先日、顕正新聞4月15日号のことを書いたが、だからと言って別に入信や脱会を勧めているわけではない。そんな権利も義務も、今はどこにも無いからだ。ただ、同じ病気を抱えている者として、その登壇者の内容はどうなのかを考察させて頂いただけだ。
病気の内容のことについては、特に嘘は書かれていないだろう。但し、本当はもっと書いた方がいい真実も隠されているような気がする。嘘は書いていないが、真実もまた書いていないということだ。これを読んで同じ潰瘍性大腸炎の患者が入信したいと思うかどうか、それは微妙だろう。確かに幸運と言える事案があったようだが、それを正しい仏法のおかげとするには弱いような気がした。例えこれが法華講員の発表だったとしても、やはり同じように思っただろう。失礼だが、潰瘍が初期ガンではなく、もっと進行した際にもう1度体験発表されたらどうかと思う。この時に奇跡が起これば、それはもう大感動ものだろう。
恐らく日蓮正宗法華講では、潰瘍の時点で何が起きても、体験発表させないかもしれない。信徒内同士で感動を分かち合うには、そして宗外に感動を伝えるには弱いからだ。仮に私が信心していた中で寛解し、大喜びで報告するとする。しかし、それでも体験発表の話は来ないはずだ。これくらい、宗門では当たり前だからだ。
因みに潰瘍性大腸炎は厚生労働省指定の難病であり、未だ治療法は特定されていない。つまり寛解はあっても、完治は無い。顕正新聞ではそこをボカしているが、同じ患者は騙されないので悪しからず。
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連れ去られた鏡音リンを追う際、車で大クラッシュを起こした敷島は病院に運ばれた。
犯人達は事前に通報を受けていた警察の緊急配備により逮捕され、リンも無事に保護された。
病院の手術室の近くには不安そうな顔を隠せない巡音ルカとKAITO、MEIKO、鏡音リン・レンがいた。
そして少し離れた長椅子には、初音ミクが俯いて泣きじゃくっていた。
その横にはエミリーが慰めるように、ミクの左肩に手を置いていた。
仙台から駆けつけた南里は、悔しそうに病院の壁に拳を当てていた。
「手術はひとまず成功。命に別状は無いそうじゃ」
南里がボーカロイド達や赤月、平賀を前に言う。
「脳波への影響、並びに後遺症の心配もない。しかし、意識が戻るまでは面会謝絶。いや、意識が戻ってもしばらくの間は、面会を差し控えるようにとの主治医の見解じゃ。私も、それに従うべきだと思う。各々心配だろうが、ここは私に任せて、それぞれの仕事を真っ当してほしい。やっと……ボーカロイドの存在が世に知れ渡るようになったのじゃ。彼も、それを望んでいるはずじゃ」
「……そういうわけだから、そんなに落ち込まないで。ミク」
赤月が1番感情レイヤーの落ち込みが激しいミクを気遣って言った。
「ミク?どうしたの?大丈夫?」
「……え?ええ……大丈夫です……」
ミクとルカは同じタクシーに乗って、病院をあとにした。
「ミク。例のミュージカル……主役決まったんですってね。おめでとう」
ルカが言った。
「ありがとう……」
「プロデューサーが事故に遭ったのはショックだけど、命は助かったし、リンも無事だったんだから」
「うん……」
「ミクが主役で頑張ってるところ、プロデューサーに見てもらえないのは残念だけど、これを成功させれば喜んでくれると思うよ」
「そうだね……」
普段あまり喋らないルカがミクに対して、元気付けようとしているのはミクに分かった。
「頑張らなきゃ……。頑張らなきゃだよね……」
犯人達の車を避けようと敷島達の車に突っ込んできた車が大型トラックだったという設定。しかし、限定的とはいえ主人公不在にすると……結構難しいんだ、これが。
群集劇なのでその間他のキャラにスポットを当てれば良いのだが、大抵は敷島と繋がっているので、挫折した。よって、普通乗用車くらいにしておいて、軽傷ということに。
病気の内容のことについては、特に嘘は書かれていないだろう。但し、本当はもっと書いた方がいい真実も隠されているような気がする。嘘は書いていないが、真実もまた書いていないということだ。これを読んで同じ潰瘍性大腸炎の患者が入信したいと思うかどうか、それは微妙だろう。確かに幸運と言える事案があったようだが、それを正しい仏法のおかげとするには弱いような気がした。例えこれが法華講員の発表だったとしても、やはり同じように思っただろう。失礼だが、潰瘍が初期ガンではなく、もっと進行した際にもう1度体験発表されたらどうかと思う。この時に奇跡が起これば、それはもう大感動ものだろう。
恐らく日蓮正宗法華講では、潰瘍の時点で何が起きても、体験発表させないかもしれない。信徒内同士で感動を分かち合うには、そして宗外に感動を伝えるには弱いからだ。仮に私が信心していた中で寛解し、大喜びで報告するとする。しかし、それでも体験発表の話は来ないはずだ。これくらい、宗門では当たり前だからだ。
因みに潰瘍性大腸炎は厚生労働省指定の難病であり、未だ治療法は特定されていない。つまり寛解はあっても、完治は無い。顕正新聞ではそこをボカしているが、同じ患者は騙されないので悪しからず。
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連れ去られた鏡音リンを追う際、車で大クラッシュを起こした敷島は病院に運ばれた。
犯人達は事前に通報を受けていた警察の緊急配備により逮捕され、リンも無事に保護された。
病院の手術室の近くには不安そうな顔を隠せない巡音ルカとKAITO、MEIKO、鏡音リン・レンがいた。
そして少し離れた長椅子には、初音ミクが俯いて泣きじゃくっていた。
その横にはエミリーが慰めるように、ミクの左肩に手を置いていた。
仙台から駆けつけた南里は、悔しそうに病院の壁に拳を当てていた。
「手術はひとまず成功。命に別状は無いそうじゃ」
南里がボーカロイド達や赤月、平賀を前に言う。
「脳波への影響、並びに後遺症の心配もない。しかし、意識が戻るまでは面会謝絶。いや、意識が戻ってもしばらくの間は、面会を差し控えるようにとの主治医の見解じゃ。私も、それに従うべきだと思う。各々心配だろうが、ここは私に任せて、それぞれの仕事を真っ当してほしい。やっと……ボーカロイドの存在が世に知れ渡るようになったのじゃ。彼も、それを望んでいるはずじゃ」
「……そういうわけだから、そんなに落ち込まないで。ミク」
赤月が1番感情レイヤーの落ち込みが激しいミクを気遣って言った。
「ミク?どうしたの?大丈夫?」
「……え?ええ……大丈夫です……」
ミクとルカは同じタクシーに乗って、病院をあとにした。
「ミク。例のミュージカル……主役決まったんですってね。おめでとう」
ルカが言った。
「ありがとう……」
「プロデューサーが事故に遭ったのはショックだけど、命は助かったし、リンも無事だったんだから」
「うん……」
「ミクが主役で頑張ってるところ、プロデューサーに見てもらえないのは残念だけど、これを成功させれば喜んでくれると思うよ」
「そうだね……」
普段あまり喋らないルカがミクに対して、元気付けようとしているのはミクに分かった。
「頑張らなきゃ……。頑張らなきゃだよね……」
犯人達の車を避けようと敷島達の車に突っ込んできた車が大型トラックだったという設定。しかし、限定的とはいえ主人公不在にすると……結構難しいんだ、これが。
群集劇なのでその間他のキャラにスポットを当てれば良いのだが、大抵は敷島と繋がっているので、挫折した。よって、普通乗用車くらいにしておいて、軽傷ということに。