先日の話です。 この日は友人と3人で久しぶりの山に入り、頂上で昼食を取りながらの話が盛り上がってしまい、何時もより少々長話になってしまいました。 「そろそろ下山するか」、と言って出発したのはもう15時を回っていました。1時間くらい歩いたでしょうか、元々余り天気が良い日じゃなかったのもありますが、大分薄暗くなっていました。 「早く下山しないと、いくら石垣の低山と言えどマズイな」、そんな事を考えながら歩いている時でした、気付いて見るとそこいら中の枝に黒い髪の毛がいっぱい絡みついているのです。 「うわぁ~、何だかヤバイんじゃないか、これは」、と仲間の一人が思わず口にした瞬間・・・、
「これはただの菌糸だよ、根状菌糸束って言うんだ」、と説明しました。「な~んだ、そうだったんだ」。 僕は初めから知っていましたが、面白かったので黙っていたんです。この後30分もするとアスファルトの道路が見える所まで下りてきて、無事帰路に着きました。充実した一日でした。ちゃんちゃん(笑)
この物語は、事実をもとにしたフィクションです。