[4月3日20:30.天候:曇 秋田県大館市某所 スーパーラーメンショップ]
昼間に行ったラーメン屋のある場所に行くと、そこは完全に封鎖されていた。
まるでこれからビルでも建つのかと思うような工事用のバリケードがされていたからだ。
見た目には工事用のバリケードをすることで、一般市民からの目を反らすというわけだ。
だが、どういうわけだろう?
突入したBSAAの分隊だか小隊は全滅したと聞いているのに、バリケードの向こうからはまだマシンガンやマシンピストルの音がする。
リサ:「いる!この奥に!」
愛原:「よし、行くぞ!」
私はもらった鍵でバリケードの入口を開け、中に入った。
BSAA隊員ゾンビA:「アァア……!」
同隊員ゾンビB:「ウゥウ……!」
中に入ると、ゾンビ化したBSAAの隊員が闇雲に手持ちの銃を発砲しまくっている。
照準を定められないが、取りあえず一応銃は撃てることから、Tウィルスではなく、Cウィルスとか、もう少し改良されたウィルスに感染したようである。
愛原:「流れ弾に当たるなよ!」
高橋:「はい!」
私は完全に死亡してしまった、或いは仮死状態でまだゾンビ化していない他のBSAA隊員から銃器を拝借した。
高橋:「死にらせ!この死にぞこない野郎!!」
高橋がマシンガンを手に、ゾンビ化したBSAA隊員達に発砲する。
隊員ゾンビA:「ゥアアアッ!!」
隊員ゾンビB:「ギャアアアッ!!」
愛原:「リサ!ゾンビ達はオレ達に任せて、オマエはBOWを倒せ!」
リサ:「分かった!」
因みにラーメン屋は火災を起こしていた。
BSAAが突入した際に出火したのか、それとも戦闘の最中に出火したのかは分からない。
しかし、その炎の中からそいつは現れた。
愛原:「でけぇな!?」
高橋:「仙台で見たリサ・トレヴァーの成れの果ても、あんな感じじゃなかったでした!?」
身の丈は10メートルほどあり、辛うじて2足歩行ではあるが、動きはぎこちない。
あれがリサの怪しんだBOWと思しき女性店員の成れの果てなのかは分からない。
リサ:「人間を食い過ぎたんだね」
リサは右手の爪を長く鋭く伸ばした。
そして、化け物に向かって行く。
隊員ゾンビC:「ウァアア……!」
隊員ゾンビD:「ウゥゥ……!」
愛原:「また来るぞ!」
高橋:「全員、ゾンビ化してやがりますね、これ!?」
霧生市にばら撒かれたTウィルスと違い、Cウィルス或いはそれよりもっと新しいゾンビウィルスは、感染者の知能を完全に殺しはしない。
道具を使ったりするくらいの知能は残っている。
また、肉体の腐敗もそこまでではない為か、走って来たり、フェンスなどをよじ登ることができる。
愛原:「どうせワクチンなんかすぐに手に入らないだろ!楽にしてやろう!」
高橋:「はい!」
尚、WHOによると、ゾンビウィルスによりゾンビ化した者は『活性死者』と呼ばれ、医学的には死んでいるのと同じと定義づけられている。
なので私達がここで生きたままゾンビ化した者達を殺しても、殺人罪に問われることはない。
但し、死体損壊罪には問われる恐れがあるが、それは動かない死体を故意に損壊させるから問われる罪であり、動く死体に対しては緊急避難が認められる。
生きている人間ではないので正当防衛ではなく、緊急避難になる。
正当防衛は完全にそれを立証しないとなかなか裁判でも認められないが、緊急避難は案外あっさり認められる。
リサ:「でやぁーっ!!」
リサは上着を脱いで、スポブラだけの姿になると、背中や左手から触手を出してBOWと戦った。
愛原:「ぅおっと!?」
私達はゾンビだけ相手にしていればいい。
しかし、そんなのは私達の勝手な都合であった。
BOWとしては、せっかくこうしてわざわざやってきた生きている人間(食料)を見逃すはずがなかった。
上空からリサの触手のようなものが落ちて来た。
リサの触手も長さや硬さを自由に変えられる特徴を持つが、それはあのBOWも同じようだ。
高橋:「さっさと死ねや、ゴルァッ!!」
隊員ゾンビE:「ギャワァ……ッ!」
隊員ゾンビEのヘルメットが脱げて、剥き出しになった頭部に高橋がショットガンを撃ち込む。
この隊員は背中にグレネードランチャーを背負っていた。
頭を撃ち抜かれた隊員Eは血しぶきを噴き出しながら地面に倒れ、そのまま動かなくなった。
愛原:「これでゾンビは片付いたか!?」
高橋:「はい!」
愛原:「グレネードランチャーだ!これでリサの援護射撃をするぞ!」
私はグレネードランチャーを構えた。
高橋:「先生、足元!」
愛原:「えっ!?」
