masumiノート

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元売次第。

2016年02月16日 | ガソリンスタンド2

地場業者がつまらない事件を起こすと、
「だから個人商店は信用できない」「やっぱり大手が安心」という声も聞こえてくるようになる。

だけど「大手だから不正はない」、なんてことはありません。

販社などの“詐欺まがいの油外販売”も業界では有名なハナシです。



元売は安値集客の量販店より、高値でも利用してくれる顧客を持つ地場販売店を元売は大切にした方が良いと思います。
それは即ち、
安値を求めて給油する店を選ぶ浮遊層ではなく、
高値でも買ってくれる、自社マークの固定客を大切にするーということです。


今回の事件を糧に、
このガソリンスタンド業界の信用を取り戻すのは、
販社施策で業界の信用を失墜させた元売の責務ではないかと思います。


どれだけ苦しくても全量系列仕入れを貫いている零細販売店は、確かに接客レベル等も元売が求める理想には適わないかも知れません。
しかし、レギュラーに灯油を混ぜたりなどという不正は決して行いません。
そんなことを行うくらいなら先ず他社買いを行っているでしょう。

それに(余談ですが)
接客はマナーよりフィーリング、というお客様も多いのですよ。
ため口であろうが、ぶっきらぼうであろうが、それを好まれる方もいらっしゃるのです。




このような事件を防ぐためにも、
元売は何よりも先に今のような仕切り格差を解消させて、他社買いを行っている販売店の仕入を系列へ回帰させてほしいです。
そして一部の消費者の為にしかならない数量インセンティブを排して下さい。

元売には全ての消費者がいつでもどこでも安心して燃料の供給を受けられる業界へと変容させる責務があると思います。

供給過多で業転玉が暴走しても、自らが全て被るくらいの覚悟で。

それが出来るのは、“元売”である、元売だけなのだと思います。