「授業料が無料になっても、ほかの諸経費が高すぎる」

2010-03-27 23:13:48 | 教育、社会保障
 今日は、仙台市内で、高校の先生方との懇談会に参加し、現場の先生方から、いろいろなお話を聞きました。
 まず、学校の諸経費負担の問題です。この4月から、公立高校の授業料が無料になることは、運動の一定の成果ですが、実はそれ以外の諸経費、制服、体操着、PTA会費、検定試験料、部活動等々の負担がとても重い。すでに、ある実業高校では、数人の生徒の親から「(4~5万円の)作業服が買えない」との電話が学校に入っていることも紹介されました。授業料の無償化といっても、すでに授業料の減免を受けている生徒さんには、今回何の恩恵もありません。「せめて、諸経費の補助か貸与でない支給型の奨学金が必要だ」というご意見もありました。
 非正規の講師の先生が非常に増えていることも問題です。ある高校では、副担任の半分は、講師の先生が担っているとのこと。ある数学の講師の先生は、A高校で週12時間、B高校で週8時間、計20時間の授業を持っているが、授業がなければ収入がなく、たいへん不安定な生活です。ガソリンスタンドのアルバイトを掛け持ちしながら、講師をしている先生もいるそうです。
 民主党政権は、高校授業料無償化や子ども手当には、予算を増やしていますが、一方で教職員の給与をはじめ、教育予算の総額は抑制されています。
教育に「臨時」はありません。教員の身分がたいへん不安定な中で、果たして子どもたちに責任をもてる教育ができるのか、心配です。
 先進国といわれる国はどこでも、財政状況に関係なく、教育予算を増額しています。選挙目当てではなく、真剣に国の将来を考えて、教育予算を大幅に増額すべきです。




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