報恩坊の怪しい偽作家!

 自作の小説がメインのブログです。
 尚、ブログ内全ての作品がフィクションです。
 実際のものとは異なります。

“私立探偵 愛原学” 「リサと帰宅」

2023-01-09 20:18:19 | 私立探偵 愛原学シリーズ
[9月19日17時32分 天候:晴 東京都千代田区神田岩本町 都営地下鉄岩本町駅→都営新宿線1770K電車]

 

 私とリサは、都営地下鉄の岩本町駅に入った。

 リサ「どうして、わたしと一緒に帰ろうと思ったの?」
 愛原「そりゃあ、リサのことが心配だったからだよ」
 リサ「えー?そんなにわたし、信用無い?」
 愛原「いや、オマエが何かやらかしたりする心配はしてないんだが……。じゃあ、こういうことにしておこう。こんなオッサンが、リサみたいな可愛い女子高生と合法的に一緒に歩けるから」
 リサ「なにそれ?そっちの方が不自然だよ」
 愛原「そ、そうか?要するに、リサみたいな可愛い女の子と一緒に歩きたかったからというのはどうだ?」
 リサ「んー……なるほどね」
 愛原「可愛いだけの女の子なら、この東京にはいくらでもいるだろう。だけどリサ、俺が他の可愛いコと歩くのは?」
 リサ「それはダメだよ。そういうことなら、わたし一択でしょ?」
 愛原「そういうことだよ」
 リサ「ふーん……。何だか今更だね」

 岩本町駅のホームも、なかなか深い所にある。
 フロア的には地下3階ということになっているが、明らかにビルのそれではないだろう。

〔まもなく4番線に、各駅停車、本八幡行きが、10両編成で到着します。ドアから離れて、お待ちください〕

 エスカレーターでホームに下りると、ちょうど電車が来る所だった。
 平日であれば夕方ラッシュが始まっている頃だが、祝日の今日は、そこまで混んでいない。

 リサ「おっと」

 最後尾の車両が来る位置で電車を待っているので、比較的高速度で電車が入線してくる。
 夏用の薄い生地のスカートを穿いているせいか、リサのスカートがそれでふわっと舞い上がった。
 中が見える間も無く、リサはパッとスカートを押さえた。

〔4番線は、各駅停車、本八幡行きです。いわもとちょう、岩本町、秋葉原〕

 入線して来たのは、乗り入れ先の京王電車。
 その中でも旧型の9050系電車であった。

 

 シートカラーは、ローズピンクが特徴である。
 乗り込むと、空いている座席に隣り合って座った。

〔4番線、ドアが閉まります〕

 短い発車メロディが鳴り止むと、電車のドアとホームドアが閉まる。
 最後尾の車両に乗っているので、車掌が鳴らす発車オーライのブザー音が聞こえる。
 それが鳴ると、エアーの抜ける音がして、電車がスーッと走り出した。

〔次は馬喰横山、馬喰横山。都営浅草線、JR総武快速線はお乗り換えです。お出口は、左側です〕

 愛原「学校はどうだった?」
 リサ「祝日だから、人少ないよ。美術室も、わたしとサクラヤしかいなくて」
 愛原「そうか。明日は、生徒会長のお別れ会があるな」
 リサ「…………」

 私が言うと、リサは途端に不機嫌になった。

 愛原「俺の言いたいこと、分かってるな?」
 リサ「分かってるよ」
 愛原「よし。今日はリサに頑張ってもらう為、高橋に頼んで、チキンステーキにしてもらった」
 リサ「チキンステーキ……!」
 愛原「ビーフステーキは、オマエが俺の言い付けを守ったと分かってからだ」
 リサ「うう……分かった」

 食欲には勝てないリサだった。

[同日17時50分 天候:晴 東京都墨田区菊川 愛原のマンション]

