中小企業診断士 地域活性化伝道師のブログ

地域活性化を目指すプロフェッショナル人材をリンクさせイノベーションを目指す中小企業診断士、地域活性化伝道師です。 

資金調達もイノベーションの一つ!

2015年07月16日 04時58分03秒 | 中小企業白書(2015年版)
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2015年版)152ページ「イノベーション活動を実施しなかった企業が経験したイノベーションの阻害要因」をみましたが、今日は153ページ「イノベーション活動を実施した企業が経験したイノベーションの阻害要因」をみます。

下図からイノベーション活動を実施した企業が実現に至るまでの阻害要因について見ると、大企業においては「能力ある従業者不足」が突出して高く、中規模企業においては、「社内・グループ内資金不足」、小規模事業者については、「社内・グループ内資金不足」や「社外・グループ外資金不足」、「イノベーションのコストが高すぎること」といった、資金に関する項目が顕著に高いことが分かります。

白書は、一般的には大企業は優秀な人材を確保・育成しているイメージがあるものの、実際には時代の最先端の技術等を扱いイノベーションを担う人材等に課題を抱えている反面、中規模企業、小規模事業者については、資金に関する項目が顕著に高いことが分かる。

この点に関しては、オスロ・マニュアル内の中小企業のイノベーションに関して「金融」が大きな課題であるという記載があるように、中小企業、特に、小規模事業者のイノベーションの活発化に向けた資金調達の重要性が淳き彫りになった、とあります。

中小企業の資金調達が容易になればイノベーションは活発になる!というほどモノゴトはシンプルではないものの、資金調達を上手く行うこともイノベーションの一つであるという認識が重要なのでしょうね!

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経営資源の不足を言い訳にしない!

2015年07月15日 05時07分55秒 | 中小企業白書(2015年版)
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2015年版)151ページ「企業規模別に見たイノベーションを実現した企業の割合」をみましたが、今日は152ページ「イノベーション活動を実施しなかった企業が経験したイノベーションの阻害要因」をみます。

下図からイノベーション活動を実施しない企業が経験した阻害要因をみると、大企業においては「イノベーションの十分な需要見込めず」が最も高くなっていますが、中規模企業では「能力ある従業者不足」、小規模企業では「社内・グループ内資金不足」が高い割合となっていることが分かります。

大企業は市場環境に基づく経営判断としてイノベーションを実施していない理由が最も高い反面、中規模企業や小規模事業者においては経営資源の不足に関する要因が高い割合となっている、ということです。

現状を踏まえるとこの回答には強く納得してしまいますが、限られた経営資源の中でやりくりしていくのが中小企業であるので、これを言い訳にしないようにしなくてはなりませんね!

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規模が小さくなるに従い低くなっている!

2015年07月14日 05時09分37秒 | 中小企業白書(2015年版)
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2015年版)150ページ「プロダクト/プロセス/組織/マーケティング・イノベーションの実現企業割合」をみましたが、今日は151ページ「企業規模別に見たイノベーションを実現した企業の割合」をみます。

下図は、我が国のイノベーションの実現状況を企業規模別に見たものです。

この図について白書は、企業の規模ごとにイノベーションを実現した企業の割合に顕著な違いが見え、大企業から中規模企業、中規模企業から小規模事業者と規模が小さくなるに従い低くなっている、とあります。

こうした傾向は、イノベーションの四つの類型のいずれにおいても見て取れることから、イノベーションの実現に向けた阻害要因を、「イノベーションの実現に向けた活動を実施する段階」、「活動を実施してから実現する段階」の二つの段階に分けて、企業規模別に見ていきます!

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我が国のイノベーション実現の割合は低い?!

2015年07月13日 05時05分09秒 | 中小企業白書(2015年版)
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2015年版)149ページ「オスロマニュアルによるイノベーションの4類型」をみましたが、今日は150ページ「プロダクト/プロセス/組織/マーケティング・イノベーションの実現企業割合」をみます。

下図は、欧州諸国のイノベーションの状況を4類型に基づき、その実現企業の割合を比較したものです。

この図について白書は、プロダクト・イノベーション、プロセス・イノベーション、組織イノベーション、マーケティング・イノベーションのいずれを見ても、我が国のイノベーション実現の割合は低くなっていることが分かる、としています。

このグラフが示すほど日本のイノベーションは低くないと思いますが、この結果に対して国はどういう方向性を示してくるのか、ここに注目してこの後を読んでいきたいですね!

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イノベーションの四つの定義を知っていますか??

