[3月1日13時00分 天候:晴 東京都台東区上野 ウェンディーズ・ファーストキッチン]
リサ「アメリカにもウェンディーズはあるでしょ?」
レイチェル「むしろ、そこがホンバです」
リサ「それもそうか」
日本ではマクドナルドと同様、現地法人を作り、運営をファーストキッチンに委託している。
リサは大きなハンバーガーに齧り付いた。
リサ「うーん!これだな!」
レイチェル「リサ、最近読者から『中身がオッサン』って呼ばれてるようですよ?」
リサ「えっ!?」(;゚Д゚)
レイチェル「それより、話って何ですか?」
レイチェルもまた、大きなハンバーガーに齧り付いた。
リサ「愛原先生が、うちのシャワールーム増設に興味があるって話。BSAAが安くやってくれるのはいいけど、そもそも相場が分からないから、まずは普通の内装工事会社から見積もりを取るってさ」
レイチェル「そんな気を使わなくても、愛原先生の言い値でOKなんですけどね」
リサ「先生は真面目な人なんだよ」
レイチェル「素敵です」
リサ「BSAAの工兵部隊の訓練が、どうして一般家庭のシャワールームの設置なんだよ?」
レイチェル「何のことですか?……というか、BSAAでは愛原先生の家は『一般家庭』じゃないですよ」
リサ「ん?」
レイチェル「リサというBOWが同居しているというだけで、もう『一般家庭』じゃないでス」
リサ「いや、そりゃそうだけど!」
レイチェル「工兵部隊も、ナマでBOWを見てみたいのでしょう」
リサ「人をパンダみたいに……」
リサを見る為だけに、わざと安く工事を請け負ってくれるようである。
レイチェル「現状、『人間のように』生活できているBOWは、リサとローズマリー・ウィンターズくらいしかいません」
リサ「シェリー・バーキンさんとか、こっちの善場さんとか……」
レイチェル「『表向きは』BOWではないことになっています」
リサ「わたしが仮に人間に戻れても、そういう扱いか……」
リサはヤケ食いするように、ハンバーガーに齧り付いた。
[同日14時00分 天候:晴 東京都墨田区菊川2丁目 愛原学探偵事務所]
昼食を取った後、リサは帰宅した。
但し、レイチェルも一緒で。
愛原「なに?見積もりを取らせて欲しいって?」
リサ「どうしてもBSAAでやりたいらしいよ」
レイチェル「写真だけでも、撮らせてください」
リサ「BSAAの他の隊員に、BOWのわたしを見せたいらしいよ?」
愛原「今やリサも、見世物の時代か……」
リサ「ねー?」
レイチェル「民間企業に、見積もりを依頼したいそうですね。そこよりも安くしますよ?」
愛原「まだ、概算額が決まってないんだ。他にも1社、見積もりを依頼しているところだけ」
レイチェル「了解しました。要はBSAAのライバルは、その2社ということですね」
愛原「えっ?」
レイチェル「早速、見積もりを取らせてください」
愛原「取らせてくださいって、水回りの調査とかできるの?」
レイチェル「そこは写真などに収め、工兵部隊にチェックしてもらいます」
愛原はレイチェルに根負けするような形で、見積もりの許可を出した。
リサ「じゃあ、先生。鍵貸して」
愛原「ほらよ」
リサは愛原からエレベーターの鍵を借りた。
これでエレベーターで、3階や4階に行けるようになる。
エレベーターに乗り込み、リサは鍵を挿してスイッチをONに回した。
これでエレベーターが上に行けるようになる。
4階のボタンを押して、4階に向かった。
リサ「小さいエレベーターだけど、これで資材とか運べる?」
レイチェル「ユニットシャワーだと、ちょっと厳しいかもしれませんね。まあ、工兵部隊の訓練ですから、階段で行きますよ。もしかしたら、道路を封鎖して、クレーンで吊り上げるかもしれません」
リサ「ええっ!?でも、それだと費用が高くなるんじゃ?」
レイチェル「大丈夫ですよ」
そして、4階に到着する。
リサ「ここがシャワールーム建設予定地」
レイチェル「なるほど。シャワールームを設置するには、ちょうど良い広さですね」
レイチェルは手持ちのデジカメで写真を撮り、持っているコンベックスでサイズなどを測った。
リサ「業者さん達は水道管とかも見てたみたいだけど?」
レイチェル「水道管はどこにありますか?」
リサ「えーと……」
普通は床下であろう。
洗面所の下のスペースの扉を開けると、水道管が見える。
もっとも、立ち会いをしていなかったリサは、内装工事業者達がどこの水道管を見ていたのかは不明である。
ただ、この辺りから水やお湯を引っ張って来るのは明白だった。
一応、隣のトイレの水道管も見せる。
それから3階に下りて、3階のキッチンの水道管や風呂場を見せた。
