[9月23日14時30分 天候:曇 宮城県柴田郡川崎町郊外]
地下施設の中央監視室で、脱出用のエレベーターを起動させた。
あとは実際に操作盤の蓋を開ける鍵が必要だが、これも室内を家探しして、何とか見つかった。
高橋「先生、これを!」
愛原「ん?」
高橋が室内で見つけた資料。
そこには、かつてヴェルトロの最高指導者であるジャック・ノーマンと共に写る日本人の写真があった。
白い着物に烏帽子を被っているものの、その烏帽子には十字架も描かれている。
その写真の説明には、『ヴェルトロ最高指導者、ジャック・ノーマン氏と写る上野明神理事長』とあった。
新興宗教の教祖同士が仲良く握手を交わす写真は、何ともシュールだ。
ジャック・ノーマンは軍服姿である。
しかし、右側の上野明神……。
愛原「プw 自ら神を名乗る新興宗教の教祖……w」
高橋「怪しさマックスですね」
しかし、リサはすぐに気づいた。
リサ「これ、天長会の着物じゃない?」
愛原「……あ!」
上野理事長とやらの着物、確かに天長会の聖職者が着る物に似ていた。
ホテル天長園の展示コーナーに、この着物の写真があったような気がする。
写っていたのは、天長会の創始者だったが。
リサ「しかも上野って苗字、もしかしたら、リンやリコの親戚かもね」
愛原「……そうだな!よし!この写真と資料も持って行こう!」
高橋「善場の姉ちゃんに、いい土産ができましたね!」
愛原「そうだな」
他にも目ぼしい物が無いかどうかを確かめ、私達は中央監視室を出た。
そして、非常用エレベーターを目指す。
モールデッドA「ギャアア!」
モールデッドB「ギィィィッ!」
だが、通路にはモールデッド達が待ち構えている。
高橋「ぅらぁーっ!」
高橋、ドゴン!ドゴン!と大型のマグナムを放つ。
ゾンビよりは耐久性も攻撃力もあるモールデッドではあるが、手足を吹っ飛ばして動きを止めることもできるし、ダメージを与え続け、ライフが0になると、白く変色して石灰化してしまい、最期にはボロボロに崩れ去ってしまう。
これは特異菌感染者の特徴なのだという。
愛原「あれだ!あそこにエレベーターがある!」
エレベーターの電源ランプは緑になっていた。
つまり、ONになっているということ。
ボタンは見当たらないが、ドアの横に小さな蓋が付いていて、それを中央監視室から持ち出した鍵で開ける。
すると、中には赤いボタンがあり、これを押すと、ようやくエレベーターが動き出すという仕組みだ。
あいにくとエレベーターは上に止まっていたのか、下りてくるまで時間が掛かる。
それまでに、迫り来るモールデッドの群れから身を守らなくてはならない。
中央監視室内にも銃弾などは保管されていて、それを持ち出して来たが、奴らに使っていると、弾切れになってしまう。
愛原「防火シャッター!これだ!」
私は防火シャッターの非常起動ボタンを押した。
ガコンという音がして、防火シャッターが下りてくる。
それまでに来たモールデッドはさすがに退治したが、シャッターが閉まれば、あとはもう大丈夫だ。
高橋「先生、エレベーターが来ました!」
愛原「よし!」
私達はエレベーターに乗り込んだ。
しかし、1階のボタンを押してもドアが閉まらない。
愛原「どうなってるんだ!?」
すると、操作盤の上にあるモニタが何かを表示した。
『次の家電量販店のうち、ヤマダ電機に組み込まれたのは、次のうちどれ? ①石丸電気 ②サトームセン ③さくらや』
愛原「はあ!?」
ボタンの横には、数字のランプが点灯している。
愛原「ここは元々、日本アンブレラの施設だったもんな!」
高橋「それで、霧生市の研究所みたいなクイズ大会なんスね!」
リサ「懐かしい……」
愛原「答えは!?」
高橋「確か、サトームセンっス」
愛原「よし!」
私は②のボタンを押した。
すると、ピンポーン♪と鳴って、ドアが閉まった。
だが、まだエレベーターは動き出さない。
『1993年、中央競馬GⅢ七夕賞を制し、アニメ“ウマ娘プリティーダービー”にもそのシーンに出演した競走馬(ウマ娘)は? ①ツインターボ ②イダテンターボ ➂ダブルジェット』
高橋「①!ツインターボ!」
愛原「おっ、さすが!」
エレベーターが動き出す。
『20世紀初頭にアメリカから輸入され、およそ100年間、女子学生の体操服として採用されてきたブルマ。名前の由来は? ①最初に考案された町の名前から ②最初に採用された学校の名前から ➂アメリカ国内で普及させた女性の名前から』
