長い?「北京オリンピック」も終わり、ようやく、普段の生活に戻った感がある。激烈な競技の優劣は、本当に、紙一重と私は思う。勝利に酔う選手、思わぬ敗北に涙する選手など、大会期間中、様々な場面を見てきた。ギリギリの極限の中で、明暗を分けるもの---それは何か? 私は、ある出来事を、思い出した。
それは、平成18年6月のある日、サッカーの国際試合、前日のことであった。「日本一への道」と題して、全日本バレー部監督K氏の講演会が、F市で行われた。彼は日本一を、何度も達成した、名監督でもある。素晴らしい講演の内容に、強く、感激させられた。そして、「日本チームは、明日、勝てないだろう」との講演会最後の言葉には、ビックリさせられた。夢中で、日本チームを、応援していた矢先であったので、同監督の意図を計りかねた。
彼は、こんな事を言われた「良く見てご覧、国旗掲揚の時の、選手達のだらけた姿を?日本チームのなかで、ただ一人、胸に手を当てて、日の丸に対し、敬意を表していたのは、外国から移籍してきた選手一人のみ、であった。他の外国にチームは、殆ど、母国の国旗に対し、胸に手を当てて、国歌を歌って居るでは無いか!
K監督が言われるのは、「人間力(人格力)を高める事」の大切さ、であった。そのことが、最後の、最後の土壇場(髪一重のところ)で、生死を分けると強調された。私の愛してやまないサッカーチームの皆さん、このことを、頂門の一針として、受けとめ、最強のチームづくりを期待するものです。4年後のロンドンでは、金メダルを祈りたい。頑張って下さい。脱線したが、つい、礼節の大切さを、オリンピック競技中に、2年前の出来事を、つい、思い出した事でした。