報恩坊の怪しい偽作家!

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冨士参詣臨時便 3

2013-04-19 12:41:46 | 日記
 昼過ぎに病院が終わって帰ってきたところである。おかげ様で検査の結果も良好で、次の通院期間が延びることとなった。ありがたい限りだ。
 昨日に言っていた顕正会男子部組長氏だが、やはりそう都合よく会えるものでもないようだ。特に今日の病院はメチャ混みで、あれだけ大勢の患者がいれば、確かにその中に顕正会員がいてもおかしくはないのだろうが、発見するに至らなかった。顕正会からの仏縁も、まあこの程度だったようで。
 それはいいのだが、今度は待合室で隣に座ったオジさんが聖教新聞を開いていたのだが、今度は創価学会に縁があるのか?まあ、気のせいということにしておこう。さすがにイニシャルK.O.さんがその新聞に載ることはなさそうだな。載っていたら、是非とも読んでみたいところだが……。え?創価新報?いや、さすがに日顕宗は無いでしょうよ。ん?フェイク?【お察しください】。そういえば、四国のお寺が全焼した件については、【禁則事項です】。
 明日は歯医者だ。いや、私もなかなか医療費がかさむ人生だ。これでも、負担額は少なくなった方だ。かつては、医療費と顕正会活動のために働いていたようなものだからなぁ……。それと比べれば、だいぶマシになったよ。せっかく緩解しているのに、勧誡してまた再燃でもしたら目も当てられない。

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「何ですって!?エミリーが、もともと旧ソ連のロボット兵器だった!?」
 敷島は驚がくして大声を上げた。
 平賀は慌てて、右手の人差し指を口元に当てた。
「しーっ!声が大きいですよ。南里先生からは黙っているように言われましたが……」
「なに?エミリーって、そんな昔から稼動してたんですか?」
「そうなんです。旧ソ連は宇宙開発や核兵器開発の影で、そんなこともしていたんですよ」
「……何でそれがフツーに日本で稼動してるんでしょう?よく旧ソ連は崩壊前に処分しませんでしたね」
「あまりにも崩壊が呆気無かったからでしょうね」
「今のロシア政府も、よく黙ってますね。元KGBのプーチン首相が知らないとは思えないんですけど……」
「だからですよ。旧ソ連も、色々と恐怖政治をしてきたでしょう?それには、今更明かせないものもあるわけです。エミリーも、それに関わっていたようなんですよ」
「『人間のために尽くす』。いまではそれだけを使命に稼動しているエミリーがねぇ……」
 敷島は信じらないという顔をして、首を振った。そして続ける。
「今のロシア政府も、影で暗殺とかやってるんでしょう?よく所長、平気だなー」
「南里先生も強かでして、エミリーに関する旧ソ連の悪事を内密にする代わりに、その所有権の一切を先生に譲渡するという契約を結んだようで……」
「だからか」
「ええ。ここで過去がバレると、プーチン氏や他の閣僚達の政権基盤にも関わってきますから、エミリー1体で済むなら安上がりだと考えているのでしょう」
「何か、国際政治の裏を見たような気がするなぁ……。そのうち日本政府も、自衛隊の兵器に使わせてくれなんて来たりして」
「ははは、まさか……。一応そんなことが無いよう、ボーカロイド達には攻撃力は持たせていませんから。耐久力は持たせていてもね」
「了解。あくまでも、兵器じゃないですからね」
「問題は、ドクター・ウィリーの方です」
「ん?」
「今は国際指名手配を受けている犯罪者ですが、もしかするとアメリカ軍の兵器開発に協力するという名目で司法取引をする可能性が出てきました」
「きったねぇな!」
「アメリカ人の感性からして、なかなか人間型の兵器というのは受け入れ難いようですが、一部の軍高官が注目しつつあるという噂があって、実現してしまう恐れがあるんですよ」
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