ノーベル物理学賞

今夜・９時のＮＨＫニュースで、３人（小林・益川・南部の各氏）の日本人が、ノーベル物理学賞を受賞した、との報道があった。素晴らしいの一語に尽きる。「おめでとうございます」と、心から、申し上げたい。日本の基礎科学は、凄いものだ。若い人も、キット関心が向くだろう。街の声も「日本人もまんざら、捨てたものでない」とかが、あった。号外も出たりして、お祝い一色ムードである。日頃の閉塞感が、一片に、吹き飛んだようだ。私が、ビックリしたのは、この先生方の研究が、３０～４０年前に、既に、解明したものである事。コツコツと地道に、研究をされた成果らしい。我々には、専門的なことは、わからないが、その努力に、尊敬と敬意を表したい。

今日は、何という日だろう。ノーベル賞受賞を「陽・或いは明」とすると、「陰・或いは暗」は、株式の下落、つまり、日経平均株価が、一時、１０．０００円割れ、したことだろう。アメリカのリーマン・ブラザースに、端を発した金融不安が、世界中に波及して行く懸念が、一斉に広まり、経済の萎縮が、実体経済を減速させる恐れが、出てきた事である。

円が１０１円・ユーロが１３９円では、日本のように、輸出企業は、大変だろう？特に、車など、世界のトヨタですら、減産を決めている。今日、当社に、損保関係の人が来社され、車が売れないと、損保契約も、５％減少しているとの事。不況が、もっと深刻になれば、業績の悪化は、避けられないと話された。車だけでなく、あらゆる業種が、売り上げを落としているようである。

でも、我々のような戦前派は、戦時中（太平洋戦争）の生活（子供頃だが）を、つぶさに体験しているので、あの物資のない時代と、比べれば、現在（物が溢れた時代）は、夢のような生活である。昔、亡母親の着物（嫁入の時、親から貰った）は、殆ど、食い物に変わってしまった。そのお陰で、何とか、生き延びてきた。日本人も、不況を嘆いてばかりいないで、ノーベル賞受賞者の先生方を見習って、地道に自分の仕事に、努力するほかないのではなかろうか？　今日は、いろんなことを考えさせられた１日でもあった。