 電車は無事に菊川駅に到着し、それから私とリサは真っ直ぐマンションに帰った。
 マンションに入ると、リサは私と腕を組んできた。

 愛原「どうした?」
 リサ「外じゃ、誰に見られてるか分かんないもんね。ここならいいでしょ?」
 愛原「まあいいか」

 エレベーターに乗り込む。
 マンションのエントランスにも、エレベーターの中にも防犯カメラがあるのだが、リサは気にしていないようだ。

 愛原「高橋に怒られるから、部屋に入る時は離れような」
 リサ「えー……」

 リサは残念そうだった。
 そして、エレベーターが5階に到着する。

 愛原「ただいまァ」
 リサ「ただいま」

 それから廊下を歩いて、私達は帰宅した。

 高橋「お帰りなさい。……って、リサも一緒かよ」
 愛原「リサとは、たまたま秋葉原駅で会ったんだ。で、一緒に帰ってきた。この方が安全だろ?」
 高橋「そりゃそうっスけど、何か怪しいっスね」
 愛原「気のせいだって。それより、夕飯は?」
 高橋「もうすぐできますよ。チキンステーキっスね」
 愛原「そうだ。照り焼きソースで頼むぞ?」
 高橋「テリヤキっスね。了解っス」
 リサ「わたし、着替えてくる」
 愛原「ああ」

 リサは部屋に入って行った。

 高橋「それで先生、キップは?」
 愛原「3人分、確保した。3連休中とはいえ、コロナ禍だからな。それでも、空いている列車を探すのが大変だったよ」
 高橋「お疲れ様っス!」

 それからリサは、いつもの体操服に着替えてきた。
 下はスカートの下に穿いていた、紺色のブルマである。
 要は、今日の絵のモデルに着用したブルマをそのまま穿いているらしい。

 リサ「明日は体育があるから、学校のヤツを穿いていく」
 愛原「分かったよ。明日は雨が降ったり止んだりの天気みたいだから、傘持って行けよ」
 リサ「分かった。久しぶりに校庭で体育ができるかと思ったけど、どうかな……」

 9月も下旬に入り、体育の授業も体育館だけではなく、校庭も使うようになるようだ。

 高橋「それで先生。当日は、何時の新幹線に乗るんですか?」
 愛原「朝6時台。ようやく、この列車が空いていたよ」
 高橋「は、早起き上等っスね。了解っス」
 愛原「リサも、朝早くて悪いけど、よろしくな?」
 リサ「りょ」

 逆に早めに調査に着手できれば、もしかしたら日帰りできるかもしれない。
コメント (3)
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“私立探偵 愛原学” 「善場からの依頼」 2

2023-01-09 15:11:58 | 私立探偵 愛原学シリーズ
[9月19日12:00.天候:晴 東京都江東区森下三丁目 某ラーメン屋]

 契約書にサインをした後、善場主任はデイライトの事務所に引き上げて行った。
 お昼になると、私と高橋は一旦事務所を閉めて、昼食を取りに行くことにした。
 住所が変わっているのは、新大橋通は墨田区と江東区の境を通っており、私達の事務所やマンション側から向こうに渡ると、江東区森下になるからである。

 店員「らっしゃいせー!」
 愛原「こんにちは。2名で」
 店員「はい、こちらへどうぞ!」

 カウンター席に私と高橋、2人で隣り合って座る。

 愛原「俺は中華そばだな。高橋は?」
 高橋「博多とんこつで」
 愛原「すいません。中華そば1つと博多とんこつ1つください」
 店員「はい、ありがとうございます!」

 私達が注文をすると、隣の客が食べ終わって席を立った。

 客「ごっそさん」
 店員「ありがとっしたー!」

 その為、別の店員がその客の丼などを下げに来る。
 その時、私は聞いてみた。

 愛原「そういえばさっき、この近くに救急車来てませんでした?」
 店員「ああ、あれ。向こうの道を入った所ですよ。公認会計士の事務所ですね」

 確かに、近所に公認会計士の事務所はあったな……。
 何かあったのだろうか?

