masumiノート

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仕入れ努力(つづきのつづき)

2012年06月30日 | ガソリンスタンド

「存在価値です」

( ̄□ ̄;)ハッ!!

||||||||||||||(* ̄ロ ̄)ガーン||||||||||||||||

こんな完璧な答えがあったでしょうか!?(笑)


うちの店は企業や町工場との取引で工業用オイルを仕入れることも多く、それはENEOSの商品だけに留まりません。
「コスモの○○」とか「出光の○○で」と指定を受けることもあり、又海外輸出などの案件もあったりするので“大手商社系”特約店との取引価値は、「確かにある」と頷かざるを得ません。
゛(6 ̄  ̄)ポリポリ

「存在価値」の、値下げに持って行けるだけの交渉に長けた人物ではなかっただけのハナシかも知れません。


私は困ったチャンさんのように安値を勝ち取れる人は凄いなぁとも思うのですよ。
企業秘密ということで教えて頂く事は叶いませんでしたが、
そうやって安値を勝ち取ることが出来た人にしてみれば、「高い」と文句を言ってるだけの人間を見下す気持ちも分からなくはないです。
簡単に公平平等な仕切りになったら今までの自分の努力も無駄になってしまいますものね・・・

だけど、かっちんさんのコメントで考えが変わりました。
というか、それまでも漠然と考えていた気持ちが固まりました。

やはりライフラインであるエネルギー燃料に、同じ地域でありながら、「販売店が違うから」「特約店が違うから」そういった理由で10円も20円も価格差があるのは良くないです。
ソレがガソリンスタンド過疎地を生み出し、灯油難民をも生じさせることになると思うから。

単なる消耗品や嗜好品としての商品なら完全な自由競争で構わないと思いますが、エネルギー燃料にはある程度の規制が必要ではないでしょうか?

 

それから消費者の方には「特約店、或いは元売を変えれば良いのでは?」と思われるかも知れませんが、不可能か可能かと言えば可能ではあるのですが、担保問題やシステム上かなりハードルの高い、極めて困難な事だということをご理解ください。


だから、特約店はその立場の上に胡坐を掻いている。
これを「優越的地位の濫用」と言います。



因みに・・・

工業用オイル等は特約店だけではなく、貿易会社や化学製品製造業の会社からも仕入れています。
こちらは仕入れ努力が可能な商品ですから。

バッテリーやタイヤなんかもそうですね(^^)v

 

フォーミュラーの研究をして特約店に教えることが出来るほどの知識を得たハズの系列販売店でも、
元売マークを下ろしてPBにならざるを得ない現実が、そういった仕入れ努力だけでは解決できない業界の歪みを現しているのではないでしょうか?


最後に・・・

「実力行使で、業転を取ることです。そうすれば数量を減らしたくない特約店は次の月から安くしてくれるから」

このメールへのお返事にはこう書きました。

業転は、
やっぱりうちはMSDSや分析表などを取引先に提出しているので、例え交渉時の脅しといえども口には出来ません。
地下タンクに入れる玉は系列100%でいきます。 
 
だからホント、あとは世間に知ってもらう。
それだけです(汗)





 

 

 











仕入れ努力(つづき)

2012年06月30日 | ガソリンスタンド

「同じENEOSです、○○○円です。この値段を使って交渉してみてください」
「安くしろって言うだけではダメだよ。データーを掲示して理論武装しなくては」
「実力行使で、業転を取ることです。そうすれば数量を減らしたくない特約店は次の月から安くしてくれるから」


「市内(業転)市況」の記事でうちの店の仕切り値を書いたらこのようなメールを頂きました。
(ありがとうございました)


**********

2008年10月に新仕切り方式が始まった当初、それまで2-3円高かった(※)当店の仕切りも、業界紙に掲載される全国平均と同価格になり、「新仕切り方式バンザイ♪」と喜んでいました。
(※当時は卸価格は公表されていなかったので推測でしかありませんが)

しかし、年が明けてみると・・・
あれれ?計算が合わないよ?この指標からすると・・・2円高いじゃん!?みたいになり、特約店に問い合わせてみました。

すると、「選択する指標を変更したので」という返事。

当時は4種類(?)の中から“特約店が”選んでいて、数ヶ月単位で契約の見直しが行われていました。

「それならそうと知らせてくれよ」「しかし、うちの特約店はハズレ(※)ばかり引きよるなぁ」と、そのときは苦笑で済んだのですが・・・
(※選択する指標によって単価が違ってくるので)


数ヵ月後、
どう計算しても合いません。全国平均より2円高い。また元の木阿弥です。

その頃、ネットで知り合った方々とメール交換を始めており、お互いの仕切価格も教え合っていました。
親切なTさんが「ボクの名前も店名も出して良いから、この表を使って交渉すれば良いよ」と、仕切価格計算表まで送ってくれました。

(私も計算式は作っていたのですが、表は作っていなかったので有難く参考にさせて頂きました)

それがコレです。↓



画像では文字が見難いと思いますので、
上から

店名 日付~
週仕切りコスト連動より
4RIM平均値
RIM・TOCOM平均値
ブランド料
安定供給保証料
運賃
ENEOS仕切り(理論値)
空白
販売店仕切(特約店からの請求額)

 

