報恩坊の怪しい偽作家!

 自作の小説がメインのブログです。
 尚、ブログ内全ての作品がフィクションです。
 実際のものとは異なります。

冨士参詣続行便

2013-04-20 19:30:20 | 日記
 またもや“ボカロマスター”ボツネタより……。

「ふ、ふふ……。とんだ誤算だったな。まさか、ボウズがこの私を追い詰めるとは……」
 ウィリアム・フォレスト……通称“ドクター・ウィリー”の研究所に潜入し、ついに袋小路に追い詰めたのは鏡音レンだった。
「ボウズとは何だ!……いや、それはどうでもいい。お前は絶対に許さない!」
「ほお。感情レイヤーが上手く機能しているようだな。南里のヤツめ、苦手としていたソフトウェア研究も、ようやく克服したようだな」
「ごまかすな!お前はリンをさらわせた!プロデューサーに大ケガをさせた!ルカ姉ちゃんの歌声を奪った!みくみく(*)の左手を吹き飛ばした!」
 *リン・レンが勝手に付けた初音ミクのあだ名。無論、非公式。
「ボウズ、他にもあるぞ。シンディを使ってエミリーとも戦わせたし(負けたがな)、KAITOを海に投げ落として機能停止に追い込もうともしたな(**)」
 **当初、KAITOのボディは海水への防水加工が施されていなかった。
「お前は絶対に許さない!」
「で?どうするつもりだ?」
「地獄に叩き落とす!」
「できるのか?」
「なに?」
「何はともあれ、お前達が我々人間の慰み物として作られた道具であることは事実。お前達など所詮、私から見れば検品で弾かれた不良品そのもの。それを南里に代わって処分してやろうというのだ。聞けばお前も、量産化に失敗した試作品とのことだが……。それが粋がるとは、おこがましいにも程がある。ここで私に手を挙げたら、今度こそ廃棄処分だぞ?」
「うう……!」
「不気味の谷現象について、まだ知らぬようだな」
 ウィリーは手を差し伸べた。
「来い。私と共に。私なら南里と違い、お前の存在価値をより高めることができる。それこそ正に、アンドロイドとしての望みだと思わんかね?」
 ウィリーはそう言って、壁のボタンを押す。すると壁が開いて、外に海が広がっていた。
「ば、バカにするなっ!」
「ここで引き返しても、廃棄処分が待っているぞ」
「くっ……」
 その時だった。
〔ピーピーピーピー!「大津波警報発令!大津波警報発令!直ちにこの島から脱出せよ!大津波警報発令!大津波警報発令!」〕
「さっきの地震で?!」
「案ずるな。この研究所が建つ島自体が要塞じゃ。数メートルの津波など問題ない。さて、先ほどの答えだが……逃げるのか!!」
 レンは慌てて来た道を引き返した。背後に、大きな水の音が聞こえる。
「うわああああっ!!」
 所内に波が飛び込んできた。
〔「レン、聞こえるか!?」〕
「ぷ、プロデューサ!?」
〔「今、レンのいる場所は分かってる。そのまま、廊下の反対側まで走れ!」〕
「わ、分かった!」
 廊下の途中で防火シャッターが閉まっていたが、くぐり戸を通って反対側に抜ける。所々に、レンが倒した研究所の警備ロボットの残骸が転がっていた。
ガーンと音がして、押し寄せてきた津波が防火シャッターを破壊するのが分かった。
 廊下の反対側に行くと、左手を損傷したエミリーがいて、
「エミリー姉ちゃん!」
「鏡音レン・脱出する!」
 エミリーはレンを抱えると、研究所の壁を破壊し、外へ脱出した。そして、両足からジェットエンジンを噴射させる。
「て、鉄腕アトム!?」
「敷島さんからは・“ターミネーチャン”と・呼ばれたことが・ある」
「そ、そうだなぁ……」
 眼下に研究所が大津波にさらわれ、崩壊して行く様子が見えた。
「ドクター・ウィリーは?」
「多分、津波にさらわれたと思う」
「手は・出して・いないな?」
「ボクのメモリーを調べてもらえれば分かるよ」
「よし」
 そして、別の方向に視点を向けると、一艘の船が津波が来る方向に向けて操行しているのが見えた。津波の時に、わざとそれが来る方向に一気に船を飛ばして助かったという事例は、東日本大震災の時にも散見された。
「敷島さん達は・あの船に乗っている」
(ドクター・ウィリーは死んだのか?)