2015年07月12日 06時09分06秒 | 中小企業白書(2015年版)
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2015年版)145ページ「規模別、組織形態別に見たイノベーションの活動状況」をみましたが、今日は149ページ「オスロマニュアルによるイノベーションの4類型」をみます。

下図は、経済協力開発機構(OECD)が中心となってイノベーションについて議論がなされたオスロ・マニュアルによるイノベーションの定義をまとめた表です。

イノベーションにはプロダクト・イノベーション、プロセス・イノベーション、組織イノベーション、マーケティング・イノベーションの四つが定義されていますが、この背景として白書は、イノベーションの概念が生まれたのは1912年に遡る。

オーストリアの経済学者シュンペーターにより提唱され、イノベーションとは”既成の概念を覆すような新規の技術や材料、生産手段、産業や組織の再編などによってもたらされる革新”と定義された。

この定義からも分かるように、イノペーションとは広い概念であり、一般には新しい技術の発明を指す言葉であると誤解されているが、それだけでなく新しいアイデアから価値を創造し、社会に変化をもたらす自発的な人・組織・社会の幅広い変革を意味する、とあります。

イノベーションの概念はなんとなく理解しているつもりですが、この四つの定義があったとは知らなかったですね!

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「小規模の壁」がある!

2015年07月11日 05時49分21秒 | 中小企業白書(2015年版)
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2015年版)144ページ「企業規模別、業種別に見た組織体制の状況」をみましたが、今日は145ページ「規模別、組織形態別に見たイノベーションの活動状況」をみます。

下図から規模別、組織形態別に見たイノベーションの活動状況を見ると、中規模企業・小規模事業者のいずれにおいても、営業・販売部門も企画・開発部門も設置していない企業はイノペーション活動を行っている割合が50%を切っているが、その両方の部門を設置している企業は、イノベーション活動を行っている割合は80%近くとなっていることが分かります。

これについて白書は、組織の成長につれてイノベーション活動が活発になっておりその傾向は企業規模に関わらず同様である。

つまり、イノベーション活動には組織体制が重要な要素となっているといえる。

しかしながら、小規模事業者は経営資源が限られており、全ての企業が販売・営業部門、特に企画・開発部門を保有することは困難であることから、イノベーションの取組状況に差が出てしまうのはやむを得ない面もあり、イノベーション活動における「小規模の壁」があると考えられる。

しかし、こうした小規模事業者ならではの課題を他者との連携によって克服したり、ITによってその代替となる仕組みを構築したりすることができれば、イノベーション活動を活発化させ収益を伸ばしていく事も可能であると考えられる、としています。

「小規模の壁」は悪い面ばかりではないと思いますが、イノベーションを活発化させる乗り越える方法を考えなくてはならないということですね!

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「組織は戦略に従う」「戦略は組織に従う」

2015年07月10日 05時05分30秒 | 中小企業白書(2015年版)
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2015年版)143ページ「小規模事業者のイノベーションのプロセス別に見た課題」をみましたが、今日は144ページ「企業規模別、業種別に見た組織体制の状況」をみます。

下図から「営業・販売部門」と「企画・開発部門」に関して、それぞれの部門の設置状況を企業規模別、業種別に見ると、「企画・開発部門」のみを設置している企業が少ないことが分かります。

これについて白書は、組織の成長・発展の過程では、まず「営業・販売部門」が置かれ、その後「企画・開発部門」が置かれると考えられる。

また業種別にみると、小規模事業者では組織体系に業種別の差異は大きく見られないものの、中規模企業では業種ごとの特徴が見られる。

例えぱ、製造業において企画・開発部門を設置している企業が50%超となっており、商品開発に力を入れている企業が多いことが分かる。

また、卸売業では88.8%の企業が営業・販売部門を設置しており、販売力の強化に力を入れていることが分かる。

他方、小売業、サービス業ではどちらの部門も設置していない企業が30%を超えており、他の業種と比ぺると、体制の整備や専門部署の設置が進んでいないことが分かる。

「組織は戦略に従う」「戦略は組織に従う」という考え方がありますが、白書はどのように展開していくのでしょうか?

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市場を意識した経営に注力せよ!

2015年07月09日 05時07分48秒 | 中小企業白書(2015年版)
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2015年版)143ページ「中規模企業のイノベーションのプロセス別に見た課題」をみましたが、今日は143ページ「小規模事業者のイノベーションのプロセス別に見た課題」をみます。

下図から小規模事業者の課題をみると、検討開始の判断の段階では「イノベーションの取組の必要性の見極めが難しい」、事業化の判断の段階では「事業化の時期の見極めが難しい」と回答した事業者が多いことが分かります。

これについて白書は、中規模企業と同様、経営上の決断に大きな課題を抱えている。

また、投資の判断の段階では「投資をするための資金調達が難しい」と回答した事業者が最も多く、また、事業化の判断の段階でも「運営資金の調達が難しい」と回答した事業者も多いことから、資金面での課題も大きいことが分かる。

他方で、「人材」に関する課題はどの段階でも下位であり、経営資源の中でも資金面での課題、すなわち、資金繰りの課題により、イノベーション活動が停滞する要因があると考えられる、とあります。

このように中小企業・小規模事業者は、イノベーションを取り組むにあたり、市場動向を見極めた上での経営上の判断に課題を多く抱えている傾向にある。

これは中小企業・小規模事業者が大企業と異なる成長パターンを歩む中で、自社の技術面のみならず市場を意識した経営の重要性が増していることが原因として考えられる。

市場を意識した経営に注力していくことが中小企業・小規模事業者のこれからの発展の鍵になるということです!

