木村正治のデイリーコラム

木村正治(きむらまさはる)が世の中の様々な事項について思う事や感じた事を徒然に綴っています。

小さな村の小中学校一貫教育

2010-08-20 01:45:31 | インポート
東大阪市議会の文教委員会で2日間の日程で熊本県に小
中学校一貫教育の視察に出た。
本日は阿蘇外輪と九重連山の山麓に拓けた台地にある産
山村の小中学校を訪れた。産山村教育長の挨拶の後、私
は東大阪市の文教委員会委員長として謝辞を述べ視察は
始まった。

視察はともすれば都市部や都市規模の大きな自治体に出
向きがちだが、今回のように人口が1633人の小さな
コミュニティー、地域への視察も案外と都市部には無い
特徴や知恵を絞っている懸命な姿勢と姿、そこの土地な
らではの風土等を見れて良いものになる場合もある。
今回の産山村での小中学校一貫教育の姿はこの小さな地
域共同体がいかにして限られた財源と地域資源を活かし
ながら村の子供達を育むかという事に対する必死さがよ
く伝わってきた。

どこか懐かしい、古き良きアンソロジーを感じる学校だ
った。外観は鉄筋造りだが内装は落ち着いた感覚のする
木目調で、まるで木造校舎の中にいるかのような、時折
木の香りのする校舎で私は久しぶりに理想的な校舎を見
た思いである。きっと子供達の情緒面と情操面に良い作
用と影響を及ぼしているだろう。子供の頃は可能なら情
緒豊かな田舎の学校で過ごす事が理想のように思われる。

産山村の小中学校とが1つになった学校は学校運営協議
会を設けて、産山村教育委員会と校長の権限と責任のも
とで保護者や地域住民代表、学識経験者で構成されて学
校運営の改善を図っており、民主党政権の唱えている政
策の姿に限りなく近い。

この村に誇りを持ち将来の自己のあり方を考えていくプ
ログラムである産山学が特徴があり、中学2年生でこの
村の産業を職場体験を通じて学ぶ取り組みが行われてい
る。また田植えや茶摘みの体験をさせたり、小中学校合
同での体育祭が行われる様も印象的であった。
この産山村は熊本県では最初に2学期制を導入しており、
同じように2学期制を採っている東大阪市ではその是非
が議会や委員会で問われている事から産山村での意見を
聞くと2学期制に対する反対の意見は現時点では地域や
保護者からは出ていないとの事だった。

本日は天候も良く移動の合間に見るマイクロバスからの
車窓の風景は壮大な阿蘇山麓の風景とどこまでもひろが
り夏風になびく夏草とが織りなす豊穣な大地の恵みだった。

小さな村への視察も良い発見がありいいものだ。

コメント
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