愛原「リサ、どれだ!?」
リサ「知らないよ!」
ブブー!(時間切れ)
愛原「おわっ!」
エレベーターが途中の階でガクンと停止する。
だが、ドアは開かない。
しかし、ドアの向こうで、何かの化け物がドアを叩く音が聞こえる。
このままだと、ブチ破られてしまう。
『大正時代、地下鉄銀座線の工事現場に鬼が現れるとして、それを退治しに行く描写のある作品は? ①“鬼滅の刃” ②“帝都物語” ➂“サクラ大戦”』
愛原「怪しいのは②だ」
すると、エレベーターが再び上昇した。
そして、地上階に到着する。
しかし、まだ開かない。
『ジャズのスタンダード・ナンバーの1つで有名な、“A列車で行こう”。このA列車とは何のこと? ①今は無きニューヨーク市電のA系統 ②ニューヨーク・グランドセントラル・ステーションを発車する特急列車の記号 ➂ニューヨーク地下鉄のA系統のこと』
高橋「先生、オナシャス!」
愛原「答えは➂だ!ニューヨークの地下鉄のことだ!」
(ニューヨーク市郊外を走るニューヨーク地下鉄A系統。“A列車で行こう”のモデルになったのは、この電車)
ピンポーン♪
愛原「やった!」
ドアが開く。
するとそこは、資材倉庫のような感じになっていた。
愛原「ここにも、弾薬とかがあるな。大丈夫なのか?」
高橋「サツに通報したら、すぐにパトカーが来る案件っスね」
愛原「うん。ここも、危なさそうだな」
因みに倉庫の出入口は内鍵になっていて、そこから外に出られた。
愛原「! ここは……」
それは、例のマンホールがあった所の近くの貯木場だった。
資材倉庫みたいなのがあったのは何となく覚えていたのだが、実は施設の出入口だったとは……。
既に、雨は上がっていた。
しかも、モールデッドの姿は見られない。
愛原「ここに出るのか。よし、今のうちに車に戻るぞ!」
高橋「はい!」
私達は来た道を戻って、車の方に向かった。
地下施設の中央監視室で、脱出用のエレベーターを起動させた。
あとは実際に操作盤の蓋を開ける鍵が必要だが、これも室内を家探しして、何とか見つかった。
高橋「先生、これを!」
愛原「ん?」
高橋が室内で見つけた資料。
そこには、かつてヴェルトロの最高指導者であるジャック・ノーマンと共に写る日本人の写真があった。
白い着物に烏帽子を被っているものの、その烏帽子には十字架も描かれている。
その写真の説明には、『ヴェルトロ最高指導者、ジャック・ノーマン氏と写る上野明神理事長』とあった。
新興宗教の教祖同士が仲良く握手を交わす写真は、何ともシュールだ。
ジャック・ノーマンは軍服姿である。
しかし、右側の上野明神……。
愛原「プw 自ら神を名乗る新興宗教の教祖……w」
高橋「怪しさマックスですね」
しかし、リサはすぐに気づいた。
リサ「これ、天長会の着物じゃない?」
愛原「……あ!」
上野理事長とやらの着物、確かに天長会の聖職者が着る物に似ていた。
ホテル天長園の展示コーナーに、この着物の写真があったような気がする。
写っていたのは、天長会の創始者だったが。
リサ「しかも上野って苗字、もしかしたら、リンやリコの親戚かもね」
愛原「……そうだな!よし!この写真と資料も持って行こう!」
高橋「善場の姉ちゃんに、いい土産ができましたね!」
愛原「そうだな」
他にも目ぼしい物が無いかどうかを確かめ、私達は中央監視室を出た。
そして、非常用エレベーターを目指す。
モールデッドA「ギャアア!」
モールデッドB「ギィィィッ!」
だが、通路にはモールデッド達が待ち構えている。
高橋「ぅらぁーっ!」
高橋、ドゴン!ドゴン!と大型のマグナムを放つ。
ゾンビよりは耐久性も攻撃力もあるモールデッドではあるが、手足を吹っ飛ばして動きを止めることもできるし、ダメージを与え続け、ライフが0になると、白く変色して石灰化してしまい、最期にはボロボロに崩れ去ってしまう。
これは特異菌感染者の特徴なのだという。
愛原「あれだ!あそこにエレベーターがある!」
エレベーターの電源ランプは緑になっていた。
つまり、ONになっているということ。
ボタンは見当たらないが、ドアの横に小さな蓋が付いていて、それを中央監視室から持ち出した鍵で開ける。
すると、中には赤いボタンがあり、これを押すと、ようやくエレベーターが動き出すという仕組みだ。
あいにくとエレベーターは上に止まっていたのか、下りてくるまで時間が掛かる。
