ごじらいく

足跡の先に・・・

2018年10月09日 | あの頃
「この絵。」と、CMを見て驚きました。

この絵とは、東山魁夷の「道」なんです。
小学生の頃、図工で模写の授業がありました。
その模写の絵が、東山魁夷の「道」なんです。

ぱっと見、無茶苦茶簡単な絵柄なんですが、よく見ると奥が深いものなんです。
単純な絵なので、書こうと思えば、簡単に書くことが出来るし、感慨深いなぁ。と、思えば、何日あっても書ききれるものではないのです。

小学生だった図工の時間、私の友達は、この絵を3分で書きあげました。
残りの時間、退屈そうに暇を持て余していました。
私はというと、40分の授業をまるまる絵に注いだのです。

書き上げた絵は、教室の後ろに全員のものが貼りだされます。
3分で書き上げた友達の絵は、面白いほど単純で目を引くものがありました。
私の絵は、人の絵にうずもれて、どこにあるかわからないのです。

今、思えば、「あれは名作だったんだ。」と、思い返すことになります。
CMは、「東山魁夷展」のもので、数点写し出された中に、「道」もありました。
小学校の頃から、本当は名作と呼ばれるものを見ていたに違いないのです。
そして、今の今まで、全然気づかずに過ごしてきました。
私は、あの絵を3分で書き上げた友達を思い返すことになります。

「あの子、今頃何やっているのかなぁ。」と、考えます。
きっと、普通の普通、平凡なおばちゃんになっているはずです。
もう会うことも無いでしょうけど。



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