[1月18日17時45分 天候:曇 東京都墨田区菊川2丁目 愛原学探偵事務所2階]
リサ「ただいま」
リサが2階の事務所に帰って来る。
愛原「お帰り。遅かったな?」
リサ「下校時刻に帰ったからね」
愛原「あれだろ?何か怒られてたんだろ?」
リサ「! 何で知ってるの!?」
愛原「学校から連絡があったぞ。『保護者の方でも注意してください』ってさ」
リサ「くそ……!わたしは、力比べをしただけだよ!」
愛原「それで人外的な力を出し過ぎて、正体がバレたら大変だぞ」
リサ「『魔王軍』にはバレてるし……」
愛原「『魔王軍』は、リサの管理下だから何とかなるだろうけどさ。それに、学校で第1形態になってるわけじゃないだろ?」
リサ「……。まあね」
愛原「何だ、今の間は?」
リサ「学校の七不思議のうち、7つをコンプリート」
愛原「おい」
リサ「それよりね、わたしの努力が実って、購買部でもブルマが買えるようになるよ!来年度から!」
愛原「そうなのか。PTA会長代行の俺の所には、まだそんな話は無いけどな」
リサ「後で来るんじゃない?それに、通常販売という形態じゃないから」
愛原「というと?」
リサ「購買部に注文票を置いといて、欲しい人はそれを書いて出すんだって。そしたら、購買部の人が注文票を送って、それから届くんだってさ」
愛原「なるほど……」
私は頷いた。
回りくどいやり方だが、学校なりの配慮のように見えた。
今や学校の七不思議の全てを牛耳ったリサの意見を反故しようすれば、また死人が発生する。
最近の七不思議は、前・生徒会長の謎の自殺である。
ブルマ反対派の急先鋒だったこともあり、リサと激しく対立していた。
当時、寄生虫使いだったリサによって『公開おもらしの刑』に処されたとも言われている。
リサは否定しているし、証拠が無い為に何とも言えない。
だが、『魔王軍』のメンバーは、リサに逆らったからだと流布しているようである。
そこでリサの機嫌を損ねないよう、かつ、反対派の意見を上手く逸らせるよう、リサの言うような形を取ったというわけだ。
愛原「つまり、その注文票で買えるブルマが、学校公式の物だってことじゃないか?」
リサ「! なるほど」
愛原「一体、どこのメーカーなんだろうな?」
リサ「試しに買ってみようか?」
愛原「来年度の話だろ?もしかしたら、今度のPTAの会議で話があるかもな」
リサ「なるほど」
今もブルマを製造しているメーカーなど、ほんの一握りであろう。
私的には今、リサが使用している所なのではないかなと思った。
愛原「どれ、そろそろ俺も仕事を終わりにするか。オマエも着替えてこい」
リサ「うん」
リサはエレベーターではなく、階段で上がって行った。
[同日18時15分 天候:曇 愛原家3階ダイニング]
リサ「……というわけで、校長先生のベンツ、反転させて怒られたってわけ」
制服から体操服ブルマに着替えて来たリサは、半ばヤケクソ的な感じで話した。
ブルマは紺色のものである。
高橋「私立高校の校長ともなると、アーマーゲーに乗れんのか。生意気だなァ」
愛原「それよりも、リサと同様、ベンツを持ち上げられるコが他にもいることに驚きだよ」
パール「ツッコミ所が複数ありますね」
愛原「いや、全く」
リサ「あ、それと……。レイチェルもブルマを注文して、明日届くって」
愛原「結局買ったのか」
リサ「アメリカ人だからお尻が大きいから、サイズも大きいよ。LLサイズ」
愛原「あー、まあ、そんなもんだろうな。レイチェル、身長が高いしな」
リサ「うん、そう」
欧米人の女子陸上選手とかを見ていると、日本人よりも尻が大きい為に、パンツが尻に食い込んでいる所をよく見かける。
プライベートで穿く下着も、Tバックが普通なのも頷ける。
リサ「届いたら試着してみるらしいから、その画像を送ってもらう」
愛原「それはいいな」
リサ「……わたしがいたアンブレラの研究所、きっとセーラー服が好きなヤツが責任者だったんだよ。それで、わたし達にセーラー服を着せていたんだ」
愛原「それが白井だろ?」
リサ「もしも愛原先生が責任者だったら、ブルマーだったのかなぁって今思った」
愛原「し、心外な!」
高橋「あぁ?モルモットに服なんか着せるかよ。全裸だ、全裸」
リサ「お兄ちゃんには聞いてない!」
パール「こいつは海に行くと、すぐに脱ぐタイプです……」
高橋「パール!」
リサ「おー!全裸プレイ!」
愛原「オマエなぁ……」
だいぶ昔、パールを含むメイドさん達に、全裸水中プレイをさせられたことがあったらしいが、それで目覚めたか?
