報恩坊の怪しい偽作家!

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 実際のものとは異なります。

“愛原リサの日常” 「リサの午後」

2023-09-30 16:04:06 | 私立探偵 愛原学シリーズ
[1月17日13時00分 天候:晴 東京都台東区上野 東京中央学園上野高校・学食]

 昼食が終わった後は、自販機でアイスクリームを購入。
 セブンティーンアイスの自販機が設置されている。

 リサ「食後のアイスは美味しい」
 レイチェル「アイスクリームの自動販売機なんて珍しいですね」
 リサ「でしょ?これも日本の文化」
 淀橋「いや、これ、文化って言うのかなぁ……???」
 レイチェル「ところでリサ……いえ、皆さん」
 リサ「なに?」
 レイチェル「『ぶるま』って何ですか?」
 淀橋&小島「ブッ!」
 リサ「ほほぉ……。レイチェルもブルマに興味が……」
 淀橋「れ、レイチェルは『魔王軍』じゃないから!」
 小島「そうそう!ヨンヒだって、興味持たなかったじゃん!?」
 リサ「でもレイチェルは興味を持った。はい、2人とも立ってー!」
 淀橋「いや、ちょっと!」
 小島「ここじゃダメですって!」
 リサ「どうせブルマなのに?」
 淀橋「スカートを捲り上げる行為がダメってこと!」
 リサ「レイチェルが最初に留学した聖クラリスは平気だったでしょ?」
 レイチェル「まあ、あそこは女子校だったから……」
 淀橋「そりゃ女子校は男子がいないんだから、気にするこた無いでしょうよ」
 小島「そうそう。ぶっちゃけ、下着姿で廊下を走っても恥ずかしくないらしいよ」
 淀橋「教室の中をナプキンが飛び交ってるとか……」
 小島「力仕事をしてくれる男子がいないから、自分達でやるしかないとか……」
 リサ「なるほど。『1番』が好きなわけだ。あそこだったら、ブルマを復活させるのはもっと簡単だったかな?」
 小島「いや、男子の指示が得られない時点で、もっと難しかったと思う。聞いた話、女子校ほどブルマの廃止率が高かったとか……」
 リサ「そうなのか!……食べ終わったら、ヨドバシとコジマ、ついてきて」
 小島「えー、魔王様の見せればいいじゃないですかぁ……」
 リサ「今日、穿き忘れて来たんで、スパッツしか穿いていない」
 淀橋「あー、ずるい!」
 リサ「忘れたんだからしょうがないだろ」
 小島「魔王様、少し前、それで私を『お通じの刑』にしましたよね?」
 リサ「あー……何の事だっけ?」
 小島「トボけないでください。あと、上野凛とヨドにもしましたよね?」
 淀橋「うん、した。おかげで、3日分のお通じが解消されたけど……」
 リサ「そんなこと言ったって2人とも、わたしみたいに『寄生虫』は使えないでしょうよ?」
 小島「取りい出したるは、『浣腸』」
 リサ「何故に?」
 小島「さあ、お手洗い行きましょう」
 リサ「くそっ……」
 レイチェル「Oh...」

[同日13時15分 天候:晴 同学園・外トイレ]

 リサ達はプール近くの外トイレに向かった。

 淀橋「うう……外は寒過ぎ」
 小島「さっさとリサ様に『お通じの刑』やって戻ろうよ」
 レイチェル「外にもトイレがあるのですか?」
 淀橋「そうなの。昔は曰く付きのトイレでね、色々と『出る』トイレだったんだけど、ほとんどリサ様が退治しちゃって、今は『魔王軍』の溜まり場よ」
 リサ「正体は特異菌の胞子だったんだけどね」
 レイチェル「特異菌の胞子。それは吸い込んだ人に、幻覚を見せる効果があります」
 リサ「そういうことだよ」

 かつては1年中開放されていた外トイレだが、あまりにも怪奇現象が多く、死亡者も出たほどだった為、1度は閉鎖された。
 その後、現在は夏場のプールの授業がある時期だけ開放されている。
 プールやその更衣室のすぐ近くにある為。
 それ以外の季節は閉鎖されているわけだが、『魔王軍』の『四天王』達は合鍵を持っていて、それで鍵を開けることができた。
 昼間でも照明を点けないと薄暗いトイレである為、それもまた不気味さを醸し出し、また、カビが生えやすい理由にもなっていた。
 特異菌とは新種のカビの一種。
 だから、尚更である。
 外からバレるとマズイので、基本的に照明は点けない。

 淀橋「早く入って」
 リサ「その前に2人とも、スカート捲って」
 小島「ここなら……」

 小島と淀橋は、トイレに入ってドアを閉めると、スカートを捲り上げた。
 その下には、緑色のブルマを穿いている。
 それぞれメーカーが違う為、似たような色合いだが、それでもよく見ると少し違う。

 レイチェル「なるほど。ジム・ショーツですかね……」
 リサ「体育の時は、このブルマ姿で授業を受けるの」
 レイチェル「夏はともかく、冬は寒そうですね」
 小島「だから、さすがにこの時期はジャージのズボンを穿かせてもらうよ。リサ様くらいだよ。こんな時期でも、半袖・ブルマなんて……」
 リサ「わたしは寒くないから。おかげで、体育の成績は最高!」
 淀橋「それより、急いで。昼休み、終わっちゃうから」
 リサ「はいはい」

 リサはスカートを捲り上げた。
 ブルマを忘れたので、代わりに黒いスパッツを穿いている。
 これがむしろ現在においてはデフォルト。
 女子生徒のスカートの下には、パンチラ防止の為のオーバーパンツを穿くことが校則で義務付けられている。
 昔はブルマがその代名詞であったが、困ったのは代替品が普及する前に廃止されてしまったこと。
 90年代のコギャルブームの時に、何故JC・JK達がパンチラさせていたかというと、ブルマの代替品が普及する前にそれが廃止されてしまったからである。

 リサ「はい、脱いだよ」

 リサはスパッツとショーツを脱いで、尻を淀橋達に見せた。

 淀橋「案外あっさり脱ぐね。じゃあ、行くよ」
 レイチェル「Oh!本当にやるですか!?」
 小島「もちろん!ヨド、やっちゃって!」
 淀橋「OK!」

 ズチュウ……ッ!

 リサ「うう……入って来る……」

 リサに訪れる強い便意。

 リサ「さすがに『おもらし』までは、しないからな?」
 小島「それは……いいです」
 淀橋「片付けるのメンド臭いからね」

 リサは洋式便器の個室に入った。

 レイチェル「こんなこと、いつもしてるですか?」
 小島「まあ、たまにね」
 淀橋「言っとくけど、先に始めたのはリサ様だからね?私達は、リサ様に先にされたの」
 小島「そうそう。レイチェルもブルマ派になって、でも穿き忘れてきたらこうなるよ?」
 レイチェル「気をつけます」

 小島と淀橋は、これでレイチェルが『魔王軍』に入ることはないと思った。
 ところが……。

 レイチェル「それで、そのブルマはどこで買えますか?」
 小島「え?」
 淀橋「え?」
 リサ「え?」
 レイチェル「これも日本の文化ですね?それなら、私も穿いてみたいです」
 リサ「……放課後、緊急会議を始める!」

 リサは個室の中で、そう宣言したのだった。

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