報恩坊の怪しい偽作家!

 自作の小説がメインのブログです。
 尚、ブログ内全ての作品がフィクションです。
 実際のものとは異なります。

明日は我が身

2013-04-29 19:32:06 | 日記
食欲ない高齢者などを襲う「低栄養」 免疫低下の恐怖(産経新聞) - goo ニュース

 父方の祖父母は私の小さい頃に亡くなったのでよく覚えていないが、母方の祖母はまだ健在である。祖父は晩年、この新聞記事のようにガリガリに痩せていた。確かに、ほとんど食べていなかったのを覚えている。それと比べて祖母はふっくらしていたのだが、ここ最近、痩せてきている。恐らく太っていた人間が(祖父は元々痩せ型だったようだ)痩せて来ると、もう先が短いサインなのだろうと思う。太っている人間が年老いて痩せてくると、もう先は短い。……ん?何か引っ掛かる言い回しだな???自分で言っといて……。浅井会長、池田会長……まあいいや。

 私も持病が悪化していた頃は、ガリガリであった。その時の私を知っていて、今の私と会うとかなり違う印象を持って頂けるものと思う。やはり、若いうちは少し体型が良い方が無難のようだ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「……此処は宴♪鋼の檻♪さあ光線銃を撃ちまくれ♪」
〔「ありがとうございました。ボーカロイド、初音ミクさんによる“千本桜”でした。続きましてはMEIKOさんの……」〕
「うむ、これはいける!おい、エミリー。タッパに詰めて、持ち帰りするのじゃ!」
「イエス。ドクター南里」
 ディナーショーで歌うボーカロイド達。しかし当の責任者は、食べることに夢中のようで……。
「く、くそ。入りきらん。もっと大きいタッパにすれば良かったのー、エミリー」
「イエス……ドクター南里」
「ちょっと。うちのボカロ達の舞台なんですから、真面目に聴いてくださいよ、先生」
 赤月が呆れた様子で、大学時代の師匠に苦言を投げた。
「大丈夫じゃ。ちゃんと聴いとる。おい、ウエイター君、ワインのおかわりだ」
「ダメだ、この先生……」

 敷島も舞台袖で呆れていた。
(ったく、年寄りのくせにバクバク食いやがって……。俺より長生きしそうだぜ、あの爺さん)
「どこまでも飛んで行こう♪何も恐れることはない♪私達はただ1つ♪……」

 ディナーショーは何のトラブルも無く終わった。
「ドクター南里、持ち帰り用に・重箱に・入れてもらいました」
 エミリーは両手に、重箱3段重ねを持っていた。無論、大型のペーパーバック入りである。
「うむ、すまんのー。皆もお疲れさん!じゃあ、帰るとするかの」
「はあ……」
 するとリンが、
「ねぇ、博士はリン達の歌、聴いてくれなかったの?」
「いや、ちゃんと聴いとったぞ。おかげで美味い飯と酒が楽しめたわい」
 だが、KAITOが、
「正直、目の前の食事の方に気を取られていたとしか見えませんでしたが?」
「い、いや、気のせいじゃ」
「そう。わたしには一瞬、ウィリアム博士がディナーショーに来てると思ったわ」
 MEIKOもジト目で南里を見た。
「き、気のせいじゃ。失敬な!おい、敷島君、早いとこ車を回さんかい」
「はあ……」

 ↑見た目は80歳前後の南里志郎。しかし財団内でも1、2を争うほどの大食漢で知られているという設定。それでいて、浅井会長や池田会長のようにふっくらした体型ではなく、結構な筋肉質であるという。
 南里がボーカロイド達からの信望を無くし、バラバラになりかかるという危機の前兆を描いたもの。
 不自然な展開になったのでボツ。
コメント (2)
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この男、ネタ切れにつき

2013-04-29 02:34:25 | 日記
 性懲りも無く、ボツネタちょっと公開……。

 冷房が故障し、ボーカロイド達にとって耐熱実験状態となった南里ロボット研究所内。敷島が購入してきた氷で体を冷やす面々であった。
「しかし、このままではほんとマズいな……」
 敷島はガリガリ君ソーダ味を齧りながら呟いた。
「大丈夫ですよ。彼女達はああ見えて、意外と頑丈ですから」
 赤月はガリガリ君コーラ味を齧りながら、楽観的に答えた。
「とはいうものの……。あ」
「?」
 敷島は何かを思いついた。
「ミク。ちょっと出かけるぞ」
「は、はい!」
「どこへですか?」
 赤月も首を傾げた。
「近所の商店街だよ。さっき氷を買ってきた所さ」
「なに?どっか行くの?リンも連れてってー!」
「いや、今日はミクじゃないとダメなんだ」
「なにそれー!?」

 うだるような暑さの中、敷島とミクは商店街へ向かった。
「たかおさん、どうしてわたしなんですか?」
「ミクでないとできない仕事なんだ」
「わたしの持ち歌が?」
「いや、悪い。歌の仕事じゃない」
「え……?」
「あっ……と、ここだ、ここ」
「さあ、いらっしゃい!いらっしゃい!のぞみヶ丘商店街大抽選会、好評実施中だよ!」
「さっき、氷買った時に抽選券もらったんだ。でも、モノがモノだけに、ゆっくりクジ引いてる場合じゃないしね」
「はあ……」
「会長、早速やらせてくれ!」
 敷島はメガホン片手に熱く呼び込みしている商店会の俵山会長に、抽選券を差し出した。
「おおっ、敷島さん。ティッシュなら、いっぱいあるよ」
「ふっふっふ。あいにくと今日のところは、この初音ミクがチャレンジするよ」
「ええっ!?わたしですか?」
「このコにできるのかい?」
「ドラム回すだけならできるさ。それより夏祭りイベントの時は、うちのボーカロイド達をまたよろしく頼みますよ?」
「それはもちろん。春の桜祭りの時は、ほんっと大好評だったからね。さあ、初音さん。早速、回しておくんなまし」
「はい」
 ミクはドラムを回した。
 そして、出てきたのは……。

「はっはっはー!大漁、大漁!」
 敷島は意気揚々と研究所に戻って来た。その手には、JTB旅行券が握られていた。
「どうしたんですか、それ?……えっ、福引で!?よく取れましたねぇ……!」
 赤月も掛けていたメガネがずり落ちるほどの驚きだった。
「プロデューサー、予知能力でもあるんですか?みくみくが取るなんて……」
 レンも珍しそうに旅行券を見つめる。
「いやあ、第六感というか……今日のラッキーカラーはエメラルドグリーンだって、朝のテレビで言ってたのを思い出して……」
 ズコーッ!!
「……あ、あの、もしかして……今日のラッキーカラーが黄色だったら……?」
 赤月が恐る恐る聞いてみる。
「うん。リンとレンに来てもらったし、ピンクだったらエミリーかルカに来てもらった。赤だったらMEIKOだし、青系ならKAITOだな」
 更にズコーッ!!
コメント (7)
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