[同日12:45.天候:晴 同地区 某公認会計士事務所]

 新大橋通から一歩入った路地に、その事務所はあった。
 路地と言っても、2車線分くらいの幅員はあるのだが、一方通行になっている。
 その事務所の前にはパトカーがいて、何かの事件性を感じた。

 高橋「殺人事件か何かっスかね?名探偵の出番ですよ!」
 愛原「ドラマやマンガの見過ぎだって。それに、ガチの殺人事件だったら、この道自体が封鎖されてるんじゃないのか?」
 高橋「それもそうっスね。でも先生は、俺を冤罪から救ってくれたじゃないですか」
 愛原「あれは単なる偶然だよ」
 高橋「偶然を事件解決のヒントに繋げられた先生は、やはり名探偵だと思います」
 愛原「それはありがとう」

 建物は地上4階建てであった。
 1階は車庫になっていて、2階が事務所になっている。
 3階と4階が住居になっているようだった。
 建物自体は奥行きはそんなに無さそうだ。
 郊外なら一軒家で済みそうな延べ床面積を確保する為、上に広げて4階建てにしたようである。
 すると、車庫横の建物の出入口と思われるドアが開き、そこから警察官2名が出てきた。

 警察官A「ん?こちらの関係者ですか?」
 愛原「いえ。近所に住んでいる者です。救急車が来た上に、パトカーまで来たので、何かあったのかと思いまして」
 警察官A「そうですか」
 愛原「怪しい者ではありません。そこの新大橋通を渡った所に住んでいて、探偵事務所をやっている愛原と申します」
 警察官B「探偵さんね。事件性に関しては、調べているところですよ。ただまあ、無さそうですけどね」
 愛原「一体、誰が救急車で運ばれたんですか?」
 警察官A「ここの所長さんですよ。公認会計士の。結構、年配の方でね。事務所を開けて仕事をしておられたようですが、急に胸に痛みを覚えたとかで、家族の方が救急車を呼んだようで……」
 愛原「そうなんですか」

 業種と年齢は違えど、私みたいだな。
 この会計士さんも、土曜日は台風で事務所を開けられず、今日臨時に開けたのだろうか。
 聞くと、御年70代だというから、かなりの高齢だ。
 自営業だと自分の体力が続く限り、いつまでも続けられるが、さすがに限界だったか。
 私も気を付けなくては……。

[同日17:15.天候:晴 東京都千代田区外神田 JR秋葉原駅→千代田区神田岩本町 都営地下鉄岩本町駅]

 私は行きの新幹線の座席をネットで予約した。
 事務所を閉めると同時に高橋はスーパーへ買い物に行き、私は地下鉄で秋葉原駅に向かった。
 JRの駅なら都営バスで錦糸町駅に行ってもいいし、地下鉄なら馬喰横山駅で降りて、隣接する馬喰町駅で購入しても良い。
 だが、私はこのタイミングで秋葉原駅に行くことにした。
 岩本町駅に最も近いJR秋葉原駅の出入口は、昭和通り口である。
 そこにはかつて“みどりの窓口”があったが、廃止されてしまった。
 代わりに指定席券売機が設置されており、“えきねっと”で予約した列車のキップを、それで発行することができる。
 私がそれで3人分のキップを発行していると……。

