報恩坊の怪しい偽作家!

 自作の小説がメインのブログです。
 尚、ブログ内全ての作品がフィクションです。
 実際のものとは異なります。

本日2本立て

2013-04-19 20:05:55 | 日記
 私の職場でも、じわりじわりとスマホ派が逓増している。最近は電車やバスに乗っても、皆がスマホを使っているため、なかなかガラケー派の私としては、肩身が狭い感じがしてならないのである。
 しかし、である。実は今、タブレットが当たる懸賞に応募していて、仮に当選したとすれば、ますますスマホを持つ理由が薄れるのだから世話ない。Wi-Fiさえ何とかすればいいわけだが、逆にそれはそれで必要あるのかという葛藤が応募してから消えないのである。使いこなすことができず、無用の長物だったというオチだけは避けたいものだ。まあ、当たればの話だが。
 仏法を実践していようがいまいが、日常的な幸運が向上したわけではない(クジ運が良くなったわけではない)ので、業者に個人情報を提供したというだけで終わるだろう。

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 産業道路で激しくクラッシュした敷島は、病院に搬送された。幸いにして、そんなに重傷というわけでもなかった。
 因みにレンとKAITOはボーカロイド……アンドロイドとしての耐久性の高さから、損傷は全くと言っていいほど無かった。
 そしてレンが慌てて走って追いかけたが、既に犯人達は消えていた。

「この恨み、晴らさでおくべきかっ!」
 報せを受けた南里は、仙台にある研究所の所長室でドンッと激しく机を叩いた。
「この責任はキミにもあるぞ、赤月君!何しろ鏡音リン・レンの正式な管理者はキミにあるのだからな!管理責任が問われるぞ!」
 ビシッと叱責する。
「御意……ですかね」
 赤月は眼鏡を押し上げて言った。
「でも立場上の責任を取るのに吝かではありませんが、プロデュース業務全般については責任を負いかねます」
「な、何じゃと!?」
「鏡音リンは敷島さんのプロデュース業務中、事件に巻き込まれました。ですので、この事件に関しては責任は取れません」
「赤月君、キミはこのプロジェクトを承認したのが誰か分かってて申しているのだろうな?」
「誰が承認しようと、ロボット研究史には大きく『鏡音リン誘拐さる』と書かれるでしょうね」
「……このプロジェクトを承認したのは、この私じゃ」
「それなら、事件の責任は南里先生が取るべきじゃないですか?」
「キミは誰に向かってモノを言っているのか分かっているのだろうなっ!?」
「当然です」
「……ふっ、まあ良い」
 南里は椅子に座った。
「全く。キミは学生の頃から変わらんな」
「先生もですよ」
「で、実際どうする?敷島君達が交通事故に巻き込まれたのは事実だから警察が動いているようじゃが、このままでは極秘プロジェクトそのものが露呈してしまうぞ」
「別に、違法行為をしているわけじゃないんですけどね……。とにかく、犯人達は警察に捕まえてもらって、リンの無事を確認しましょう。ボーカロイドは頑丈ですから、普通に人間を殺すやり方では壊れませんよ」
「しかし、リンをGPSで追えなくなったのじゃろ?」
「犯人達が気づいて、それを破壊した恐れがありますね。あとは、犯人達がどういう動機でリンをさらったかです。ただ単にロリコンだったらまだ大丈夫かもしれませんが、ボーカロイドと知っててさらったのだとしたら、そっちの方が大変です」
「実に合理的な思考じゃ。……逆に、キミをフィールドテスターにしなくて良かったよ」
「私は研究者ですから。……あ!」
「どうした?」
「え……ああ……いや、その……」
「何か、気になることでもあるのかね?」
「先生が先ほどお怒りになったくらいですから、レンも相当怒ってるだろうなと……」
「ふむ。ボーカロイドの中では1番、感情レイヤーの性能が良いからな。それで?」
「実は“ロボット三原則”をインストールしていないので、もしかして、怒りに任せて犯人達を殺したりしないかなって……」
「バカモン!それを早く言わんかーっ!」
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冨士参詣臨時便 3