それまでに、迫り来るモールデッドの群れから身を守らなくてはならない。
中央監視室内にも銃弾などは保管されていて、それを持ち出して来たが、奴らに使っていると、弾切れになってしまう。
愛原「防火シャッター!これだ!」
私は防火シャッターの非常起動ボタンを押した。
ガコンという音がして、防火シャッターが下りてくる。
それまでに来たモールデッドはさすがに退治したが、シャッターが閉まれば、あとはもう大丈夫だ。
高橋「先生、エレベーターが来ました!」
愛原「よし!」
私達はエレベーターに乗り込んだ。
しかし、1階のボタンを押してもドアが閉まらない。
愛原「どうなってるんだ!?」
すると、操作盤の上にあるモニタが何かを表示した。
『次の家電量販店のうち、ヤマダ電機に組み込まれたのは、次のうちどれ? ①石丸電気 ②サトームセン ③さくらや』
愛原「はあ!?」
ボタンの横には、数字のランプが点灯している。
愛原「ここは元々、日本アンブレラの施設だったもんな!」
高橋「それで、霧生市の研究所みたいなクイズ大会なんスね!」
リサ「懐かしい……」
愛原「答えは!?」
高橋「確か、サトームセンっス」
愛原「よし!」
私は②のボタンを押した。
すると、ピンポーン♪と鳴って、ドアが閉まった。
だが、まだエレベーターは動き出さない。
『1993年、中央競馬GⅢ七夕賞を制し、アニメ“ウマ娘プリティーダービー”にもそのシーンに出演した競走馬(ウマ娘)は? ①ツインターボ ②イダテンターボ ➂ダブルジェット』
高橋「①!ツインターボ!」
愛原「おっ、さすが!」
エレベーターが動き出す。
『20世紀初頭にアメリカから輸入され、およそ100年間、女子学生の体操服として採用されてきたブルマ。名前の由来は? ①最初に考案された町の名前から ②最初に採用された学校の名前から ➂アメリカ国内で普及させた女性の名前から』
愛原「リサ、どれだ!?」
リサ「知らないよ!」
ブブー!(時間切れ)
愛原「おわっ!」
エレベーターが途中の階でガクンと停止する。
だが、ドアは開かない。
しかし、ドアの向こうで、何かの化け物がドアを叩く音が聞こえる。
このままだと、ブチ破られてしまう。
『大正時代、地下鉄銀座線の工事現場に鬼が現れるとして、それを退治しに行く描写のある作品は? ①“鬼滅の刃” ②“帝都物語” ➂“サクラ大戦”』
愛原「怪しいのは②だ」
すると、エレベーターが再び上昇した。
そして、地上階に到着する。
しかし、まだ開かない。
『ジャズのスタンダード・ナンバーの1つで有名な、“A列車で行こう”。このA列車とは何のこと? ①今は無きニューヨーク市電のA系統 ②ニューヨーク・グランドセントラル・ステーションを発車する特急列車の記号 ➂ニューヨーク地下鉄のA系統のこと』
高橋「先生、オナシャス!」
愛原「答えは➂だ!ニューヨークの地下鉄のことだ!」
(ニューヨーク市郊外を走るニューヨーク地下鉄A系統。“A列車で行こう”のモデルになったのは、この電車)
ピンポーン♪
愛原「やった!」
ドアが開く。
するとそこは、資材倉庫のような感じになっていた。
愛原「ここにも、弾薬とかがあるな。大丈夫なのか?」
高橋「サツに通報したら、すぐにパトカーが来る案件っスね」
愛原「うん。ここも、危なさそうだな」
因みに倉庫の出入口は内鍵になっていて、そこから外に出られた。
愛原「! ここは……」
それは、例のマンホールがあった所の近くの貯木場だった。
資材倉庫みたいなのがあったのは何となく覚えていたのだが、実は施設の出入口だったとは……。
既に、雨は上がっていた。
しかも、モールデッドの姿は見られない。
愛原「ここに出るのか。よし、今のうちに車に戻るぞ!」
高橋「はい!」
私達は来た道を戻って、車の方に向かった。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%BB%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%83%B3%E3%82%AF%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%96%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%83%BC
元々は女性解放運動家が、女性解放の象徴として普及させたのが始まりだという。