山の中でご覧の様な木が落ちていました。 表面を殆ど何かが覆っています。 いったい何でしょう?分かりますか?
答えは泥とウンコと唾液を混ぜた物です。 では何がこういう事をしたんでしょうか? 答えはシロアリ(シロアリ科)です。 シロアリは木造の家を食い荒らすという事で嫌われてるイメージですが、自然の中では分解者、掃除屋さんです。 木々のセルロース(食物繊維の主成分)を分解してくれる貴重な生き物の一つで、シロアリがいないと山の中は朽木だらけになってしまいます。 じゃぁ何でこんな事をするのかと言うと、シロアリは弱い生き物のなので結構敵が多く日光も嫌いなので、こうやって木屑と泥でガードを作ってから安心してお食事に取り掛かる訳です。
シロアリって名前だけどアリの仲間じゃなくゴキブリ目、ゴキブリの仲間です。 そのなかでも珍しく社会性(集団を作って階級?が存在する)のある昆虫です。 いわゆるゴキブリの中にもオオゴキブリとかクチキゴキブリなど家族性(亜社会性)のもいて、親子揃って一個の朽木の中で家付き・飯付きの生活してるのがいます(笑)。 見た目も家にいるような油虫(ワモンゴキブリとか)と違って革靴みたいな感じで虫って感じですよ。
他にもシロアリは役にたってないの?たってます。 食用です。シロアリを食べる生き物は沢山いるけど、人間も食べるそうです。 それと石垣島にはタイワンシロアリがいますが、彼らは農業をするシロアリで、キノコを作ります。 名前も「シロアリタケ」、そのまんまやん! 見た事あるけど食べた事はありません。 キノコは怖いから、ちゃんと分かる人と一緒か、見て貰わないとね。