※当時Tさんのお店(特約店)は4RIM平均を選択しており、当店の特約店はRIM・TOCOM平均を選択して元売と契約を交わしていました。


特約店からの請求単価から、ENEOS仕切り(理論値)を引いたものが特約店の中間マージンです。

そして、困ったチャンさんも
>特約店はサブ対策費が出ているので
と書いておられるように、元売から色んな名目で特約店にはバック(調整)があります。

でも敢えて、そこには触れずにおきました。


Tさんの特約店は地場業者
当店の特約店は大手商社です。
恐らく、バックだけでもかなりの額になると想像されます。


話を戻します。



新仕切り方式が始まった当初、特約店担当者は仕切価格の内訳をきちんと説明してくれていました。

それが年が明けて計算が合わなくなり、問うと「選択する指標を変えたので」
その数ヵ月後には、その指標で計算しても他の指標で計算しても合わない(汗)
2円高い(==;

それで又、担当者と話し合いをしました。
この時の担当者は新仕切りが始まった時の担当者とは別人です。

「この中の数字を埋めてみて」と、数字の入っていない仕切価格計算表を差し出しました。

一瞬固まり暫くしてから
「うちとしては、内訳は公表しない方針でして・・σ(^_^;)アセアセ... 」


(; ̄Д ̄)なんじゃと?

公平透明なハズの新仕切り・・・

特約店というフィルターを通すことで、全く不透明に~~~~!

「アホか!元売が透明性と言って出してる数字を何でお前んとこは言われへんねん?!凸(゜皿゜メ) ウラァァアア!!」と、問い詰めるも、
こちらが数字を埋めてあげるも、

・・・馬の耳に念仏・糠に釘・暖簾に腕押し、猫に小判・・・は違うネ((^┰^))ゞ


そんなこんなで、結局、最終的に出た答えが・・・

「うちの会社の存在価値です」・・・と。

 


つづく


仕入れ努力

2012年06月30日 | ガソリンスタンド

「市内(業転)市況」の記事へ頂いた困ったチヤンさんのコメントに、masumiさんは喜んでおります。

>公取も石商もどうにもできないと思います。

このひと言に、困ったチャンさんの想いが感じられて何となく嬉しいのです(*^^*)
それに、このコメントのお蔭でこうして又記事を書くことが出来たのですから。

困ったチャンさん、ありがとう。


******

「仕入れ値が高いのは、取引量が少ないからとか何かそれなりの理由があるからでは?」

そんなふうに販売店に何らかの原因がある思っている方もいらっしゃると思います。

このブログを始めてしばらくしてから、「仕切り価格が高い」と書いたとき、
ゆうきさんが「勝手に値切ったり、支払いを遅らせたり、文句ばかり言う、困った販売店だからじゃないの?」みたいなコメントをくれました(笑)

この時、「同じ地場の3者店でもこれだけの認識の違いがあるんだなぁ」、と、ちょっとビックリした記憶があります。

その時にもお返事したことですが、1円単位までキッチリ請求額面通りにお支払いしますし、小切手の差し戻しなんかもしたことはありません。

仕切り交渉時にこうちゃんが声を荒げることはありましたが、
(後日)特約店担当者さん曰く、「ここは全然大人しい方です」との事でした。


交渉事というのは相手のあることですから、特約店に依っても、担当者に依っても、またその時の状況に依っても結果は違ってくるものだと思います。


私たちのような零細3者店は元売と直接交渉することなど、全くもってあり得ません。
昔、ダイヤマークだった頃は年に数回の訪問はありましたが、吸収合併後は皆無です。


>系列品で大きな価格差が生じていることは、単なる元売りの責任でしょうか?

昔も今も、うちが直接的な販売店契約を結んでいるのは元売ではなく特約店です。
(その特約店も吸収合併されて現在の特約店になっています)

ですから、うちの事情で言えば特約店に責任があります。

けれども、元売に対して責任を問いたい特約店も多いのではないでしょうか?
発表されている指標通り、公正公平に同一価格で全ての特約店に卸されていないから業転を買う特約店があるのではないですか?
ですから、元凶はやはり元売にあると言えます。

 
ちょっと余計なことですが、当店は宅配便の取次ぎもしているのですが、それもペリカンからゆうパックに変わりました。
こうちゃんは言います。
「オレが選んだわけじゃない。おれが選んだのはダイヤマークだったし、S商事だったし、日通だった」って・・・(苦笑)

まぁそんなことはどうでもよろしいわね(^^;


で、その特約店ですが、これもピンキリと言うか何と言うか・・・種類がありまして、

a. 販売店→数店舗経営の拡大路線→特約店となったもの。
  ※こちらの規模も、先日JXが株式100%取得した一光のように大きな特約店から、同一市内で数店舗経営の地場業者まで大小様々です。

b. 元売販社特約店
(中小特約店の吸収あり)

c. 丸紅や伊藤忠などの商社系特約店
(こちらの規模も大小様々で、また中小特約店の吸収合併あり)
 


これまでの何人かの方とのメールやコメントのやり取りで、特約店によって3者店の経営は大きく左右されることが分かりました。

ひと口に地場の特約店と言っても、
ゆうきさんのトコロのように担保も取らないような優しい特約店があるかと思えば、ホカコさんのトコロのようにそれまでの付き合いもお構いなしに担保不足を理由に玉を卸してくれなくなったという酷い特約店。(ホカコさんが業転仕入れするのは正真正銘の正当防衛です)

中間マージンも多く取るところや小額に抑えてくれるところなど様々です。

そして大企業になればなるほど維持管理費は多大になり、即ちそれが中間マージンに反映される・・・。(もちろん例外もあるでしょうが)



つづく