LINEN GYOZA 近況日記

十年たちました…

アートって何?

2011-08-02 11:13:27 | Weblog
あの番組見てから、ホスピタルアートのこと、断続的に考えてるわ。
私の行ってる病院はどうだったっけ、と考えてみたら、番組に登場したようなモダンアートではないけれど、たしか通路に絵が掛かってたなぁ、地下にはお花が植わってたなぁ、看護師さんたちによる月替わりのディスプレイがあるなぁ、などと思い出されるんだけど…
無いなら無いで構わない気もする。もちろんその場にふさわしいものが置かれていたらとても良いでしょうが。

最初の手術が建て替え前の古くて決してキレイとは言いがたかった時期だったからか、フツーに最近の建物ならそれで良しと思えてしまう。清潔ならね。

以前お見舞いに行った病院は楽しい絵が階段ホール全体に描かれてたけど、スタッフが少ないからか患者が呼んでもなかなか来てもらえず、なんだか殺伐としてた。そんな病院に素敵な絵があってもねぇ。

さっき、mikaさんへのコメントのお返事に書いたんだけど、患者の孤独感や憂鬱さを吹き飛ばすのは必ずしもアート(美術作品)だけの役割ではないと思う。
あるいは‘アート’というのを単に美術作品に限定せずもっと広義に解釈するというのもアリじゃないかなぁ。

たとえば、私がひそかに‘女優’とあだ名を付けている看護師さん。
長い待ち時間にその人の動きを見ているだけでたいへん気持ちが良いのです。
他院からの紹介状を手に右往左往している新患さんに笑顔で声を掛ける。わかりやすい音量と発声で情報を伝える。無駄なく動く。まるでステージに立つ女優のようです。これも言い方を変えれば芸術的な行動=アート、と言えるんじゃない?

アートはただあるだけでなく気持ちを表す手段にもなります。気持ちが伝わると患者も安心することができるのです。」と美術アドバイザーの男性が番組内で語っていたけど、その【気持ち】って病院側の気持ちということでしょ?

安心して治療に向かえるようになるための装置がホスピタルアートであるなら、病院で働く人たちが役者になればいいんじゃない?

じゃ、患者は観客かな?

ちょっとこの考え方自分で書いたことだが気にいった。


11 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
"女優”看護師さん見てみたい (mika)
2011-08-02 22:35:42
私の行ってる病院もでかくて、統一性のない絵がやたらとかかってる。
あそこは、玄関ホール(?)が吹き抜けになってる広めの空間で、中庭に向けて全面ガラス張りになってる。水が流れていて、緑が植わってる。放射線の後は、それをぼんやり眺めてしばらく休んでから帰ったものでした。

「患者の孤独感や・・・アートだけじゃない」っていうのは同感です。照射自体は短時間だし、ほとんど言葉を交わすことのなかった技師さんたちだったけど、最後の日、「今日が最後ですね」のひと言だけでもうれしかった。
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その一言で… (奈津子)
2011-08-03 09:24:43
 mika様、
mikaさんの病院の方が大きくてカッコイイなと思ったよ。
吹き抜けもロビーも明るくていいなぁ~

そろそろまた分会やろうか。
レースが一段落したらね。しかし暑いわ
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難しいな (ぽう)
2011-08-03 10:47:49
癒されたり、心が落ち着いたりするアートって
人によって違うんじゃないかな。
ある人が大好きだっていう俳優さんだって、ほかの人にとっては不快だったり、
アーティストやアナウンサーの声だって
好みは人それぞれ。

選ぶ側は大変でしょうね。
どちらかと言えばマイナー嗜好の私は
絶対選ぶ側には行けないです。

好きな人だけが気が付いてホッコリなれるようなものがいいかな。
好みじゃない人の目にはつかないぐらい
主張しないディスプレイがいいのではないでしょうか・・・
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情報ありがとう (mani)
2011-08-03 13:08:43
放送、おもしろかったわ。
ありがとう。
消化器内科の入り口、よかったね~。

私は、見る人のことを考えて・・・でも結局自分の気に入ったものを飾ると、飾った私がにこやかになり、癒され、自分自身も雰囲気の一つに吸収されていくような気がするな。
居心地の良さは、そこにいる人間が気持ちよくないと、絶対出てこないよね。
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は~い!! (mika)
2011-08-03 21:27:45
今年は、レースがマジです。

が、分会はやりましょう
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思いがけず深い話になりますね (奈津子)
2011-08-04 10:12:30
 ぽう様、
好みの違いってあるよね~
ロビーに印象派の複製画が掛かってたらめちゃくちゃ退屈だろうし、アニメやイラストも好みが分かれそう。

番組内に登場したモダンアートはその点なかなか良いかもしれませんね。壁に線が走ってるだけ、とか明るい色のグラデーションとか、『作品』とは言い難い、『グッドデザイン』でした。

で、‘マイナー嗜好’って気になるわ~
また教えてね。

 mani様、
>自分自身も雰囲気の一つに吸収されていくような気がする

そうか、maniさんは病院側のスタッフだからそう思うんだね。新鮮な見かたです。
maniさんの気持ちとアートがひとつになるのは、それこそ【気持ちを表す手段】になってるんだね。
イルカの絵、見に行きます!


 mika様、
息抜き時に呼び出してください。
待ってまーす
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Unknown ()
2011-08-05 23:59:38
私も、去年は3回手術室に入りましたけど、
手術室に向かう階段も廊下も、薄暗いし
壁も天井も殺風景でした


アートはなかったけど、
事務的なことしか言って下さらない
ちょっと怖い顔をした看護士さんよりも
先生が来られるまで、何度も気遣って声をかけてくださる看護師さん
患者側からすると、とてもありがたかったです


それと、看護師さんの胸ポケットに差したペンに
可愛いキャラクターがついているのを見つけると
なんだか、それだけで楽しかったです


アートって拘ってしまうと、いくら自己表現がなくても押し付けになってしまいそう

さりげなくそこにある、そんなのがいいのかな?


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そうねぇ… (奈津子)
2011-08-06 12:00:31
 す様、
私は逆に、さりげなさすぎて目に入らないようなものなら意味がないのではないかと思ってます。

その場にふさわしいものって、きっとその場に馴染んであんがい目立たないと思う。

内装の色や、医療機器のデザイン、照明・・・そういうものが変われば大きいだろうな。

あとは番組でも出てきたけど、放射線の治療室や検査室は一人っきりにされるので、すごく心細いのよ。放射線なんて25回とか30回とか毎日続けて通うんだけど、もっと気遣われてもいい場所かも。
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Unknown (プレドン)
2011-08-09 22:34:13
観客じゃないね。主人公だと思う。薬が効き過ぎた私は体感したわ。それと、古いきたない建物ほどお掃除は行き届いてたりするものです。根性で磨き上げようとするでしょ。(我が家は例外)
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Unknown (プレドン)
2011-08-09 22:34:21
観客じゃないね。主人公だと思う。薬が効き過ぎた私は体感したわ。それと、古いきたない建物ほどお掃除は行き届いてたりするものです。根性で磨き上げようとするでしょ。(我が家は例外)
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