 リサ「先生!」

 改札口から出てきたリサに声を掛けられた。
 このタイミングを狙って、私は秋葉原駅に来たのである。
 リサは制服を着ていた。

 愛原「おっ、リサか。このタイミングで帰って来ると思ってたよ」
 リサ「なーにそれ?ストーカーみたい」
 愛原「俺にストーキングされるのは嫌い?」

 するとリサは目を丸くした。

 リサ「……嫌いじゃない」
 愛原「よかった。それじゃ、一緒に帰ろう」

 私はリサの柔らかい肩を叩いて、駅を後にした。
 昭和通りに出て、再び岩本町駅に向かう。

 リサ「さっき、何してたの?」
 愛原「新幹線のキップ、買ってたんだよ。また、仕事の依頼が来たからさ」
 リサ「仕事?」
 愛原「少し前、宮城県の山奥に行ったことは覚えてるよな?電車で行った所じゃなくて、車で行った所だよ」
 リサ「……巨人が出た所だね?」
 愛原「そう、そこ!……その巨人はBSAAで倒してくれたそうなんだが、肝心のあの地下室は調べてなかったそうなんだ」
 リサ「ふーん……。そこを調べて来てくれって?」
 愛原「そういうことさ」
 リサ「もう巨人はいないの?」
 愛原「いないだろうというのが、デイライトさんの見解さ」
 リサ「……だろうね。当然、わたしも行くんだよね?」
 愛原「もちろんだ。万が一のことを考えると、強いBOWがこちら側にいると心強い。今度の3連休に行く予定だけど、リサは予定ある?」
 リサ「特に無い。ただ一応、サクラヤに、その期間は絵のモデルをやれないってことだけは伝えておくね」
 愛原「悪いな」

 そんなことを話しながら、私とリサは岩本町駅に向かって歩いた。
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“私立探偵 愛原学” 「善場からの依頼」

2023-01-09 11:58:11 | 私立探偵 愛原学シリーズ
[9月19日09:15.天候:晴 東京都墨田区菊川 愛原学探偵事務所]

 朝食の後、リサは学校に向かい、私と高橋は事務所に向かった。
 事務作業を家でしてしまったので、実は事務所でやることは殆ど無い。
 仕方が無いので、高橋は事務所の掃除を始めていた。
 そういえば、リサとその友達が掃除のバイトに来てくれたことがあったな……。
 やっぱり、事務所と住居は集約した方がいいか……。
 しかし、そう都合良くはなぁ……。
 そう思っていると、机の上の電話が鳴った。

 愛原「はい。愛原学探偵事務所です」
 善場「愛原所長、おはようございます」
 愛原「あ、これはどうも、おはようございますぅ。沖縄の件ですか?」
 善場「いえ。それとは全く別件になります」
 愛原「別件?」

 昔は斉藤元社長が『ボス』の振りをして、『私だ』なんて言ってきて仕事の依頼をしてきたものだが、今ではそんなことは無い。
 今は善場主任が直に仕事を依頼してくれるようになった。

 善場「日本のBSAAは沖縄に注力してしまっているので、調査自体は所長方にお願いしたいと……」

 前々から調査は我々民間の探偵業者に委託して、ガチのバイオテロ関係だと分かったら、すぐにBSAAが動くという取り決めになっていたのではなかったか。
 まあ、そのツッコミはどうでもいい。
 それより、どんな内容かだ。

 善場「所長方、以前、仙台市東部の郊外に行かれましたよね?」
 愛原「奥新川ですか?」
 善場「それもあるんですけど、もっと別の……えー……あ、ごめんなさい。仙台市ではなかったですね。柴田郡川崎町ですね」
 愛原「あ、あそこ……」

 何だか得体の知れないモノが地下室からやってきて、襲われた恐怖の体験場所である。
 それは仙台の奥新川でも、ハンターに遭遇した驚きはあるが、ハンターそのものは霧生市の時から見ているので、まあ既視感はあった。
 だが、川崎の方は……。

 愛原「あれはBSAAの方で対処してくれたんじゃ?」
 善場「そうです。ですが、BSAAはエルヒガンテを倒すことだけで精一杯でした」
 愛原「あれ、やっぱりエルヒガンテだったんですか!?」
 善場「正式にはロス・イルミナドス教団が使っていた物とは違う種類にはなりますが、事実上の同種と私達は見ています」
 愛原「で、あの地下室は調査していないと……」
 善場「そうなのです」
 愛原「それを私達に調査してほしいと?」
 善場「そういうことです」
 愛原「また、エルヒガンテがいたりはしないだろうか……」
 善場「さすがにあんなのが何匹もいたら、もっと大騒ぎになるはずですが」
 愛原「それもそうか。分かりました。お引き受けしましょう」
 善場「ありがとうございます。後ほど、依頼書と契約書をお持ちします。今日は事務所は開けておられるのですね?」
 愛原「そのつもりです」
 善場「かしこまりました。それでは、また後ほど……」