レイチェル「ありがとうございます。早速このデータを、BSAAに送りたいと思います」
愛原「空いている机、使っていいよ」
レイチェル「ありがとうございます」
レイチェルは空き机に座ると、自分のバッグの中からノートPCを取り出した。
軍用の、衝撃に強いタイプである。
恐らく、BSAAから貸与されているのだろう。
ネット回線は、自分が持ち込んだポケットWiFiを使うようである。
リサ「あれ?今日はお兄ちゃんがいないみたいだけど?」
愛原「高橋には、事故物件の調査に行ってもらったよ。現地調査してくるだけだから、あいつ1人でも大丈夫だと思ってさ」
リサ「お兄ちゃんも1人で仕事できるようになったんだね」
愛原「俺がいない時でも、簡単な仕事ぐらいはできるようになってもらわないとな」
パール「そうですね」
パールは給湯室から、コーヒーを入れててきた。
リサはスツールを持って来て、愛原の隣に座る。
愛原「おいおい。仕事も手伝ってくれよ」
リサ「何やる?」
愛原「これ、10部ずつコピーしてきて」
リサ「仕事がお茶汲みとコピーとかw」
パール「昭和のOLみたいですね」
リサ「全く」
リサは苦笑しながら、複合機の所まで行った。
と、そこへ電話が鳴る。
電話はパールが取った。
パール「お電話ありがとうございます。愛原学探偵事務所でございます。……あ、はい。いつもお世話になっております。……はい。少々お待ちください。……先生、善場主任から電話です」
愛原「分かった。……あ、もしもし。愛原です。お疲れさまです」
レイチェル「Ok.Let’s send.」
レイチェルは工兵部隊のデータ送信を完了させたようだ。
レイチェル「ありがとうございました。取りあえず、工兵部隊へのデータ送信は終わりました」
愛原「そうか」
レイチェル「ただ、あくまでも概要だけですので、詳しい説明はこれからしてこようと思います」
愛原「あ、あの、まだ他から見積もりは出ていないんだから、あんまり先に話を進めないでくれな?」
レイチェル「分かってますよ。愛原センセイは、カタログでどんなシャワールームがいいか考えておいてください」
愛原「カタログか。まだ見てなかったな。そもそも、ユニット工法なのか、在来工法なのかも不明なんだから」
ただ、2階以上に設置する場合は、防水工事などの関係で、ユニット工法が採用される場合が殆どだ。
リサ「アメリカにもウェンディーズはあるでしょ?」
レイチェル「むしろ、そこがホンバです」
リサ「それもそうか」
日本ではマクドナルドと同様、現地法人を作り、運営をファーストキッチンに委託している。
リサは大きなハンバーガーに齧り付いた。
リサ「うーん!これだな!」
レイチェル「リサ、最近読者から『中身がオッサン』って呼ばれてるようですよ?」
リサ「えっ!?」(;゚Д゚)
レイチェル「それより、話って何ですか?」
レイチェルもまた、大きなハンバーガーに齧り付いた。
リサ「愛原先生が、うちのシャワールーム増設に興味があるって話。BSAAが安くやってくれるのはいいけど、そもそも相場が分からないから、まずは普通の内装工事会社から見積もりを取るってさ」
レイチェル「そんな気を使わなくても、愛原先生の言い値でOKなんですけどね」
リサ「先生は真面目な人なんだよ」
レイチェル「素敵です」
リサ「BSAAの工兵部隊の訓練が、どうして一般家庭のシャワールームの設置なんだよ?」
レイチェル「何のことですか?……というか、BSAAでは愛原先生の家は『一般家庭』じゃないですよ」
リサ「ん?」
レイチェル「リサというBOWが同居しているというだけで、もう『一般家庭』じゃないでス」
リサ「いや、そりゃそうだけど!」
レイチェル「工兵部隊も、ナマでBOWを見てみたいのでしょう」
リサ「人をパンダみたいに……」
リサを見る為だけに、わざと安く工事を請け負ってくれるようである。
レイチェル「現状、『人間のように』生活できているBOWは、リサとローズマリー・ウィンターズくらいしかいません」
リサ「シェリー・バーキンさんとか、こっちの善場さんとか……」
レイチェル「『表向きは』BOWではないことになっています」
リサ「わたしが仮に人間に戻れても、そういう扱いか……」
リサはヤケ食いするように、ハンバーガーに齧り付いた。
[同日14時00分 天候:晴 東京都墨田区菊川2丁目 愛原学探偵事務所]
昼食を取った後、リサは帰宅した。
但し、レイチェルも一緒で。
愛原「なに?見積もりを取らせて欲しいって?」
リサ「どうしてもBSAAでやりたいらしいよ」
レイチェル「写真だけでも、撮らせてください」
リサ「BSAAの他の隊員に、BOWのわたしを見せたいらしいよ?」
愛原「今やリサも、見世物の時代か……」
