中小企業診断士 地域活性化伝道師のブログ

地域活性化を目指すプロフェッショナル人材をリンクさせイノベーションを目指す中小企業診断士、地域活性化伝道師です。 

賃金と海外シフトとの関係

2013年04月02日 05時43分35秒 | 地域の経済2012を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日「地域の経済2012」 「第3章 集積のメリットを活かした地域づくり」の193ページ「コンパクトシティ形成」をみましたが、今日は202ページの「製造業の縮小と地域経済」をみます。

この図は、フルタイム労働者に関して、2001年と2011年における都道府県の全産業平均賃金(年収換算)と製造業労働者比率の関係、全産業平均賃金の変化と製造業労働者比率の変化との関係をみたものです。

これをみると、2001年と2011年における都道府県の全産業平均賃金(年収換算)の製造業労働者比率への回帰については、それぞれ有意に正の傾きがみられ、製造業労働者の比率が高いと全産業平均賃金も高いという関係になっていることが分かります。

この理由について、製造業と非製造業の賃金について、例えば90年や95年をみると製造業の賃金が相対的に低いが、2001年や2011年では製造業の賃金が相対的に高くなっているためではないかと考えられるようです。

しかしながら、2001年から2011年にかけての全産業平均賃金の変化の製造業労働者比率の変化への回帰については、正の傾きに有意性はみられない。

つまり、全体的に賃金水準の低下はみられるものの、それが必ずしも企業の海外生産シフト等を背景とした製造業労働者の減少によるものではない可能性を示唆しているということです。

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