時協定は、兵庫県内で初めて。ガソリンや宿泊場所などを確保し、迅速な初動態勢を整える。(村上晃宏)

 同協会には、三田市内にある八つの全ゴルフ場が加盟。ゴルフ場には広い駐車場や入浴施設があり、カート用でガソリンや軽油などが備蓄されている。阪神・淡路大震災の際も、同市内のゴルフ場は避難者に入浴施設を無料開放するなどしたという。

 協定によると、三田署は、ゴルフ場からガソリンや軽油の供給を受けるとともに、救助活動などをする警察官の宿泊場所として施設を利用。テントなどの資材の保管や緊急車両の駐車場としても活用する。

 ゴルフ場との災害時援助協定は、兵庫県が2013年、関西ゴルフ連盟と徳島県ゴルフ協会との間で、被災者の受け入れや飲食の提供などを定めた協定を締結している。

 三田署と同市ゴルフ協会は昨秋から協議を重ねてきた。同市山田の千刈カンツリー倶楽部(くらぶ)であった締結式では、三串美智也署長と同協会の池戸秀行会長が協定書を交換。三串署長は「協定でより多くの人を救える」とし、池戸会長は「非常時にこそ地域の力になりたい」と誓った。

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※賢明だと思います



3月4日追記

>「非常時にこそ地域の力になりたい」


燃料の供給に関しては、それは本来石油業界のセリフだったと思うと複雑な思いがありますが.....




1リッター10円20円などという大きな価格差がなく、以前のように地域の地場店がその地域全体の供給を担っているという状態なら、
わざわざ“災害時のための協定”など必要はなかったと思いますが、それも「今更」というハナシです。

あまりにも“結果ありきの冷遇”期間が長過ぎました。
(※現在進行形です)


阪神淡路大震災のときには、従業員とともに夜中に自社ローリーを走らせて燃料油を確保して供給を続けた当店も、
会社(店)は疲弊し、
店主も高齢になりました。


官公需適確組合制度の強化を