オイラが回ったコースの一番最初は磯辺川の、海から数えて2つ目位の磯部橋の上からの採水でした。 2つ目といっても満潮時には海水が上がってくる場所で、良く見ると石の上にはアオサが付いていて、橋に近付いて直ぐに潮の匂いがしたくらいです。その時にオイラが見つけた貝が2種類いたんですが大変面白い事がおきてましたよ。
最初に直ぐ目に付いたのは歩道の上にいたキバアマガイ(アマオブネガイ科)です。 この貝は貝のくせに水が嫌いで、調査の日は雨でしたが今日あらためて撮影に行ったらカンカン照りの中でアスファルトの上にくっ付いていました。 それでもちゃんと貝殻の中には水分を蓄え、蓋をして耐えてます。 と言うか夜動く傾向が強いので絶えていると言うより昼間だから寝てるんですね。
それにしても潮干帯の上部にいる貝とはいえ、川から橋の上の歩道までかなりあるのに凄いなぁ。
名前の由来は殻口のこの牙みたいな突起です。 これでよく蓋を通せますね。 引っかからないのかな? 小さいヤドカリはこの殻が好きなようで、この突起が体を引っ掛けて脱げ難くするのに丁度良いのかも知れませんね。
そしてもうひとつは歩道と車道の段差、土が溜まっていて何時も湿ってる部分です(良くあるでしょ)。 こんな所に・・・。
いましたモノアラガイ科(水槽に勝手に発生して水面を逆さに歩いてたりする奴)の仲間です。 正確な名前はモノアラガイ科は同定が難しく、解剖して初めて分るなんて種まであります。 まぁ石垣島にいたという事で、タイワンモノアラガイか、リュウキュウオカ~か、リュウキュウヒメオカ~のどれかじゃないかと思います。 でもそんな細かい事は気にせずに、面白いのはこんな狭い橋の上の一部(4~5m四方)に海水系の貝と淡水系の貝が上手く住み分けて同居しているという事です。
今回は裏石垣の自然満喫コースじゃなかったけど、こっちはこっちで人が住んだり利用(畑等)してるエリアの中にいる自然(生物とか植物)を観察できて、それなりに面白かったです。 ちなみにこの貝(淡水系)も人に悪さするような寄生虫等が潜んでいるので、触った後は目や口を触らずに良く手を洗ってくださいね。
ただそういう事が一般に広まってきたのは最近の話で、オイラも小さい頃は、デンデンムシでもカニでもカエルでもミミズでも(ミミズは手を洗ったかも(笑))、何でも触ってその手でお菓子を食べたり、立ちションしたり平気でやってたけど今も生きてます。 それと子供の頃に砂遊びや泥遊びをして菌に触れ合ってないと必要な菌を摂取したり、抵抗力の無い人間になるそうですから、どこまでが平気でどこまでが駄目なのか、特に最近の子はキレイな環境で育ってるせいか抵抗力が無いので、子供と接する人(親だけじゃないよ!)は多少のお勉強はしておきましょう。