本題に行く前に、ニュースよりひと言
<JX>赤字3300億円へ 3月期決算 原油安で
st31掲示板より
※販社が安売りをするための原資(ブランド料)を販売店から搾取しようとしても計算通りにはいかない。
だって、「系列仕切りでは利益が出ないから」と他社買い(ブランド料の含まれない業転玉を仕入れること)する店も多く、
真面目に全量系列正規ルートから仕入れている販売店は、その高値のせいで“ブランド料を含む販売数量”を激減させていますから。
*********(※青系文字がmasumi)
遅すぎた経営改善機会 敗因はブランドへの固執
SS店主語る
系列の実行仕切りと業転価格との格差が実質縮小されたことで周辺底値圏との販売価格差が縮まる一方、ガソリンマージンも改善されつつある。(注1)
もっと早い段階でこうした条件が改善されていたら、経営状態もかなり違った結果になっていたはずだ。
元売からすれば、ガソリン販売量の少ない小規模の1SSなど眼中にない。
自身も数十年来のSS経営では、 現在も営業を続けているとはいえ事実上の“敗者”と認識しているが、その敗因は“ブランド”への固執にあったとみている。
仕入の優位性を生かし勢力拡大するPBの成功者に対し、
系列外仕入にともなう元売マーク剥奪に対する不安を抱いていた。
しかし今となれば、ブランドなどまったく意味がなかった。
早い段階でPBに移行していれば今以上に収益をあげられた。
一方ではPB店との大幅な販売価格差にからみ、仕入れ構造の違いなどを客に説明して、理解してもらうなど苦心してきた。
常時リットル10円程度、最大で20円近くまで価格差が開いた時期もあり、SSの経営に大きな影響をおよぼす問題だった。
現行の仕切価格では業転と殆ど差がない。
ようやく納得できる仕切り体系といえるが、やはり“遅すぎた”という感が強い。
とくにこの20数年間、どれだけ苦しめられてきたのかという思いがある。
遅まきながらようやく経営改善の兆しがみえたとたんに、今度は元売統合という“大きな波”が打ち寄せる。
巨大化する元売のマーケット戦略からはじき出される可能性を含め、先行き不透明感とともに不安材料が重なりそうだ。
***
(注1)販売店(特約店)、或は元売によって、或はまた地域によって、状況には差があります。
**********
共感を持って読まれた地場業者も多いと思います。
私もその一人です。
でも、私は「ブランドへの固執が敗因」は「違う」と思います。
コストコのような異業種の出現で(商圏に出現すれば)、同じPBといえども今後は“天国”ではなくなります。
同一商圏に超強力な異業種が参入すれば、これまで高値仕切りに苦しんでいる地場業者を尻目に、自らは調整や戻しといった優位な仕入れの上に胡坐をかいていた大手特約店も同じことです。
リース会社やカード会社に発券シェアを奪われそうになって「発券店値付けカード問題委員会」が発足するのと同じように、
今までの自分たちの差別対価は棚に上げて、「差別対価を追及するしか手はない」と声を揃えることになるのでしょう。
もしもー
全ての販売店が安易に業転玉に手を出さず、「お客さんを騙すような真似はできない」「安定供給のため」と、正規ルートである系列玉仕入を貫いていればー
そして元売(特約店)も、他社買いの販売店に対して、「こちらは許さずマーク剥奪」「こちらには見て見ぬふり」などと、まるで分断政策のようなことを行わずに一貫して「契約違反です」とやっていれば・・・・・
まぁ今更「たられば」の話をしても仕方がないのですが(--。
それに業転玉仕入を始めた方の言い分は、
>“業転が市況を壊した”という指摘もあります。
>しかし正確には元売が販売子会社政策を敷き、市況をめちゃくちゃにして、健全な商売を自らつぶしてしまったといえるのではないでしょうか。
これに尽きるでしょうし。
公取委が「系列でも業転OK」を出したので、masumiさんはもう他社買いを責めませんと以前書きました。
でもー
系列仕入れを貫いたがために廃業へと至ってしまった販売店のことを想う時、
「業界の中で起こっていた事は記しておく」。
そう思います。
自店もその中に含まれていてもおかしくなかったから。
PB業者の偽りのない本音
業転を仕入れたいわけではない
品確法疑問点エネ庁に送付
追記
モラルハザード、ですね