すると私の右足を這いつくばっていたBSAA隊員が掴んだ。
一瞬ゾンビかと思ったが、まだゾンビ化していなかった。
さすがにゾンビ化していない者を殺すと、本当に殺人罪になってしまう。
愛原:「大丈夫ですか!?」
隊員F:「そ……そ……」
愛原:「えっ、何ですか!?」
隊員Fは血を吐きながら、震える手で倉庫を指さした。
店舗は火に包まれているが、倉庫は無事だ。
隊員F:「対象……が……そ、こ……に……」
愛原:「倉庫に何かあるんですね!?」
隊員ゾンビF:「ゥアアアアッ!!!」
高橋:「先生、危ない!!」
高橋がゾンビ化した隊員Fに体当たりし、私から引き離したところで、マシンガンを集中的に浴びせた。
隊員ゾンビF:「ギャアアアアッ!!」
ゾンビ化した隊員Fは断末魔を上げ、その場に血だまりを作って絶命した。
愛原:「高橋!倉庫だ!倉庫に行くぞ!」
高橋:「はいっ!」
私達は倉庫に走った。
だが、私達の動きに気づいたBOWが触手を私達に向けて来る。
高橋:「うぜぇっ!!」
高橋はBOWに向けてマシンガンを放った。
だが、当たってはいるのだが、効いているのかまでは分からない。
高橋:「リサ!さっさとそいつをブッ殺せ!!」
リサ:「分かってるよ!」
私も倉庫に向かう前に、グレネードを一発お見舞いしてやった。
どうやらグレネードランチャーの中に入っていたのは、焼夷弾だったらしい。
被弾した所から火が出た。
……まさか、店舗焼いたのこれじゃないだろうな?
愛原:「ん!?」
すると上空にヘリコプターの音が聞こえた。
そのヘリコプターには、BSAAの文字がはっきり書いてあった。
愛原:「おおっ!やっと援軍が来たぞ!」
カプコン製のヘリはすぐに撃墜されるというジンクスがあるが、BSAAもバカじゃないから、BOWの攻撃範囲には入らなかった。
遠くから機銃掃射をし、BOWにダメージを与えてから降下するという作戦のようだ。
おかげでBOWの注意がそっちに向いた。
私達は急いで倉庫に向かった。
高橋:「先生!倉庫に鍵が掛かってます!」
愛原:「鍵を壊せ!」
私はショットガンで鍵を壊した。
そして、倉庫に飛び込んだ先にあったものとは……。
A:店長
B:白井伝三郎
C:地下への階段
D:人間の死体
E:ヴェルトロ関係者
F:ジャック・シュラ・カッパー
昼間に行ったラーメン屋のある場所に行くと、そこは完全に封鎖されていた。
まるでこれからビルでも建つのかと思うような工事用のバリケードがされていたからだ。
見た目には工事用のバリケードをすることで、一般市民からの目を反らすというわけだ。
だが、どういうわけだろう?
突入したBSAAの分隊だか小隊は全滅したと聞いているのに、バリケードの向こうからはまだマシンガンやマシンピストルの音がする。
リサ:「いる!この奥に!」
愛原:「よし、行くぞ!」
私はもらった鍵でバリケードの入口を開け、中に入った。
BSAA隊員ゾンビA:「アァア……!」
同隊員ゾンビB:「ウゥウ……!」
中に入ると、ゾンビ化したBSAAの隊員が闇雲に手持ちの銃を発砲しまくっている。
照準を定められないが、取りあえず一応銃は撃てることから、Tウィルスではなく、Cウィルスとか、もう少し改良されたウィルスに感染したようである。
愛原:「流れ弾に当たるなよ!」
高橋:「はい!」
私は完全に死亡してしまった、或いは仮死状態でまだゾンビ化していない他のBSAA隊員から銃器を拝借した。
高橋:「死にらせ!この死にぞこない野郎!!」
高橋がマシンガンを手に、ゾンビ化したBSAA隊員達に発砲する。
隊員ゾンビA:「ゥアアアッ!!」
隊員ゾンビB:「ギャアアアッ!!」
愛原:「リサ!ゾンビ達はオレ達に任せて、オマエはBOWを倒せ!」
リサ:「分かった!」
因みにラーメン屋は火災を起こしていた。
BSAAが突入した際に出火したのか、それとも戦闘の最中に出火したのかは分からない。
しかし、その炎の中からそいつは現れた。
愛原:「でけぇな!?」
高橋:「仙台で見たリサ・トレヴァーの成れの果ても、あんな感じじゃなかったでした!?」
身の丈は10メートルほどあり、辛うじて2足歩行ではあるが、動きはぎこちない。
あれがリサの怪しんだBOWと思しき女性店員の成れの果てなのかは分からない。
リサ:「人間を食い過ぎたんだね」
リサは右手の爪を長く鋭く伸ばした。
そして、化け物に向かって行く。
隊員ゾンビC:「ウァアア……!」
隊員ゾンビD:「ウゥゥ……!」
愛原:「また来るぞ!」
高橋:「全員、ゾンビ化してやがりますね、これ!?」