 私は電話を切った。

 高橋「何ですって?」
 愛原「善場主任から、仕事の依頼が入ったよ。あの巨人が出た地下室を再調査してくれってさ」
 高橋「マジっスか!?また、出てきたらどうするんスか?てか、BSAAは!?」
 愛原「BSAAは、あの巨人を倒すことだけで精一杯だったらしい。『地下室の調査は民間の探偵業者が終えている』という認識もあったらしいな」
 高橋「あそこ、巨人以外に何があるんスか?」
 愛原「それを調べてきて欲しいんだってさ。BSAAは沖縄の件で手一杯。……まあ、東京中央学園の件もあるだろうがな。更にそこから別地方の調査までは、手が回らないんだってさ。それで俺達、民間の探偵の出番ってことだ」
 高橋「探偵でしたら、仙台にもいるでしょうに……」
 愛原「都合良く、デイライトさんの下請けになっている探偵なんて、そうそういないだろう」
 高橋「それもそうッスね」

 それから2時間ほどが経って、善場主任が来所した。

 善場「お休みのところ、申し訳ありません」
 愛原「いえいえ。土曜日、台風で開けられなかったもので、その代わりです」

 そういう善場主任だって、休み返上なのだから大変だ。

 善場「沖縄の方はBSAAなどが対応に当たっています。ただ、学校は休みに入っているので、今のところは発見が困難な状態です」
 愛原「そうなんですか。大変ですねぇ……」
 善場「リサと鉢合わせさせるわけには参りませんので、せめて沖縄県からは出さないようにしたいところですね」

 特異菌の使い手が、どれだけその包囲網を搔い潜れるのかは不明だ。

 善場「こちらの調査では、斉藤早苗(白井伝三郎)は、成田空港からピーチ航空に搭乗して、那覇空港に向かったことが分かっています」
 愛原「成田空港からピーチ……?何か、聞いたことあるな……」
 高橋「先生、あいつですよ。あのレズガキ」
 愛原「あっ、そうだ!絵恋さんだ!」
 善場「はい。同じ飛行機に搭乗したようです」
 高橋「ほほー?すると、あのレズガキもスパイか何かだったのか?」
 善場「まだ調査中ですが、その可能性は低いと思われます。斉藤秀樹容疑者との連絡も一切行っていないようですし、斉藤早苗の写真を見せても、『何か、同じ飛行機に乗っていたような気がする』という反応でしたので」
 愛原「確かに。トボけるんでしたら、『見たことない』とか、『知らない』とか答えるでしょうしね。知っていたとしても」

 そして、本当に乗っていなかったとしても、『覚えてない』というような答え方をするだろう。

 愛原「飛行機に乗る時も、名前は『斉藤早苗』?」
 善場「そうです」
 愛原「この時は、特に隠すつもりはなかったわけだ」
 善場「沖縄は、だいたいこのような状況です。所長方にお願いしたいのは、宮城の方です」
 愛原「ある程度の装備は、認めて頂きたいのですが……」
 高橋「俺のマグナムとかな!」
 善場「もちろん、BOWやクリーチャー相手への使用は認めます。改めて許可証は、後でお渡しします」
 愛原「ありがとうございます」

 『BOWやクリーチャーにのみ発砲可』『所持だけならOK』みたいな感じの。

 愛原「次の3連休で行く形でよろしいですかね?」
 善場「はい。結構です。よろしくお願いします」
 愛原「分かりました」

 その時、表の新大橋通を救急車がサイレンを鳴らして通過していった。
 片側2車線の幹線道路なので、緊急車両は毎日のように走って行く。
 が、その救急車のサイレンが、近くで鳴り止んだことは少し気になった。
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