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経営上の決断に課題がある!

2015年07月08日 05時06分36秒 | 中小企業白書(2015年版)
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2015年版)139ページ「イノペーションに一歩踏み出すきっかけとなる意見交換の場」をみましたが、今日は143ページ「中規模企業のイノベーションのプロセス別に見た課題」をみます。

下図から中規模企業のイノベーションのプロセス別に見た課題を見ると、検討開始の判断の段階では「イノベーションの取組の必要性の見極めが難しい」、投資の判断の段階では「投資時期・必要性の見極めが難しい」、事業化の判断の段階では「事業化の時期の見極めが難しい」と回答した企業が多くなっていることが分かります。

これについて白書は、自社の経営資源への課題よりも市場の動向を見極めた上での経営上の決断に最も多くの課題を抱えている傾向にある。

これは、グローバル化の進展による市場の変化やリーマン・ショック等の景気変動を経験し、市場動向や景気の先行きを見極めることがより難しくなっていることが原因と推察される。

また、事業化の判断の段階では「事業を担当する人材の見極めが難しい」と回答した企業も多く、事業としてイノベーションを推進していくための適正な人材の配置等に課題を抱えていることが分かる、とあります。

では、小規模企業ではどのような課題があるのでしょうか。明日見ていきます!

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イノベーションにはフェイスツーフェイスが不可欠!

2015年07月07日 05時02分03秒 | 中小企業白書(2015年版)
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2015年版)138ページ「イノペーションに一歩踏み出すきっかけとなる意見交換先」をみましたが、今日は139ページ「イノペーションに一歩踏み出すきっかけとなる意見交換の場」をみます。

下図から イノベーションに一歩踏み出すために必要としている意見交換の場を需要志向(広域需要志向/地域需要志向)別にみると、需要志向の違いによらず、「定期的に開かれる会合」、「不定期に開かれる会合・イベント」と回答する企業が多くなっていることが分かります。

これについて白書は、他方でインターネット上のウェブサイトやソーシャルネットワークなどのインターネットを通じた意見交換については重視していない傾向にあることが分かる。

情報技術の進展によりコミュニケーション手段に変化が発生しているものの、イノベーションを推進するための意見交換としては、顔と顔を突き合わせる手法を重視する傾向にあることが分かる、としています。

ソーシャルネットワークがどんなに普及してもフェイスツーフェイスがイノベーションに繋がるということですね!

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イノベーションに一歩踏み出すきっかけとは?

2015年07月06日 05時31分09秒 | 中小企業白書(2015年版)
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2015年版)137ページ「需要志向別、規模別に見たイノベーション活動を行っていない理由」をみましたが、今日は138ページ「イノペーションに一歩踏み出すきっかけとなる意見交換先」をみます。

下図からイノベーションに一歩踏み出すきっかけとして重要と考えている意見交換先を需要志向(広域需要志向/地域需要志向)別にみると、地域需要志向型の企業では「同業他社、業界団体」と回答する企業が最も多く、広域需要志向型の企業では「顧客企業」と回答する企業が多いことが分かります。

これについて白書は、地域需要志向型の企業、広域需要志向型の企業ともに、顧客企業や同業他社等の経営上の接点が多い事業者等との意見交換を最も重視していることが分かる。

また広域の需要を志向するほど遠隔地の異業種企業や大学や公設試験研究機関などとの意見交換を重視する傾向にあり、広域需要志向型の企業は幅広い意見交換先も重要と考えている、とあります。

顧客を中心に意見交換先を多く持つことがイノベーションに繋がるということですね!

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イノベーションを行っていない理由とは?

