「虚庵居士のお遊び」

和歌・エッセー・フォート 心のときめきを

「大紫」

2006-05-01 21:50:58 | 和歌

 大紫躑躅が今を盛りと咲き誇っている。

 花の種類も色とりどりで、最近は花の大きさも見事なものが出回ってきた。花の色の華やかさは言うまでもないが、新芽の葉の色も花に惹き立てられて、鮮やかだ。「うつろ庵」のフラワーベルトには、紫と赤白斑の花株を交互に植えてあるが、松に近い半分ほどの株が、花付きの芳しくないのは、松の影響であろうか。松の旺盛な根が、養分を吸い取っているのかもしれない。裏庭で勢いの良い数本を、花時が終わったら移植しようかなどと思案している。数年前に頂いた花束の小枝を、虚庵夫人が挿し木したものであるが、今では背丈が壱メートルを越えている。生命力の旺盛なつつじである。






             緑葉を「したたる」如しといにしえに
  
             詠む人見るはかくなる若葉か
  


             あでやかに大紫の咲く花を
  
             凛々しく守る若葉なるかも
  


             きぞの夜の吹き荒ぶればつつじ花
  
             散り敷くひとむら掃かずにとどめむ