木村正治のデイリーコラム

木村正治(きむらまさはる)が世の中の様々な事項について思う事や感じた事を徒然に綴っています。

欧米奥の院による長期戦略を知らない日本人

2023-05-27 12:57:46 | 随想
 最近は明治維新が悪だったという明治維新を全否定
するような論調が出ているが、その点には私は違和感
を覚えている。
 地球規模で押し寄せる欧米奥の院の世界戦略は防ぎ
ようがなく当時の日本としてはいかに滅びないように
これに対峙するのかという主題だったと言える。

 徳川幕府のままの幕藩体制であれば間違いなく
日本は滅亡したか欧米奥の院の植民地にされていただろう。
 関ケ原の戦いによる積年の恨みを蓄積してきた薩摩
と長州の特に長州の徳川への敵意は強く、黒船来航に
端を発した徳川の脆弱ぶりに倒幕の機は今と決起した
長州藩やがては薩摩長州に欧米奥の院が着目したという
側面もある。

 当時の状況で欧米奥の院の波に対峙した日本の指導者
らは従いながらも完全には支配されないように踏ん張って
きたと言える。
 同時に地政学的に欧米と隔絶されてきた日本は欧米奥の院
の真の姿を全く知らされないまま歴史を刻んだ側面もある。

 欧米の一般人は日本の一般人と同じで何も知らされて
いない状態である。
 時に真実の一端を知らされた欧米の一般人は怒りを
示して社会的に立ち上がる。
 これに対して日本の一般人はおとなし過ぎるという
違いがある。

 欧州奥の院による日本侵略は1549年のフランシスコ
サビエルによる来日から始まったと言えよう。
 表向きはキリスト教の布教という名目で日本に訪れた
フランススコ・ザビエルの真の目的は諜報活動である。
 欧米奥の院はエリートには地政学、心理政治学、オカルト
宗教政治学を伝授しながら例えばイギリス軍心理戦争局や
タビストック人間関係研究所のような諜報機関が世界規模の
戦争を仕掛けてきた。
 アメリカの一般人も日本の一般人も何も知らない。
 日本については為政者や政治家、指導者ですらこのような
事実を全く知らないままである。

 何故、日本がやられ放題なのか自ずと分かるであろう。
 全く知らされていないし全く知らないからだ。

 欧米奥の院は全人類を家畜人間と見なしていて新世界秩序
(ニューワルードオーダー)という価値観に基づいて両建て
戦略、双頭戦略を作り出していった。
 つまり資本主義と共産主義を双方とも作り出したのは
欧米奥の院である。
 相反する存在を作り出して戦わせ、やがて統合していく
手法である。
 何も知らされていない各政府以下、政治家や一般人は
必死になって互いの陣営に分かれて戦い続けてきた。
 これを欧米奥の院は高みの見物をしながら天文学的な投資
によるビジネスとして見ていたに過ぎないのだ。
 全ての政府に融資をすることで天文学的な利子による巨万の
富を築いていった。
 欧米奥の院にとっては世界戦争は巨大なビジネスなのだ。
 私達はここに気付かなければならない。

 ドイツの哲学者ヘーゲルの正反合による弁証法も欧米奥の院
の考え方を理論化したものだろう。

 欧米奥の院は大成功した第一次世界大戦の後、アジア支配
のために長期戦略を立てた。
 先ずは1919年の日支闘争計画である。
 日本と中華民国とを戦争させる計画である。
 日支闘争計画を実施する実行部隊は欧米奥の院が作った
コミンテルンの中国支部と日本支部つまり中国共産党と
日本共産党であった。
 それと太平洋問題調査会(IPR)である。
 中国共産党も日本共産党もそれぞれの背後のオーナーが
ロンドンとニューヨークにいる欧米奥の院だとは全く知らない
ままであった。
 太平洋問題調査会についてはほとんどの日本人はその本当
の存在意義を知らないままである。

 真珠湾攻撃は今では欧米奥の院が日本に攻撃させて戦争に
引き込むための謀略だった事が明らかになり、近年では
アメリカ議会においても先の戦争は日本による侵略だった
というかつての見方や認識に変化が生じている。
 日本人も一般のアメリカ人も騙されたのだ。
 欧米奥の院の当時の戦略における真珠湾攻撃は
「アメリカを第二次世界大戦に引きずり込み、アメリカの
孤立主義を壊滅させる事を目的としたイギリスの極秘の諜報
戦略である。
 この活動はアメリカを永遠に根本的に変革してアメリカを
世界権力たらしめる事に貢献した。」
とT.Eマール氏は述べている。

 では何故、先ずはアメリカの破壊が欧米奥の院により
企図されたのだろうか。
 それは本来のアメリカとは共和制だったからである。
 共和制の本来のアメリカを破壊して民主主義のアメリカに
作り変えるためであった。
 私達日本人はデモクラシー、デモクラシーと耳に刷り込まれ
てその本質を見失っている事に気付かされるが欧米奥の院が
企図してきたデモクラシーの本当の意味を知れば考えさせられる。
 欧米奥の院は共和制のアメリカを破壊して民主主義のアメリカ
に作り変えるために長期戦略を立てていった。

 デモクラシーは実は人民の名の下に容易に独裁体制に移行
できる側面がある。
 今の日本もデモクラシーという名の下に独裁者が現れ独裁体制
に移行しかねない危うい状況にある。
 歴史は繰り返すと言われる。
 何故、歴史は繰り返すのか。
 それは地球を支配してきた奥の院が同じだからであろう。
 一定の間隔で欧米奥の院は同じ事を繰り返しては巨万の
富を得ていく。

 だから歴史は繰り返すのだ。

 従って私達は歴史に学び同じ轍を踏まないようにしなければ
ならない。
 戦争とは支配階級が巨万の富を得たいために共同で謀議を
繰り返しながら各政府を使って行われるものだからである。

 何よりも先ずは犠牲にならないために知る事から始まる。
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1 コメント

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DS (iketani hiroyuki)
2023-05-27 22:37:11
奥の院というのは、いわゆるディープステートのこと・・・ではないように思えますが。6000年に渡って「同じ意思」が存在し得るのでしょうか。人知を超えた存在なのだとしたら、どのように理解し得るのでしょうか。人類に敵対する存在だとしたら、どのように対抗し得るのでしょうか。

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