リフトアップ 石垣島 エコツアー OpenPlace2 

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全国一斉水質調査 番外編

2012年06月06日 | 生き物

オイラが回ったコースの一番最初は磯辺川の、海から数えて2つ目位の磯部橋の上からの採水でした。 2つ目といっても満潮時には海水が上がってくる場所で、良く見ると石の上にはアオサが付いていて、橋に近付いて直ぐに潮の匂いがしたくらいです。その時にオイラが見つけた貝が2種類いたんですが大変面白い事がおきてましたよ。

最初に直ぐ目に付いたのは歩道の上にいたキバアマガイ(アマオブネガイ科)です。 この貝は貝のくせに水が嫌いで、調査の日は雨でしたが今日あらためて撮影に行ったらカンカン照りの中でアスファルトの上にくっ付いていました。 それでもちゃんと貝殻の中には水分を蓄え、蓋をして耐えてます。 と言うか夜動く傾向が強いので絶えていると言うより昼間だから寝てるんですね。 

それにしても潮干帯の上部にいる貝とはいえ、川から橋の上の歩道までかなりあるのに凄いなぁ。

名前の由来は殻口のこの牙みたいな突起です。 これでよく蓋を通せますね。 引っかからないのかな? 小さいヤドカリはこの殻が好きなようで、この突起が体を引っ掛けて脱げ難くするのに丁度良いのかも知れませんね。

そしてもうひとつは歩道と車道の段差、土が溜まっていて何時も湿ってる部分です(良くあるでしょ)。 こんな所に・・・。

いましたモノアラガイ科(水槽に勝手に発生して水面を逆さに歩いてたりする奴)の仲間です。 正確な名前はモノアラガイ科は同定が難しく、解剖して初めて分るなんて種まであります。 まぁ石垣島にいたという事で、タイワンモノアラガイか、リュウキュウオカ~か、リュウキュウヒメオカ~のどれかじゃないかと思います。 でもそんな細かい事は気にせずに、面白いのはこんな狭い橋の上の一部(4~5m四方)に海水系の貝と淡水系の貝が上手く住み分けて同居しているという事です。

今回は裏石垣の自然満喫コースじゃなかったけど、こっちはこっちで人が住んだり利用(畑等)してるエリアの中にいる自然(生物とか植物)を観察できて、それなりに面白かったです。 ちなみにこの貝(淡水系)も人に悪さするような寄生虫等が潜んでいるので、触った後は目や口を触らずに良く手を洗ってくださいね。 

ただそういう事が一般に広まってきたのは最近の話で、オイラも小さい頃は、デンデンムシでもカニでもカエルでもミミズでも(ミミズは手を洗ったかも(笑))、何でも触ってその手でお菓子を食べたり、立ちションしたり平気でやってたけど今も生きてます。 それと子供の頃に砂遊びや泥遊びをして菌に触れ合ってないと必要な菌を摂取したり、抵抗力の無い人間になるそうですから、どこまでが平気でどこまでが駄目なのか、特に最近の子はキレイな環境で育ってるせいか抵抗力が無いので、子供と接する人(親だけじゃないよ!)は多少のお勉強はしておきましょう。   

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全国一斉水質調査

2012年06月05日 | 何でも

今年も海森学校では「身近な水環境の全国一斉調査」に参加し、石垣島の川の水を調べました。 今回は富野中学の先生と生徒、八重山農林高校緑地土木科の先生と生徒、そして石垣島で昔から水質調査を行っている東田先生も一緒に参加してくれました。 オイラの班はスタッフのみでしたがスタッフの子供もいてノンビリ調査です。

前日の雨のせいで川の水は真っ赤か! 畑から赤土が流出してるせいです。 このおかげで石垣島のサンゴや色んな生き物が被害を受けるのです。 この原因の6割がサトウキビ畑の現行のやり方だそうで、それを海外の多くが採用している「株だし、不耕起栽培」といった方法に変えれば、と言う考えもあります。 詳しい事はまたそのうち。 

ココは比較的安全なので子供達も近くまで来てお手伝いして貰います。 遊んでるようにしか見えないって?!

ちゃんと調査もやってるんですよ。 ちなみにCODって言うのは「科学的酸素要求量」。 要する汚水等(有機物)がいっぱい流れ込んだ水だと水中の酸素を沢山消費するので、酸素の無い水→生き物が住めない汚い水、と言う事なんだと思います。 ただ硫化物等の無機物でも酸素還元で酸素は減るので汚くなくても酸素の少ない水(温泉とか)はある訳で、 だから調査票には匂いとか濁り、ゴミの有無など書く欄もあり、総合的に判断します。 だったらBODを計れよって詳しい人は思うでしょうが、時間がかかる事もご存知でしょ。 

水の濁りを計る道具も持ってきたと言うのでそちらもやってみましょう。 なんだかメイ(スタッフの子)は踊ってるみたい。 みんな何でニコニコしてたんだろう?忘れちゃったなぁ(笑)。 

川の水を一杯まで入れた状態でシリンダーの上から覗き、この円盤を釣り糸で引っ張り上げながら、二重線が見えた時点の数値が透明度です。 ただ正しい使い方を誰も熟知していなかったらしく、周りの明るさやこの二重線の向きによってかなり違いがありました。

午後からは今年もWWF白保サンゴ村の実験室?を借りて各班の結果報告と、汲んで来た水のPHと電気伝導度を測ります。 さらに詳しく調べる為に毎年内地の研究所に水を送ったりもします。 この辺はスタッフの一人が個人的にやってます。

物凄く短縮したので大まかなことしか書いてませんが、興味がある方は皆さんの地域でも毎年やってるので、ぜひ参加してみて下さい。 石垣での模様をもうちょっと詳しく知りたい方は海森のブログを見てね。 そちらには裏石垣の自然の中の川の様子や、午後は参加しなかった中学生達も出てくる筈です。 左のブックマークからリンク出来ますよ。 そのうちアップされるので待っててね。 

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淡水系のカニ

2012年06月01日 | 山が好き!

石垣島の山中にも淡水系のカニがいて、サワガニの仲間だけでもオイラが知ってるだけで5種類。 タイワンサワガニ、ヤエヤマサワガニ、ヤエヤマヤマガニ、ミネイサワガニ、ムラサキサワガニ(あってるかな?)。 いずれも絶滅危惧種や希少種ですが、いずれもお金に目が眩んだ人に売られています。

画像のは石垣島で一番小さいサワガニの仲間、ミネイサワガニ(サワガニ科、絶滅危惧種)です。それよりも注目して欲しいのは、カニの体に寄生虫?がいっぱい付いているのが分りますか?  白い粒がそれでパッと見わかるだけで、右爪、目と目の間、右目の横、甲羅の下右の方に2匹、下の方、左の一番下の脚など、実際はうにょうにょ動いていました(キモイ!)。 淡水系の生き物はこれよりもっと小さな寄生虫がほぼ100%付いています。 なかには人間に悪さする物もいるので、触った後は良く手を洗い気を付けて下さいね。   

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