霧生市にばら撒かれたTウィルスと違い、Cウィルス或いはそれよりもっと新しいゾンビウィルスは、感染者の知能を完全に殺しはしない。
道具を使ったりするくらいの知能は残っている。
また、肉体の腐敗もそこまでではない為か、走って来たり、フェンスなどをよじ登ることができる。
愛原:「どうせワクチンなんかすぐに手に入らないだろ!楽にしてやろう!」
高橋:「はい!」
尚、WHOによると、ゾンビウィルスによりゾンビ化した者は『活性死者』と呼ばれ、医学的には死んでいるのと同じと定義づけられている。
なので私達がここで生きたままゾンビ化した者達を殺しても、殺人罪に問われることはない。
但し、死体損壊罪には問われる恐れがあるが、それは動かない死体を故意に損壊させるから問われる罪であり、動く死体に対しては緊急避難が認められる。
生きている人間ではないので正当防衛ではなく、緊急避難になる。
正当防衛は完全にそれを立証しないとなかなか裁判でも認められないが、緊急避難は案外あっさり認められる。
リサ:「でやぁーっ!!」
リサは上着を脱いで、スポブラだけの姿になると、背中や左手から触手を出してBOWと戦った。
愛原:「ぅおっと!?」
私達はゾンビだけ相手にしていればいい。
しかし、そんなのは私達の勝手な都合であった。
BOWとしては、せっかくこうしてわざわざやってきた生きている人間(食料)を見逃すはずがなかった。
上空からリサの触手のようなものが落ちて来た。
リサの触手も長さや硬さを自由に変えられる特徴を持つが、それはあのBOWも同じようだ。
高橋:「さっさと死ねや、ゴルァッ!!」
隊員ゾンビE:「ギャワァ……ッ!」
隊員ゾンビEのヘルメットが脱げて、剥き出しになった頭部に高橋がショットガンを撃ち込む。
この隊員は背中にグレネードランチャーを背負っていた。
頭を撃ち抜かれた隊員Eは血しぶきを噴き出しながら地面に倒れ、そのまま動かなくなった。
愛原:「これでゾンビは片付いたか!?」
高橋:「はい!」
愛原:「グレネードランチャーだ!これでリサの援護射撃をするぞ!」
私はグレネードランチャーを構えた。
高橋:「先生、足元!」
愛原:「えっ!?」
すると私の右足を這いつくばっていたBSAA隊員が掴んだ。
一瞬ゾンビかと思ったが、まだゾンビ化していなかった。
さすがにゾンビ化していない者を殺すと、本当に殺人罪になってしまう。
愛原:「大丈夫ですか!?」
隊員F:「そ……そ……」
愛原:「えっ、何ですか!?」
隊員Fは血を吐きながら、震える手で倉庫を指さした。
店舗は火に包まれているが、倉庫は無事だ。
隊員F:「対象……が……そ、こ……に……」
愛原:「倉庫に何かあるんですね!?」
隊員ゾンビF:「ゥアアアアッ!!!」
高橋:「先生、危ない!!」
高橋がゾンビ化した隊員Fに体当たりし、私から引き離したところで、マシンガンを集中的に浴びせた。
隊員ゾンビF:「ギャアアアアッ!!」
ゾンビ化した隊員Fは断末魔を上げ、その場に血だまりを作って絶命した。
愛原:「高橋!倉庫だ!倉庫に行くぞ!」
高橋:「はいっ!」
私達は倉庫に走った。
だが、私達の動きに気づいたBOWが触手を私達に向けて来る。
高橋:「うぜぇっ!!」
高橋はBOWに向けてマシンガンを放った。
だが、当たってはいるのだが、効いているのかまでは分からない。
高橋:「リサ!さっさとそいつをブッ殺せ!!」
リサ:「分かってるよ!」
私も倉庫に向かう前に、グレネードを一発お見舞いしてやった。
どうやらグレネードランチャーの中に入っていたのは、焼夷弾だったらしい。
被弾した所から火が出た。
……まさか、店舗焼いたのこれじゃないだろうな?
愛原:「ん!?」
すると上空にヘリコプターの音が聞こえた。
そのヘリコプターには、BSAAの文字がはっきり書いてあった。
愛原:「おおっ!やっと援軍が来たぞ!」
カプコン製のヘリはすぐに撃墜されるというジンクスがあるが、BSAAもバカじゃないから、BOWの攻撃範囲には入らなかった。
遠くから機銃掃射をし、BOWにダメージを与えてから降下するという作戦のようだ。
おかげでBOWの注意がそっちに向いた。
私達は急いで倉庫に向かった。
高橋:「先生!倉庫に鍵が掛かってます!」
愛原:「鍵を壊せ!」
私はショットガンで鍵を壊した。
そして、倉庫に飛び込んだ先にあったものとは……。
A:店長
B:白井伝三郎
C:地下への階段
D:人間の死体
E:ヴェルトロ関係者
F:ジャック・シュラ・カッパー