日々、心のつぶやき☆

映画やフィギュアや好きな事を勝手につづっています。最近、弱気なのでダニエウ・アウヴェスのようなタフさが欲しいです。

「マリーゴールド・ホテルで会いましょう」

2014-04-27 14:25:14 | 映画・DVD・音楽・TV・本など


ちょっと前に観た映画です。
「マリーゴールド・ホテルで会いましょう」は群像劇、ちょっとコメディータッチ。

2011年製作。
監督は「恋に落ちたシェイクスピア」のジョン・マッデン監督。
とにかく出演する俳優陣が好きです。
イギリスを代表する名優人、ジュディ・デンチ、ビル・ナイ、トム・ウィルキンソン、マギー・スミスなどなど。
やっぱりその中でジュディ・デンチとビル・ナイが私のお気に入り!

おもな内容は・・・

夫を亡くし残された借金のため自宅を手放したイヴリン(ジュディ・デンチ)や判事を辞めたグレアム(トム・ウィルキンソン)、手術を受けるために車椅子で長旅をしてきたミュリエル(マギー・スミス)、第二の人生を過ごすつもりのダグラス(ビル・ナイ)とジーン(ペネロープ・ウィルトン)夫妻、素敵なお相手を見つけたいマッジ(セリア・イムリー)とノーマン(ロナルド・ピックアップ)。
この7人が長期滞在プランとしてインドにある「マリーゴールドホテル」に集うことになります。

そこは事前の情報とまったく違う廃墟ぶり。
そして生活環境がまったく違うインドの社会。
その中で「マリーゴールド・ホテル」の若き支配人ソニー(デヴ・パテル)は一人で楽天的にもてなすのです。
とにかく「最後は大団円~!」とドタバタするソニー。

エピソードの中では判事を辞めて人探しにきたグレアムの話が良かったかな。
インドでは一日かけて亡骸を焼く・・・というシーンが心に残りました。

ストーリー的にはイヴリンがインドで仕事につけたり、ミュリエルが復活したホテルで経理の仕事をするなど
うまく行きすぎ?と思う点もあるけれど。
それでも年をとってから異国の地でしなやかに生きていけるのは才能のようにも感じました。

ビル・ナイ演じるダグラスは異文化にも文句を言わず楽しめる才能があるのですが、妻ジーンはまったく受け付けず。
ずっと妻のわがままを聞いてきたダグラスはとうとう妻と別れることに。
この妻は非常に損な(?)役で、きっと母国に戻っても人生を楽しめないだろうな~と思いました。
異国が合う人もいれば拒絶する人もいる。
ストーリーとしてはこの展開はある意味スパイス的でもあります。

それにしてもビル・ナイはいつ見てもダンディーで素敵。
「ラヴ・アクチュアリー」ではカッコいい売れなくなったロックスターを演じ、「パイレーツ・ロック」では
これまたおしゃれな海賊ラジオ局のオーナー。
イギリスを代表とする素敵な俳優だと思います。

そしてジュディ・デンチ。
「スカイ・フォール」では世代交代を感じましたが、その後も精力的に映画に出ているのが良い!
嫌なタイプの役、人生を知り尽くした大人の女性の役、様々な役を演じきれる大女優だと思います。
このお二人がスクーターに乗っているシーンがとても素敵でしたよ。

「最後は大団円、終わり良ければすべて良し。」
そんな気持ちで生きていけたら良いな~


今回の評価は・・・   星3つ半   ☆☆☆★


何と続編もできるとか。
リチャード・ギアが加わるそうです。



   

   



 








                        







さて、この映画はWOWOWで観たのですが、その中でお気に入りが「W座からの招待状」という企画。
脚本家の小山薫堂さんと安西水丸さんが進行するのです。

その水丸さんの急逝はとてもショックでした。
味のあるイラストとともに水丸さんのコメントがいつも大好きでした。

作品を観て「僕はあんまりつるむような映画は好きじゃない。」とか
子役の活躍する映画を観ると「僕はあんまり子どもの出る映画は好きじゃない。」などなど。
とにかくご自分の価値観や好き嫌いがはっきりされていて、いつもコメントを聞くのが楽しみでした。
そんな水丸さんを諌める(と言うよりも面白がる?)小山薫堂さんも良いコンビでした。

執筆中に倒れたそうですが、水丸さんの映画に対する数々のコメントをいろいろ思いだしています。
あのひょうひょうとしたコメントはもう聞けないのですね・・・
俳優の好みもなぜか気になる水丸さんでした。

ご冥福をお祈りします・・・

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