6月18日 ぜんせき「論説」より
(特約店が、)毎週、元売から通知される仕切価格について、周辺市場の指標価格などを勘案しても納得が行かないため、元売担当者から話を聞こうとしたが、
「(会社から)何も聞かされていないから、説明できない」と・・・
特約店にとって元売との仕切り交渉は、直営SSだけでなくグループの販売店の経営をも左右する極めて重大な課題である。
その交渉相手が「説明できない」という。
2008年10月以降、元売各社が順次、特約店向け仕切価格を市場価格に連動する形で週ごとに決める方式を採用した。(新仕切り体系の導入)
※当初は業転との格差も縮小し、それまで業界新聞に掲載される平均仕切りより2円高かった当店の仕切りも年が明けるまでは平均値と同じになり、「新仕切り体系バンザイ!」と思っていました。
が、しかし。
その後、幾度かの変更が行われ、次第に複雑かつ不透明になった。(新・新仕切り体系)
ブランド料などといわれるようなコストも上乗せされ業転との格差が拡大し、販売業界が期待した「公平で透明な」が再び遠のき始めた。
もともと新仕切り体系の導入は、「恣意的な仕切り価格の排除を」 「片務契約の解消を」という、販売業界の声を受けて、公正取引委員会が07年に元売各社に改善を指導したことに始まる。
公取委は元売各社に、卸価格は元売と系列特約店が十分に協議したうえで決定する必要があると指摘し、卸価格の決定では「系列特約店にとって自身に対する卸売価格が明確に把握する事のできる算定方法について、合意する必要がある」と指導した。
※その後、ほったらかしにしてるからこんなことになっているんですよ(T^T)
その結果、導入された新仕切り体系をいま、元売の担当者が説明できないというのでは、「一体どうなっているのか」という声が出てくるのも当然だ。
公取委は今後、「石油元売及びガソリンスタンドの競争・取引実態にかかる調査」を実施する。
その際はぜひとも、この新価格体系導入後の取引の変化やその後の制度変更による実態を解明し、改めて透明・公正に向けた指導を期待したい。
※夫婦の会話
「それにしても、この業界の歪みの原因はハッキリしてるコトやのに、しかも直ぐにでも是正できるハズのコトやのに、何で元売はちっとも動こうとせーへんのやろ?」
「こうちゃん、それはな。 “うっとうしい地場の系列販売店の消去”という元売さんの目的が完結されていないからだよ」
昨日の「なかのひと」
※このあと17:37に経済産業省の閲覧もありました。
系列でありながら業転玉を仕入れている販売店の存在も、私たちのように系列100%仕入れをしている販売店や10日に1度の自主分析を行っている真面目なPBの健全経営を阻害するものです。
系列販売店が系列100%仕入れをしていたら敗退するしかなくなるなんて、そんな世の中は間違っていると思います。
公正取引委員会に、期待していますm(_ _)m