 実際のOKネタはレン1人がウィリーを追い詰めるのではなく、他の複数のボーカロイド達がいる描写になっている。また、緊急地震速報と大津波警報が発令されるタイミングが違っている。
 因みに、レンが怒りに任せてウィリーを殴りつける案もあった。これはロックマン7におけるロックマンとドクター・ワイリーのやり取りがモデル。
コメント (4)
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新たな発見

2013-04-20 15:32:21 | 日記
 今日は歯の治療に行ってきた。既に虫歯は完治しているのだが、歯石除去をして歯周病の予防をしなければならない。私もなかなか老化が早いようであるが、だからといって、歯の汚いオッサンになるのだけは避けたい。
 終わった後で、今度は大宮駅東口に向かった。実は昨日、処方された薬の一部が行き着けの薬局に無く、後日取りに行くことになったのだった。
 バスで大宮駅東口に辿り着いたはいいものの、暇つぶしにやっていたケータイで、今日は1日に2本しかない東武バス、第二住宅入口経由、吉野町車庫行きに間に合うことが判明した。高島屋に着いた私は、その後ダッシュ!何とかして、バスに間に合った。いすゞエルガ・ミオから同じ車種に乗り継ぐのも面白いものだが、とにかくバスファンとしても勝利の気分だ。どうやらこの後、国際興業の導守循環も出るようで、私の作品のキャラクター達の軌跡を辿るなら、後者の方が良かったのだが、まあいいだろう。
 寿能住宅バス停で降りる。確かに、もうマクドナルドは無くなっていた。旧・青年会館の佇まいは、相変わらずの不気味エキゾチックな雰囲気のままだ。ところで、この辺りに建てるつもりか?顕正新聞社別館というのは……。駐車場にスーツ姿の顕正会男子部員がいたので聞きたいところだったが、知り合いでもないし、何やら忙しそうにしていたのでやめておいた。
 大宮公園駅に向かって歩く。実に閑静な住宅街だ。最初にここに着いた敷島と初音ミクは、ミクのモデルとなったとされる少女が住んでいるという家を訪ねている。しかし留守宅であり、近所で聞き込みをしたところ、自治医大さいたま医療センターに入院していることが分かったので向かった(これも私が通院しながら取材した)。しかし、そこも仙台の総合病院に転院してしまったとのことで、大宮に取って返し、追っ手をまくために大宮公園を経由している。
 “ポーラスター”号のチケットを買う為に、大宮公園駅前のファミマに寄ったことになっている(ファミポートで高速バスのチケットが購入できる)が、ちゃんとまだあった。顕正会員らしき数名が店先で喫煙していたが、そこはスルーする。
 大宮公園駅のホームで電車を待つ。敷島達は向かい側のホームから柏行きに乗ったが、作者の私は大宮行きで。で、接近放送が流れる。大宮公園駅の自動放送は、アニメ声優の大原さやか氏が喋っていることは二次ヲタでもなかなか知られていない。が!……あれ?何か声が随分低くなったね……。え!?もしかして、中の人チェンジしちゃった!?さぁや(大原さやか氏のニックネーム)、カムバックーっ!
 8000系電車に乗り込んで大宮へ。北大宮駅で、対向電車とすれ違う。何と、それは船橋行きの10000系だった。もう既に10000系は、運用に就いているのか。東上線や伊勢崎線(え?なに?スカイツリー線とお呼び?はいはい……)でも、そろそろボロ電車扱いされている10000系だが、それ以上にボロい電車が走っている野田線では、新型車両扱いだ。60000系が投入されると、ますます8000系には乗り収めしておかなくてはね。
 薬をもらって、近所のマックで昼食。やたら高校生が多い。これだけ人が多いと、バスに隠れれば追っ手の目を誤魔化すことはできるだろう。
 帰りの西武バスに乗る。おっと、ここで白い杖をついた盲人の乗客あり。私と同じバス停で降りたが、何度か見かけている常連客だ。運転手も分かっているのか、あえてバスの前扉を乗車口の前につけた。点字ブロックは、バス停の乗車口にしか無いからである。実にきめ細かい心遣いだ。

 本日のBGM、“初音ミクの消失”“千本桜(オリジナル)”“千本桜(鏡音リン・レン版)”
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