リサ「ねー?」
レイチェル「民間企業に、見積もりを依頼したいそうですね。そこよりも安くしますよ?」
愛原「まだ、概算額が決まってないんだ。他にも1社、見積もりを依頼しているところだけ」
レイチェル「了解しました。要はBSAAのライバルは、その2社ということですね」
愛原「えっ?」
レイチェル「早速、見積もりを取らせてください」
愛原「取らせてくださいって、水回りの調査とかできるの?」
レイチェル「そこは写真などに収め、工兵部隊にチェックしてもらいます」
愛原はレイチェルに根負けするような形で、見積もりの許可を出した。
リサ「じゃあ、先生。鍵貸して」
愛原「ほらよ」
リサは愛原からエレベーターの鍵を借りた。
これでエレベーターで、3階や4階に行けるようになる。
エレベーターに乗り込み、リサは鍵を挿してスイッチをONに回した。
これでエレベーターが上に行けるようになる。
4階のボタンを押して、4階に向かった。
リサ「小さいエレベーターだけど、これで資材とか運べる?」
レイチェル「ユニットシャワーだと、ちょっと厳しいかもしれませんね。まあ、工兵部隊の訓練ですから、階段で行きますよ。もしかしたら、道路を封鎖して、クレーンで吊り上げるかもしれません」
リサ「ええっ!?でも、それだと費用が高くなるんじゃ?」
レイチェル「大丈夫ですよ」
そして、4階に到着する。
リサ「ここがシャワールーム建設予定地」
レイチェル「なるほど。シャワールームを設置するには、ちょうど良い広さですね」
レイチェルは手持ちのデジカメで写真を撮り、持っているコンベックスでサイズなどを測った。
リサ「業者さん達は水道管とかも見てたみたいだけど?」
レイチェル「水道管はどこにありますか?」
リサ「えーと……」
普通は床下であろう。
洗面所の下のスペースの扉を開けると、水道管が見える。
もっとも、立ち会いをしていなかったリサは、内装工事業者達がどこの水道管を見ていたのかは不明である。
ただ、この辺りから水やお湯を引っ張って来るのは明白だった。
一応、隣のトイレの水道管も見せる。
それから3階に下りて、3階のキッチンの水道管や風呂場を見せた。
レイチェル「ありがとうございます。早速このデータを、BSAAに送りたいと思います」
愛原「空いている机、使っていいよ」
レイチェル「ありがとうございます」
レイチェルは空き机に座ると、自分のバッグの中からノートPCを取り出した。
軍用の、衝撃に強いタイプである。
恐らく、BSAAから貸与されているのだろう。
ネット回線は、自分が持ち込んだポケットWiFiを使うようである。
リサ「あれ?今日はお兄ちゃんがいないみたいだけど?」
愛原「高橋には、事故物件の調査に行ってもらったよ。現地調査してくるだけだから、あいつ1人でも大丈夫だと思ってさ」
リサ「お兄ちゃんも1人で仕事できるようになったんだね」
愛原「俺がいない時でも、簡単な仕事ぐらいはできるようになってもらわないとな」
パール「そうですね」
パールは給湯室から、コーヒーを入れててきた。
リサはスツールを持って来て、愛原の隣に座る。
愛原「おいおい。仕事も手伝ってくれよ」
リサ「何やる?」
愛原「これ、10部ずつコピーしてきて」
リサ「仕事がお茶汲みとコピーとかw」
パール「昭和のOLみたいですね」
リサ「全く」
リサは苦笑しながら、複合機の所まで行った。
と、そこへ電話が鳴る。
電話はパールが取った。
パール「お電話ありがとうございます。愛原学探偵事務所でございます。……あ、はい。いつもお世話になっております。……はい。少々お待ちください。……先生、善場主任から電話です」
愛原「分かった。……あ、もしもし。愛原です。お疲れさまです」
レイチェル「Ok.Let’s send.」
レイチェルは工兵部隊のデータ送信を完了させたようだ。
レイチェル「ありがとうございました。取りあえず、工兵部隊へのデータ送信は終わりました」
愛原「そうか」
レイチェル「ただ、あくまでも概要だけですので、詳しい説明はこれからしてこようと思います」
愛原「あ、あの、まだ他から見積もりは出ていないんだから、あんまり先に話を進めないでくれな?」
レイチェル「分かってますよ。愛原センセイは、カタログでどんなシャワールームがいいか考えておいてください」
愛原「カタログか。まだ見てなかったな。そもそも、ユニット工法なのか、在来工法なのかも不明なんだから」
ただ、2階以上に設置する場合は、防水工事などの関係で、ユニット工法が採用される場合が殆どだ。
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