2015年07月05日 05時01分44秒 | 中小企業白書(2015年版)
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2015年版)134ページ「需要志向別、イノベーションの達成状況別に見た経常利益の傾向」をみましたが、今日は137ページ「需要志向別、規模別に見たイノベーション活動を行っていない理由」をみます。

下図からイノベーション活動を行っていない理由をみると、「市場の特性として根本的に必要性を感じず行っていない」と回答Lた企業と、「景気動向、市場情勢から必要性を感じず行っていない」と回答した企業を合わせると50%超となり、過半数の企業はイノベーション活動に取り組む必要性を感じていないことが分かります。

これについて白書は、市場の特性や市場動向等の理由によりイノベーション活動をしていないものの、人ロ減少等により域内需要の減少が加速する可能性もあるため、こうしたイノベーションの必要性を感じていな企業であっても成長の源泉と言えるイノペーションに取り組み競争力を高めていく必要があると考えられる。

他方で、約半数の企業はイノベーションの必要性を感じながらも人材面や資金面の理由により取り組めていないことが分かる。

また、広域需要志向型の企業では地域需要志向型の企業と比べると人材の不足が原因と答えた企業が多くなっており、特に広域需要志向型の小規模事業者では20%超の事業者が人材の問題によりイノベーション活動ができないと回答している、とあります。

事業拡大の意思が強いものの人材不足がイノベーションを困難にしているということですね。

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地域型企業には「伸び代」がある!

2015年07月04日 05時52分46秒 | 中小企業白書(2015年版)
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2015年版)133ページ「イノベーションの達成状況別に見た経常利益の傾向」をみましたが、今日は134ページ「需要志向別、イノベーションの達成状況別に見た経常利益の傾向」をみます。

下図から需要志向(広域需要志向/地域需要志向)別にイノベーション活動の状況と経常利益の傾向の関係をみると、地域需要志向型の企業、広域需要志向型の企業ともに、イノベーション活動を行っていない企業、イノベーション活動を行った企業、イノベーションを達成した企業の順に、経常利益が増益傾向にある割合が増加していることが分かります。

白書は加えて、イノベーション活動の有無による経常利益が増益傾向にある企業の割合の差は、地域需要志向型の企業では13.6%、広域需要志向型の企業では8.6%となっており、地域需要志向型の方がその差は顕著になっている。

このことから、広域需要志向型の企業と比較して相対的に安定している地域の需要を志向する企業は、イノベーション活動を行うインセンティブが弱いゆえにイノベーション活動を行った企業はむしろ収益が上がりやすい傾向にあるといえる。

つまり、地域需要志向型の企業は「伸び代」があり、地域需要志向型の企業だからこそ、イノベーション活動による収益力が向上する余地があると考えられる。

これらを踏まえて、我が国の中小企業・小規模事業者の収益力のより一層の向上を図るためには、こうした地域需要志向型の企業にも着目し、その活動を支援していくことが重要と考えられている訳ですね!

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イノベーションは収益性を高める!

2015年07月03日 05時06分49秒 | 中小企業白書(2015年版)
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2015年版)132ページ「イノベーションの達成によって得られた成果」をみましたが、今日は133ページ「イノベーションの達成状況別に見た経常利益の傾向」をみます。

下図からイノベーションの類型別、需要志向(広域需要志向/地域需要志向)別にイノベーション活動の状況と収益の関係を見ると、プロダクト・イノベーションを達成した企業とプロセス・イノベーションを達成した企業ともに経常利益が増益傾向にあると回答した企業は40%を超えていることが分かります。

白書はこの結果について、イノベーション活動を行っていない企業、イノベーション活動を行った企業、イノベーションの達成をした企業の順に経常利益が増益傾向にある割合が増加しており、プロダクト・イノベーション、プロセス・イノベーションともに中小企業・小規模事業者の収益性を向上させる効果があると考えられる、とあります。

イノベーションは収益性を高めるということですね!

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イノベーションの原点は人材育成にある!

2015年07月02日 05時05分09秒 | 中小企業白書(2015年版)
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2015年版)131ページ「需要志向に見た最も重視するイノベーションの成果」をみましたが、今日は132ページ「イノベーションの達成によって得られた成果」をみます。

下図から 中小企業・小規模事業者がイノベーションの達成によって実際に得られた成果をみると、全体としては「収益力の拡大」と回答した企業が最も多くなっていることが分かります。

イノベーションの類型に注目すると、プロダクト・イノベーションを達成した企業の方が、全ての項目において総じて成果が出ていることが分かります。

需要志向に注目すると、広域需要志向型の企業の方が「自社のブランド・認知度向上」、「新たな技術やノウハウの蓄積」など、知的資産に関する項目への成果を得ている企業が多い」一方で、地域需要志向型の企業の方が「顧客の二-ズヘの対応」をイノベーションの成果として得ている割合が高くなっています。

また企業規模に注目すると、中規模企業では「雇用の維持・確保」、「社員の意欲・能力向上」など、人材面への効果を感じている企業が多くなっています。

白書は、イノベーションを推進するための取組として、中規模企業は人材を意識した取組が活発であることによるものと考えられる、としていますが、いかなる類型であってもイノベーションの原点は人材育成ということですね!

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