ごじらいく

足跡の先に・・・

恥ずかしい思い出

2019年01月09日 | あの頃
私は、なんでもうまくいかないことが昔っから多いんです。
その一つに、恥ずかしい思い出があるんです。

小学校低学年くらいの時、父方の親戚たちと遊びに行ったんです。
大概は、車で出かける我が家族なんですが、その時は歩きだったんです。
もう、ほとんどあやふやな記憶なんですが、行楽からの帰り、バスに乗って帰ってきたんですが、バスに乗る前にトイレに行っておくことを忘れた私は、バスの中で尿意をもよおしました。
母に、「おしっこ。」と、つぶやくと、「もうすぐだから、我慢しなさい。」と、とりあってもらえませんでした。
しかし、尿意はどんどん増していくんです。
もうおもらしする年ではなく、地団駄を踏んで我慢をしていました。
でも、「もう無理。」と、なった時、大声で、「バスを止めて。」と、叫んだんです。
すると、バスの運転手はキキッーと、バスを止めます。
母は、申し訳なさそうに、「おしっこをしたいみたいなんです。」と、運転手さんに言いました。
バスの後ろのドアが開き、私と母はバスを降りることになりました。
そして、すぐパンツを脱ぎ、おしっこをすることになりました。

その時の母の思いは、私と二人で歩いて帰らないといけなくなる。という思いだったそうです。
しかし、親切な運転手は、おしっこを済まし、またバスに戻るまで、ずっと待っていてくれたんです。
母は、ペコペコ頭を下げて、満員のバスの乗車客に謝っていました。

そのことをすっかり忘れていた私は、親戚のおばさんの思い出話に、あの恥ずかしい思い出を笑いながら言っていたのを聞いていました。
笑いながら「「バスを止めて。」って言ったのよ。」と。
私は、微かな記憶であの時を思い出します。
今でも、「えらいことしたなぁ。」と、思ってしまうんです。


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