2013-04-19 12:41:46 | 日記
 昼過ぎに病院が終わって帰ってきたところである。おかげ様で検査の結果も良好で、次の通院期間が延びることとなった。ありがたい限りだ。
 昨日に言っていた顕正会男子部組長氏だが、やはりそう都合よく会えるものでもないようだ。特に今日の病院はメチャ混みで、あれだけ大勢の患者がいれば、確かにその中に顕正会員がいてもおかしくはないのだろうが、発見するに至らなかった。顕正会からの仏縁も、まあこの程度だったようで。
 それはいいのだが、今度は待合室で隣に座ったオジさんが聖教新聞を開いていたのだが、今度は創価学会に縁があるのか?まあ、気のせいということにしておこう。さすがにイニシャルK.O.さんがその新聞に載ることはなさそうだな。載っていたら、是非とも読んでみたいところだが……。え?創価新報?いや、さすがに日顕宗は無いでしょうよ。ん?フェイク?【お察しください】。そういえば、四国のお寺が全焼した件については、【禁則事項です】。
 明日は歯医者だ。いや、私もなかなか医療費がかさむ人生だ。これでも、負担額は少なくなった方だ。かつては、医療費と顕正会活動のために働いていたようなものだからなぁ……。それと比べれば、だいぶマシになったよ。せっかく緩解しているのに、勧誡してまた再燃でもしたら目も当てられない。

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「何ですって!?エミリーが、もともと旧ソ連のロボット兵器だった!?」
 敷島は驚がくして大声を上げた。
 平賀は慌てて、右手の人差し指を口元に当てた。
「しーっ!声が大きいですよ。南里先生からは黙っているように言われましたが……」
「なに?エミリーって、そんな昔から稼動してたんですか?」
「そうなんです。旧ソ連は宇宙開発や核兵器開発の影で、そんなこともしていたんですよ」
「……何でそれがフツーに日本で稼動してるんでしょう?よく旧ソ連は崩壊前に処分しませんでしたね」
「あまりにも崩壊が呆気無かったからでしょうね」
「今のロシア政府も、よく黙ってますね。元KGBのプーチン首相が知らないとは思えないんですけど……」
「だからですよ。旧ソ連も、色々と恐怖政治をしてきたでしょう?それには、今更明かせないものもあるわけです。エミリーも、それに関わっていたようなんですよ」
「『人間のために尽くす』。いまではそれだけを使命に稼動しているエミリーがねぇ……」
 敷島は信じらないという顔をして、首を振った。そして続ける。
「今のロシア政府も、影で暗殺とかやってるんでしょう?よく所長、平気だなー」
「南里先生も強かでして、エミリーに関する旧ソ連の悪事を内密にする代わりに、その所有権の一切を先生に譲渡するという契約を結んだようで……」
「だからか」
「ええ。ここで過去がバレると、プーチン氏や他の閣僚達の政権基盤にも関わってきますから、エミリー1体で済むなら安上がりだと考えているのでしょう」
「何か、国際政治の裏を見たような気がするなぁ……。そのうち日本政府も、自衛隊の兵器に使わせてくれなんて来たりして」
「ははは、まさか……。一応そんなことが無いよう、ボーカロイド達には攻撃力は持たせていませんから。耐久力は持たせていてもね」
「了解。あくまでも、兵器じゃないですからね」
「問題は、ドクター・ウィリーの方です」
「ん?」
「今は国際指名手配を受けている犯罪者ですが、もしかするとアメリカ軍の兵器開発に協力するという名目で司法取引をする可能性が出てきました」
「きったねぇな!」
「アメリカ人の感性からして、なかなか人間型の兵器というのは受け入れ難いようですが、一部の軍高官が注目しつつあるという噂があって、実現してしまう恐れがあるんですよ」
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