ごじらいく

足跡の先に・・・

古典の先生

2018年05月31日 | あの頃
高校時代の古典の先生の雑談が、とても面白い時間でした。

古典の先生は、とてもお年を召してしわくちゃのババアだったのです。
時々、授業中にいろいろ雑談をしてくれるのです。
それを、ちょっと思い出しました。

先生が海へ遊びに行って、尿意をもよおされました。
慌てて駆け込んだトイレは、トタンに囲まれた簡易なトイレなんです。
目の前を見れば、ちょうど指が一本ぐらい通る穴が無数にあります。
ふいに、その穴に指を通したら、向こうから指で押し返されたそうです。
「どう思います? 私みたいなおばあさんのおしっこをする姿を見たいと思います?」と、生徒たちに疑問を投げかけるのです。
確かに、おばあさんの排泄の姿を見たいとは思わないけど、おばあさんだって、一応女なんです。
痴漢も穴からのぞきたくなる気持ちもわかるんです。

あれから、私も外のトイレに入るのが怖くなりました。
今では、トタンの穴から覗くという行為は無いに違いないのです。
今は、隠しカメラの時代なんです。
それも、男性が設置するわけはないのです。
男性に頼まれた女性がカメラを設置する時代になりました。

よくテナントビルのトイレには、「盗撮カメラにご用心。」という張り紙がしてあります。
その張り紙のあるトイレには、以前に盗撮があった。ということなんです。

穴から覗いていた時代とは、もうかけ離れてしまっています。
しわくちゃだったおばあちゃん先生は、もうとっくにあの世に行かれたと思います。
この時代のことなど、もう知るよしもないのです。
昔は、平和だったんだなぁ。と、思うことになりました。


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