極東不動産の日記

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「敵兵を救助せよ」とリーダーシップ

2008-09-08 20:30:32 | アート・文化

今日は、人間ドックの日である。循環器で、有名なS総合病院へ一泊入院した。診療の時間が、たっぷりあるので、売店で雑誌・「正論10月号」を買った。その中の、ある寄稿文に、私は、釘付けになった。それが、標題の「敵兵を救助せよ」である。著者は、ジャーナリストの恵隆之介氏である。、内容は、書ききれないので、産経新聞社発行の「正論10月号」に詳しく載っている。是非、ご覧になると良い。太平洋戦争の、最中での出来事で、沈没英兵を、救助した駆逐艦・雷(いかずち)艦長・工藤俊作氏の物語である。

時は、昭和17年3月2日、ジャワ海の制海権争奪に敗れた、英鑑が撃沈されて、海に投げ出された乗員450名が、漂流中に、偶然、哨戒中の帝国海軍駆逐艦「雷」に発見された。最早、これまでと、覚悟を決めたとき、雷は、救難活動中の国際信号旗を掲げて、直ちに救助活動に入った。

この海面は、雷にとっては、敵潜水艦の跳梁が激しい中での、決死の敵兵救助劇であった。しかも、220名乗務の駆逐艦が、敵兵450名を救助する。おまけに、潮流に流され、四散している英兵を、艦を停止しては、一人残らず、救助した。更に、工藤艦長は、英海軍士官達を前甲板に集め、英語で、次のようにスピーチした。

「自分は、英王立海軍を尊敬している。今回、貴官らは、勇敢に戦った。貴官達は、今日は帝国海軍のゲストである」と---。そして士官室の使用を許し、友軍以上の処遇をおこなったとある。そして、このような美談が、何故、戦後の日本に伝わるなかったか、と結んでいる。詳しく知りたい方は、「正論10月号」・敵兵を救助せよ」のそれから(276頁)~をご覧下さい。反日の記事ばかり大きく報道される中、多くの日本海軍・陸軍軍人の中には、多数、尊敬に値する行動を、とられた方が、大勢いることを知り、心強く思う。「我が武士道、衰えず」と言うところか。

ホームページを紹介しよう。http://www.bushido-seishin.com/ に、もっと詳しく載っています。

最近、また、汚染米の偽装など、またかと、うんざりする記事ばかりの中で、このような心暖まる日本人の物語を知り、自分自身を省みる時間になった次第です。