リサ「それと、善場さんからメールがあった」
愛原「あぁ、あれかな?予備の制服、注文したって話」
リサ「そう」
愛原「家庭によっては1着用意するのも大変だってのに、リサは2着も用意できて恵まれてるな」
高橋「全くっスね」
パール「確かにそうですね」
愛原「メールがあって、来週には届くらしい。よくあるサイズだから、店舗の方にも在庫があったらしいぞ」
リサ「やっぱりそうか」
愛原「スカートだけは在庫が無くて、受注生産になるから、それで来週になるらしい」
リサ「ふむふむ」
愛原「入学シーズン前で良かったな。それ以降になると在庫も無くなるし、受注生産も需要がひっ迫してすぐには造れなくなる」
リサ「不幸中の幸いだね」
愛原「そうだな」
リサ「来週は実力テストがある」
愛原「らしいな。その後で、学年末テストか」
リサ「あれが大変だよね。1年生の時もそうだったけど」
愛原「赤点を1つも取らなかっただけマシさ」
高橋「確かに」
パール「それだけでも凄いですね」
リサ「2年生まではそれでいいかもしれないけど、3年生になったら、それだけじゃないんだけどね」
愛原「知ってる。大学進学の為には、ある程度の高い点数を取り続けないといけないんだろ?」
リサ「そう。悩みは尽きないねぇ……」
もっとも、成績が良すぎても、そういった生徒は国立大や有名私大に進学しようとするだろうから、三流の付属大には行こうとしないだろう(滑り止めで受験する生徒はいる)。
そうなると、どんどん基準が繰り下がって行き、最終的にはそこまで高いハードルではなかったというのがオチである。
リサが受験する年も、恐らくそうであると思われる。
リサ「ただいま」
リサが2階の事務所に帰って来る。
愛原「お帰り。遅かったな?」
リサ「下校時刻に帰ったからね」
愛原「あれだろ?何か怒られてたんだろ?」
リサ「! 何で知ってるの!?」
愛原「学校から連絡があったぞ。『保護者の方でも注意してください』ってさ」
リサ「くそ……!わたしは、力比べをしただけだよ!」
愛原「それで人外的な力を出し過ぎて、正体がバレたら大変だぞ」
リサ「『魔王軍』にはバレてるし……」
愛原「『魔王軍』は、リサの管理下だから何とかなるだろうけどさ。それに、学校で第1形態になってるわけじゃないだろ?」
リサ「……。まあね」
愛原「何だ、今の間は?」
リサ「学校の七不思議のうち、7つをコンプリート」
愛原「おい」
リサ「それよりね、わたしの努力が実って、購買部でもブルマが買えるようになるよ!来年度から!」
愛原「そうなのか。PTA会長代行の俺の所には、まだそんな話は無いけどな」
リサ「後で来るんじゃない?それに、通常販売という形態じゃないから」
愛原「というと?」
リサ「購買部に注文票を置いといて、欲しい人はそれを書いて出すんだって。そしたら、購買部の人が注文票を送って、それから届くんだってさ」
愛原「なるほど……」
私は頷いた。
回りくどいやり方だが、学校なりの配慮のように見えた。
今や学校の七不思議の全てを牛耳ったリサの意見を反故しようすれば、また死人が発生する。
最近の七不思議は、前・生徒会長の謎の自殺である。
ブルマ反対派の急先鋒だったこともあり、リサと激しく対立していた。
当時、寄生虫使いだったリサによって『公開おもらしの刑』に処されたとも言われている。
リサは否定しているし、証拠が無い為に何とも言えない。
だが、『魔王軍』のメンバーは、リサに逆らったからだと流布しているようである。
そこでリサの機嫌を損ねないよう、かつ、反対派の意見を上手く逸らせるよう、リサの言うような形を取ったというわけだ。
愛原「つまり、その注文票で買えるブルマが、学校公式の物だってことじゃないか?」
リサ「! なるほど」
愛原「一体、どこのメーカーなんだろうな?」
リサ「試しに買ってみようか?」
愛原「来年度の話だろ?もしかしたら、今度のPTAの会議で話があるかもな」
