masumiノート

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うちのガソリンは高いのに、なんで商売が続いているんだろう?

2014年10月24日 | ガソリンスタンド2


10月22日 ぜんせき (※青系文字がmasumi)

経営展望を左右する「人の力」

「この場所、以前はなにかの施設があったような・・・」「確かガソリンスタンドだったはず・・・」

・・・

大手資本の増勢と、個店の苦境。
これはSSに限ったことではないが、広い敷地を要し堅牢な施設を持つSSゆえ、外形上は他業界ほどには優劣が見えにくい。
しかし実情は言うまでもない。
(※外形上見えにくいことはもう1つあります。過疎地では“見えて”も、都心や郊外では“見えにくい”、それは・・・※※)

・・・

過日、家業の石油販売に関わる意思がなく全く別の仕事に就いていた若者が“地元愛”の大切さに目覚めてSS業に戻ったという話を耳にした。
いわく、単に消費者の立場だった際は「うちのガソリンは高いのに、なんで商売が続いているんだろう」と疑問に感じていた。
しかし、いざ売る側に回ってみると、「お客様は値段だけでSSを選んでいるわけではない。店の雰囲気だったり、地元意識の高さでつながり合っている」実態に気付いたという。


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大阪でサラリーマン家庭に育った私も、「他所の店より10円も高いのに、何で買いに来てくれる人がおるんやろ?」とずっと不思議に思っていました。
( “昔からの常連さん以外の”、近年当店に給油に来られた方の中には「高いし、サービスはないし、働いているおばさんは愛想悪いどころか文句言ったら言い返してくるし、何でこんな店が潰れずにやっていられるんだろう?」と思われた方もきっといらっしゃるでしょう)


最近、田舎には田舎なりの事情や商売のやり方があることが少し分かってきました、と同時に、年々そういう部分を知らない、または理解出来ない人が増えてきているように感じます。


先日、ある年配の常連客(農家のAさん)が給油に来られたとき、「ついでにポリ容器を貰っていくわ」とおっしゃいました。
だけどその時、同乗していた男性が「それ幾らや?」と訊いて来られ、
「それやったらAさん、ホームセンターの方が安いで」と言われました。

「どうしましょう?」と尋ねる私に、「一つ積んでおいて」と苦笑しながらAさん・・・
Aさんはホームセンターで買った方が安いのは承知の上で、いつも当店で買って下さるのです。

地元に住んでいても、そういう“値段だけではない部分”が理解出来ない人が増えているし、理解していても安値の方を選択される人も増えて来ました。
ニュータウンが出来て、田舎であって田舎では無くなった当地では尚更その感が強いです。


顧客満足の為に丁寧な接客、丁寧な窓拭き・・・
商圏内のガソリンスタンドが皆同じような価格で商売をしていた頃は他店にも負けてはいなかったと思います。
社員もいて、年に2回(3者店では珍しく)利益還元のための抽選会イベントも催していたくらいです。
集客ではなく、常連客への還元のためのイベントなのでもちろん新聞折り込みなんて入れていません。

大手がチラシを入れてイベント(キャンペーン)を行っていますが、今、地場3者店でそういう事をしている店はあるでしょうか?
そんな体力が残っている店はあるでしょうか?


売り値は高くても粗利は少ない。
そんな状態で20年近くやってきました。
途中までは窓拭きもゴミ捨ても、無理をしてでも全てのお客さんにサービスしてきましたが・・・。
今後はほんとうの顧客に限定させていただくことにします。

とはいえ、させてもらいたくても忙しい時は出来ないし、窓もそれほど汚れていなければ拭かないのですけどね(^^;




昨日の記事でいまは静かにSSが消えているとありました。

こうちゃんは静かに消えていくのも厭わないようですが、
masumiさんはイヤです。

地場3者店が店を閉めていくのはこういう理由なんだよと、こうしてここに書いていきます。



大阪の販売店主が廃業の理由を「報われないから」と表現されていました。

私がそれを一番感じたのは、「系列でも業転OK」なんていう、信じられない結果を業界紙で目にしたときです。







PS
>“昔からの常連さん以外の”、
あっ!(汗)昔からの常連さんでも、あの人なら言うな(笑)
「お前んとこの店、サービスもないのに、よぉ持っとるなー」って、あの人なら言う(笑)

Service Room













ガソリンスタンドはがっちり儲けている(※業転玉で)

2014年10月24日 | ガソリンスタンド2

「リーマンショック時を思い出させる」
月末の枠消化前まで価格が下がり続け、先に行くほど赤字幅が拡大するとの危機感から、買い手が付くまで値を下げる業者(燃料卸商)もいる。

★もしも当店が売り値をそこそこキープしたままで業転玉を仕入れているような店だったら、今の状況は、笑いが止まらないかも...デス。

10月24日 燃料油脂新聞 (※青系文字がmasumi)

そのおかげで
PB-SSや、業転を仕入れている系列店は「がっちり儲けている」
そのおかげで
系列仕入れを順守するSSの不満は高まる一方だ。
仕入価格を下回る安値看板の増加を目の前にして経営不安は増すばかりだ。

※つまり、買い手市場化しているのは業転市場だけ。

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現在当地の市況はまだ保たれている(?)から、系列100%仕入れの当店はまだ助かっています。
売り値が安値店と10円以上の差があっても、粗利はまだ10円を割っていません。

しかし恐らく、分厚い粗利の幅を利用したセルフなどの安値競争は近々開始されると予想されます。

そうなると売り値の差は拡大するのに当店の粗利は縮小するという・・・そう、先日の夫婦喧嘩話したような状況になる。


燃料卸商さんは取引“数量”も大きいから、こういう状況下での痛手も大きいだろうと想像します。