リサ「なるほど」
今もブルマを製造しているメーカーなど、ほんの一握りであろう。
私的には今、リサが使用している所なのではないかなと思った。
愛原「どれ、そろそろ俺も仕事を終わりにするか。オマエも着替えてこい」
リサ「うん」
リサはエレベーターではなく、階段で上がって行った。
[同日18時15分 天候:曇 愛原家3階ダイニング]
リサ「……というわけで、校長先生のベンツ、反転させて怒られたってわけ」
制服から体操服ブルマに着替えて来たリサは、半ばヤケクソ的な感じで話した。
ブルマは紺色のものである。
高橋「私立高校の校長ともなると、アーマーゲーに乗れんのか。生意気だなァ」
愛原「それよりも、リサと同様、ベンツを持ち上げられるコが他にもいることに驚きだよ」
パール「ツッコミ所が複数ありますね」
愛原「いや、全く」
リサ「あ、それと……。レイチェルもブルマを注文して、明日届くって」
愛原「結局買ったのか」
リサ「アメリカ人だからお尻が大きいから、サイズも大きいよ。LLサイズ」
愛原「あー、まあ、そんなもんだろうな。レイチェル、身長が高いしな」
リサ「うん、そう」
欧米人の女子陸上選手とかを見ていると、日本人よりも尻が大きい為に、パンツが尻に食い込んでいる所をよく見かける。
プライベートで穿く下着も、Tバックが普通なのも頷ける。
リサ「届いたら試着してみるらしいから、その画像を送ってもらう」
愛原「それはいいな」
リサ「……わたしがいたアンブレラの研究所、きっとセーラー服が好きなヤツが責任者だったんだよ。それで、わたし達にセーラー服を着せていたんだ」
愛原「それが白井だろ?」
リサ「もしも愛原先生が責任者だったら、ブルマーだったのかなぁって今思った」
愛原「し、心外な!」
高橋「あぁ?モルモットに服なんか着せるかよ。全裸だ、全裸」
リサ「お兄ちゃんには聞いてない!」
パール「こいつは海に行くと、すぐに脱ぐタイプです……」
高橋「パール!」
リサ「おー!全裸プレイ!」
愛原「オマエなぁ……」
だいぶ昔、パールを含むメイドさん達に、全裸水中プレイをさせられたことがあったらしいが、それで目覚めたか?
リサ「それと、善場さんからメールがあった」
愛原「あぁ、あれかな?予備の制服、注文したって話」
リサ「そう」
愛原「家庭によっては1着用意するのも大変だってのに、リサは2着も用意できて恵まれてるな」
高橋「全くっスね」
パール「確かにそうですね」
愛原「メールがあって、来週には届くらしい。よくあるサイズだから、店舗の方にも在庫があったらしいぞ」
リサ「やっぱりそうか」
愛原「スカートだけは在庫が無くて、受注生産になるから、それで来週になるらしい」
リサ「ふむふむ」
愛原「入学シーズン前で良かったな。それ以降になると在庫も無くなるし、受注生産も需要がひっ迫してすぐには造れなくなる」
リサ「不幸中の幸いだね」
愛原「そうだな」
リサ「来週は実力テストがある」
愛原「らしいな。その後で、学年末テストか」
リサ「あれが大変だよね。1年生の時もそうだったけど」
愛原「赤点を1つも取らなかっただけマシさ」
高橋「確かに」
パール「それだけでも凄いですね」
リサ「2年生まではそれでいいかもしれないけど、3年生になったら、それだけじゃないんだけどね」
愛原「知ってる。大学進学の為には、ある程度の高い点数を取り続けないといけないんだろ?」
リサ「そう。悩みは尽きないねぇ……」
もっとも、成績が良すぎても、そういった生徒は国立大や有名私大に進学しようとするだろうから、三流の付属大には行こうとしないだろう(滑り止めで受験する生徒はいる)。
そうなると、どんどん基準が繰り下がって行き、最終的にはそこまで高いハードルではなかったというのがオチである。
リサが受験する年も、恐らくそうであると思われる。
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